コヤチン、さまよい日記

静岡県内を東へ西へ行ったり来たりしています。
応援している清水エスパルスの試合の感想もお伝えします。

奥大井を巡ってきました。

2019-11-09 22:23:43 | 旅行
秋がいよいよ本番になって参りました。毎週末崩れていた天気も最近は秋晴れとなっています。
気温は確実に下がってきましたが、まだまだアクティブに過ごせる素晴らしい季節を迎えました。

このところ1日の中で気温の寒暖差が多くなってきて紅葉の便りも聞こえてきました。
こうなってきますとジッとしていられませんので今週も妻と出かけて参りました。

大井川を遡って大井川鐵道SLの終着の千頭までは行ったことがありますがその先の井川線は乗ったことがありませんでしたので、初乗りも兼ねて奥大井の探訪に出かける事にしました。
いつも用意周到に計画するのですが、今回は前日夜にふと提案された事ですので行き当たりばったり感は否めません。
朝もかなり早朝に出かけられればもっと奥の方まで行けるのですが、浜松8時出発が限度ですので、秘境駅として有名になった「奥大井湖上駅」まで行き、その後寸又峡に向かうことにしました。

8時浜松を愛車「シエンタ」で出発。国道1号線を東に進み大井川大橋手前から国道473号線を大井川沿いに北上して約2時間で千頭に到着しました。
千頭では「ふるさと祭り」というイベントが行われていましたので、車は千頭駅から500mほど離れた臨時駐車場に移動させられましたが祭りのスタッフの方に千頭駅まで送ってもらえました。

今日使用した企画切符は「井川寸又峡周遊きっぷ」です。大井川鐵道井川線と井川線沿いまたは寸又峡行きのバスも乗り降り自由2,100円です。
千頭駅の一番右側のホームに小さな車両の列車が止まっています。この列車の編成の中程にガラスがない座席が半分付いた車両がありました。展望車とでも言いましょうか、面白そうなのでその車両の席が空いていましたので着席しました。

大井川鐵道井川線の初乗車、ちょっとワクワクします。
この大井川鐵道井川線は別名「南アルプスアプトライン」と呼ばれています。
大井川水系の水力発電所建設の為に資材運搬用として造られた森林鉄道が始まりで現在は観光客が主流となっています。

マッチ箱のような車両が連結された可愛らしい列車です。
かなりの振動を与えてから進み始めました。
車掌さんがマイクで各所の説明をしてくれます、一部聞き取れない部分もありましたが親切なおもてなしです。
座席は井川に向かい右側に向いていますので、見所は右側に集中しているという事でしょうか。


千頭の次の川根両国駅を出ると直ぐ「両国吊橋」が現れます。


このあたりは川根茶の産地です。いたるところに茶畑があります。


土本の手前で大井川・寸又川・横沢の合流点をとおります。寸又川は透き通っているのですが大井川は先日の台風19号の影響でグレーに濁っています。


奥泉を過ぎたあたりに鮮やかな赤い「泉大橋」風景のアクセントになっています。

アプトいちしろ駅に到着。この路線の見所の一つアプト式機関車の増結があります。次の長島ダム駅との間の日本一の急勾配区間を登るために普通のレールの真ん中にラックレールというデコボコのレールを設置して機関車がそのレールに噛み合わせながら登る日本で唯一のアプト路線です。

最後部に増結されたアプト式機関車。


最前部に回ると線路の真ん中にアプト式レール。


アプト式レールが山に続いていました。


こんな景色の中の勾配をアプトがゆっくり登っていきました。


長島ダム駅の到着前に前面に長島ダムが聳えていました。


長島ダム駅でアプト式機関車を切り離しました。


切り離されたアプト式機関車は待避線に戻っていきます。

こんな感じでアプト区間の初体験は終わりました。進行方向と反対側を見るとかなり急な傾斜の線路が見えます。アプトの威力を感じました。


長島ダムのダム湖。川根高校のカヌー部が練習をしていました。

次のひらんだ駅を越えるといよいよお待ちかねの秘境駅「奥大井湖上」に到着します。
コヤチン達はここで下車します。



かなり多くの人が下車し、ホームにも多くの人がいました。
とても秘境駅とは思えない光景です。
中国のツアーの方々もいました。こんなところまでツアーに組み込まれるんですね。


出発する列車を見送りました。

湖上駅ですので対岸に行くには線路沿いの歩道を歩きます。ここからも湖上の風景を楽しむことができます。

湖を渡ってトンネルの上に出る階段を登ると線路の真上から湖上駅を」見るスポットがあります。

妻はここで階段の連続にギブアップ、右側に登ったところにある東屋で休憩を選択しました。
コヤチンだけ湖越しの撮影スポットに向かいました。
こちらも登りにくい階段の連続で四苦八苦ようやく撮影スポットに到着。


この景色は色々な雑誌等で紹介されているスポットです。
有名すぎて秘境じゃなくなってしまったようですね。


妻の休憩している東屋に迎えに行きそこからも湖上駅から伸びる線路と湖を写しました。
紅葉はもう少しってところでしょうか。1週間程早かったかな。
でもタイムリーに見頃に出くわすのはラッキーなことかもしれません。


この湖上駅から折り返して戻ることにします。
本来なら終点の井川まで行きたいところですが、この後寸又峡行きたいのでこの先は次回のお楽しみにしたいと思います。


長島ダム駅で再びアプト式機関車の増結を見ました。
今度は先頭部分に増結します。急な下りにも対応しなければなりませんね。


こんなトレードマークもついています。

この後寸又峡ですが、奥泉にもバスが止まりますが待ち時間が長くなりますので終点の千頭まで乗ることにしました。
バスの乗り換え時間はギリギリでしたがなんとか乗り換えできました。

このバスで寸又峡に向かいました。

寸又峡ですが10数年前に来たことがあります。
当時の印象は千頭から寸又峡までの道路が一部狭い道があって、すれ違いが難しい箇所があったのを記憶しています。今回はバスですので気は楽なのですが。
この難すれ違い箇所の改善点として片側交互通行にしていました。一部対向車線で通行待ちの列ができていましたが、割合とスムーズでした。

そして前回来たときは雨の後でしたのでミルキーグリーンの水面を期待していたのですが、茶色く濁っていて残念な思いをしたと言うことを覚えています。


寸又峡に着きました。バス停から歩いて行きますが今日はよく歩いて行く事が多い日です。足に疲労感を感じました。


遊歩道を歩いて行くと眼下に吊り橋が見えます。猿並橋(さんなみばし)というそうです。
別の散策道から行けるようですが、今日は根性と時間が無いので見送らせて頂きました。


夢の吊橋の看板登場。


眼下にミルキーグリーンの川面の上に「夢の吊橋」が架かっていました。。
今日はミルキーグリーンを見れて良かったと思いましたが、スタッフの方に言わせるとこれでも濁っていると言うことです。


もう少し下のスポットから。


いよいよ近づいてきました。

この橋は一度に10人しか渡れません。係の方がカウントして通してくれます。当然一方通行です。
コヤチンはどうも年をとって高所恐怖症になったのか、渡ることが精一杯で橋の途中から景色を写す余裕はありませんでした。


対岸到着やれやれ。

ここから待ち受けていたのが、またもや長い階段です。
今日何度目なのでしょうか。

階段の途中からも夢の吊橋を見ることができました。

坂を登り切って妻はしばらく休憩。コヤチンは尾崎坂展望台に行きましたがこれといったモノは見えませんでした。
妻のところまで戻り先に進んだところに「飛龍橋」があります。こちらは普通の橋ですが下をのぞくと高さを感じました。

飛龍橋から下を見ると谷底に清流が流れています。
先程の夢の吊橋の下はミルキーグリーンでしたがこちらは透明な流れでした。


その先にまた夢の吊橋が見えて来ました。
しっかりと景色を頭に焼き付けて戻りました。

今日も慌ただしく回ってきました。
妻はクタクタでした。
穏やかな秋の日を気持ちのいい景色に包まれて過ごすことができて良かったです。
浜松からそれ程離れていませんがアクセス面であまり行けなかったスポットですが行ってみて良かったと感じました。
次回は井川線の終点の井川にも行ってみたいし、接岨峡もどんなところか確かめてみたいと思いました。

また秋を満喫するお出かけしたいと思います。