#にほへる香かも……★☆ 橘の にほへる香かも 霍公鳥 鳴く夜の雨に うつろひぬらむ: 大伴家持 : 歌意:ホトトギスが鳴く夜の雨の中、橘の良い香りがどこからともなく漂っているようだ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十七巻より■□■
みんなぁ、元気ぃ~?
みなさん、お元気?
読み方やでぇ~
たちばなの にほへるかかも ほととぎす なくよのあめに うつろひぬらむ
うつろひぬらむ(移ろいぬらむ)=ぬらむは(今頃)~しているだろう、という意味なんで「移動してるだろう」よ。
橘ってミカンのことやろ。
ミカンは秋から冬やんか。
そうね。でも、実は秋から冬にかけてなるけれど、今の季節は花が咲くのよ。
花橘と言って、とってもいい香りがするの。
暑くなり始めた今頃の雨は五月雨(さみだれ)と言って、しとしとと降り続け、なんとなく湿気臭く、じとじとした感じで、物がカビたりして気分も憂鬱になるでしょ。
昔の人は、良い香りで精神を安定させたり、虫よけ等の効能のある草花を知っていて、花橘もそんな植物なのよ。
それに、葉っぱは常緑で果実もたくさん生るので豊作の象徴でおめでたい植物なのよ。
今でも、柑橘系は、果実、皮、オイル等は、薬や洗剤、消臭剤などの用途によく利用されてるでしょ。
そう言えば、ウチの大好きなミカンはビタミンCがたっぷりで抗酸化作用もあってアンチエイジングに最適や。
こんな古い時代からすでに、そう言った作用があるって知っていたのね。
やっぱり、昔の人はエライなぁ。
でも、ウチは香りより実や!
たっぷり食べれる冬が待ち遠しい。
アンチエイジング!アンチエイジング!
フフフ、マナちゃんはわざわざアンチエイジングしなくても、いつも変わらずかわいいわよ。