#家のあたり見ず……★☆ 燈火の 明石大門に 入らむ日や 漕ぎ別れなむ 家のあたり見ず: 柿本人麻呂 : 歌意:夕暮れに明石海峡にさしかかる日になり、いよいよ大和とも漕ぎ別れるだろう。もう家のあたりは見えなくなった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第三巻より■□■
みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
ともしびの あかしおほとに いらむひや こぎわかれなむ いへのあたりみず
みなさん、お元気?
柿本人麻呂が西の方へ船旅をした時に読んだ歌やね。
人麻呂は、下級官僚やったから、きっとあちこち出張に行かされてたことやろね。
枕詞に旅情の歌八首とあるのは、旅の始まりの船出から読んでいて、この歌はちょうど、 明石の大門を通りかかった時に夕日が沈んで、今まで通ってきた道を 振り返って見ても家が見えなくなって、寂しく心細くなったんやろうね。
そうか、きっと今頃、家族は自分のこと心配してくれてるかなぁ~?
それともみんなで楽しく夕飯なんかを食べているんかなぁ~、そやのに、自分だけ仕事の出張かぁ・・・
なぁんて想像したら寂しくなったんかな。
昔は旅も命がけやったから、無事に仕事を済ませて、また、一家団らんできるように 願いも込めたんやろね。
昔も、今も、やっぱり落ち着くのは家族、自宅ということやなぁ~。