#御祓ぞ夏の……★☆ 風そよぐ ならの小河の 夕暮は 御祓ぞ夏の 志るしなりける: 藤原家隆 : 歌意:風が涼しくそよいでいる御手洗川の夕暮れで禊が行われているのは夏であることのしるしでです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #新勅撰和歌集 第三巻より■□■
#皆つきねとて……★☆ 思ふ事 皆つきねとて 麻の葉を きりにきりても 祓へつる哉: 和泉式部 : 歌意:思うことや悩み事はみんなつきて無くなってしまえと麻の葉を切り刻んでお祓いをしました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #後拾遺和歌集 第二十巻より■□■
6月30日は「夏越しの祓え」ちゅうて、1月から6月までの半年間の罪と穢れを祓い、残り半年の幸せを祈る日ぃやでぇ。
まぁ、ゆーてみたら、大晦日の夏バージョンや。
「茅の輪」と言う、茅で作ったわっかを健康と幸せを祈りながら八の字にくぐるんやでぇ。
読み方やでぇ~
かぜそよぐ ならのをがはの ゆふぐれは みそぎそなつの しるしなりける
ならの小川は下賀茂神社の中を流れる「楢の小川」のことで、奈良県にある小川とはちゃうでぇ。
百人一首でも有名やろ。
上賀茂神社と下賀茂神社ではいろんな夏の神事があるんやでぇ。
次の読み方やでぇ~
おもふこと みなつきねとて あさのはを きりにきりても はらへつるかな
これは「夏越の祓」でお祓いをする時、麻の葉を切ってお供えにして願い事を叶えてもらうんや。
和泉式部も悩み事が多かったから、麻の葉っぱもいっぱい切らなあかんかったんや。
みんなも6月30日はこんな昔からの神事にふれてみてやぁ~
ウチはみんなの幸せ祈りながら茅の輪をくぐったでぇ。