平成24年7月21日(土)、22日(日) 愛山渓温泉~北鎮岳~黒岳石室 往復山行
(1日目)くもり 永山岳、比布岳、北鎮岳
朝7時半、会のメンバ5人と町営宿泊施設愛山渓倶楽部横の登山口を出発。ポンアンタロマ川の水音を聞きながら沼の平分岐点で小休止。晴れてはいないがかえって涼しくてよい。沼ノ平分岐からは見晴らしのない急登が続き、テントと水3Lを入れたザックの重さが徐々に身に堪えてくる。雨でも降ったら滑って歩けないだろうと思われる泥土の斜面を過ぎると一気に展望が開けてくる。ちょろちょろとしか流れていないが、お花畑の中の泉のような銀明水は、冷たく澄んで疲れを癒してくれた。
右手に当麻岳を見ながらハイマツ帯やガレ場を登りきると永山岳に到着。時計を見るとここまで4時間半、当初計画を大幅にオーバーしている。ガスって回りが見えない天候も手伝って、少々暗い気分がパーティに漂う。安足間岳分岐、愛別岳分岐、比布岳を超えて、そこから100m以上を下って再び北鎮岳へ登り返すが、先の見えないダラダラ登りでメンバの足並みもバラケ気味、なんとも苦しい登りを強いられた。
それでも北鎮岳に着いてみると、後は下りだけと云う気分がメンバの気力を回復し、黒岳石室には計画の10分遅れで到着、少し前に黒岳ロープウェイで登ってきた会の別パーティ11名と合流した。テン場はすでに20基以上のカラフルなテントで占められていたが、なんとか隙間を見つけてテントを設営、人心地つくことができた。標高差1200m、走行距離12~3キロの行程でくたびれていたため、夕食を摂った後8時頃には就寝した。
(2日目)晴れのちくもり 北鎮岳、比布岳、愛別岳、永山岳
朝3時半に起床、愛別岳に登ることを考えて、テキパキとテントを撤収し5時にはテン場を出発した。青空に広がる雲海は遥か遠くまで続き、昨日とは打って変わってリラックスした気分で北鎮岳を目指す。北鎮岳に到着すると、会の別パーティと思しき10名ほどの一群が雪渓を通過していた。大声を出してみたがついぞ返事はなかった。
前日ガスで何も見えなかった北鎮岳~比布岳間を、左手に北鎮岳山頂を見ながら気持ちよく下山していると、今度はこちらに向かってと思われる山頂からの大きな呼び声があった。比布岳へ登り返して、いよいよ本日のハイライトである愛別岳への分岐に到着した。目の前の愛別岳は、ホントにこんなところを降りていけるのか信じられないほどの急斜面を下り、細尾根を通過していく。ガイドブックでは経験者と一緒に行くことと忠告している。スリップしないよう気をつけながら愛別岳に約40分で到着した。よれよれになりながら分岐点に戻ると、あんなに恐ろしいと感じた急斜面もなんてことないと思えるから不思議だ。
後は下るだけ、途中銀明水で水分補給し、ゆっくりペースで歩き午後14時に登山口に到着、愛山渓倶楽部で2日分の汗を流してさっぱりした気分で札幌に帰還した。みなさん、ごくろうさまでした。
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