言の葉花壇

何度聞いても美しい日本語に、今日もマナ女とカナ女がにぎやかに呟きます。ぜひお気に入りを見つけてください。

うつろふ色と

2022年07月18日 | 万葉集

#うつろふ色と……★☆ 月草に 衣色どり 摺らめども うつろふ色と 言ふが苦しさ: 詠み人知らず : 歌意:露草で衣を青に染めて摺りたい思うけれど、すぐに色が変わりやすいと言われたので心が苦しい。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第七巻より■□■

みんなぁ、元気ぃ~?

読み方やでぇ~

つきくさに ころもいろどり すらめども うつろふいろと いふがくるしさ

月草ってどんな植物?

原文では鴨頭草って書くけれど「つゆくさ(露草)」の古い呼び方よ。

夏場によく見かけるわね。

昔は青色の着物を染めるのにこのつゆ草を使ったけれど、色がすぐにあせてしまうのが難点やったみたい。

自分が心を寄せる人のことを、あのひとは最初は良くてもすぐに心変わりをするよと、 周りに言われて思い悩んでいる女の子の歌やね。

う~ん、相手の人はモテモテやったんかなぁ~。

でも、わかるわぁ~。

すぐにあちこちの女の子に心変わりする、ちょい悪がカッコよく見えて、その人がほかの人より自分のことだけ好きになってくれたらいいのにっていう乙女心。

私にもそういう人が現れたらと妄想するわぁ

・・・なるほど、妄想ね・・・

暑い日が続くから妄想もほどほどにね。