言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

雪は消ぬとも

2021年02月24日 | 万葉集

#雪は消ぬとも……★☆ 残りたる 雪に交れる 梅の花 早くな散りそ 雪は消ぬとも: 大伴旅人 : 歌意:残っている春の雪に交じって咲いている梅の花よ。この雪は消えてしまっても急には散らないでいてくれ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第五巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

のこりたる ゆきにまじれる うめのはな はやくなちりそ ゆきはけぬとも

みなさん、お元気?

この歌は「令和」の元号となった梅の花の歌32首 ( 2019年5月のブログ記事一覧-言の葉花壇 ) の後に追加された歌の最初の一首やよ。

枕詞に「後追和梅歌四首」つまり、後に追ひてよめる梅の歌四首ということやね。

この後に

雪の色を奪ひて咲ける梅の花今盛りなり見む人もがも

我がやどに盛りに咲ける梅の花散るべくなりぬ見む人もがも

梅の花夢に語らくみやびたる花と我れ思ふ酒に浮かべこそ

と、全部で四首追加してるわね。

この時代の人々にとって梅の花は春を待つ気持ちの代表やったんや。

町中の梅もそろそろ咲き始めたで。

ウチも暖かい春が待ち遠しいわ。