平成30年4月28日~30日(2泊3日) 2回目のチャレンジでピリカヌプリへ
■1日目 登山口から北峰先のテント場まで 晴れ、強風
寄っていいただいたyoshioさんの車で早朝3時半自宅を出発する、辺りはまだ暗い。
話しに夢中になり北広島インターを見逃し、輪厚から高速に乗る。
今回は、M井さん(リーダー)、shunさん、yoshioさんと私の4名でピリカヌプリをめざす。

数日前に厚賀ICまで伸びた日高道を走ること約3時間で天馬街道野塚トンネル十勝側に到着、まだ誰もいない。

天気は良好、目の前のポン三の沢川を渡渉し壁となった雪の断面をよじ登る。
あまりに重たいザックに、ここで誰か滑って怪我して山行中止でもいいかなと弱気な気持ちがよぎる。
雪の残る沢をアイゼンをつけて登る。何か所かの沢分岐を右に右にと進み、約2時間ほどで稜線直下にでる。



強風の稜線を慎重に歩く。雪解けも進みところどころハイ松が出ていたので、その分恐怖感も薄まるが、跨ぐようにして進むところもあり、終始緊張感を強いられた。

東峰を右手に見ながら5時間ほどでトヨニ岳本峰に到着した。

何か所かのテント設営跡を通過し本日の幕営地北峰先のコルをめざす。

疲れはピークにあり、明日の山行を辞退する口実を探している自分がいた。
強風のなかでテント設営、立派な雪のブロックを積み、テントに入って一息つく。

夕食はyoshioさんが食当のチゲ鍋、肉や野菜がたっぷりの料理は美味しそうなのだが、
疲れが影響しているのか胃が食物を受け付けない状態になり、せっかくの料理をいただくことができず、何とも申し訳ないという気持ちになる。
それでも次の日の行動のために、頑張って食べた。気温も徐々に下がりいつものことながら寒気を感じ始めたので、
寒さ防止として3か所にホッカイロを貼り、持ってきた衣類をすべて身に着けてシュラフに入った。

■2日目 ピリカヌプリをめざして 晴れ、微風
朝3時過ぎに起床、がっちり着込んだお蔭でたっぷりと睡眠がとれた。
胃の状態は良くはなかったが、前日残りのチゲ鍋ベースのおじやをかき込み、出発の準備をする。

外は快晴・無風の絶好の登山日和となっており、前日の弱気もどこかに隠れ、遙か先にあるピリカヌプリ登頂への意欲が高まる。

5時過ぎ4人で出発、雪面はアイゼンがほどよく効きとても歩きやすく、約40分ほどで1512峰に到着、意外とピリカヌプリは近いと感じる。

1512峰先の標高差150mの急斜面を下りきると、いよいよピリカヌプリへの標高差300mの登りが始まる。
途中でハイ松帯の歩行に邪魔なアイゼンを外す。残り100mまでくると完全なハイ松藪漕ぎの登りとなる。


腕も動員し急坂を登りきるとピリカヌプリが待っていた。メンバーと握手を交わして喜びを表す。
360度遮るもののない山頂でしばらく山座同定を楽しんだ。

休んでいると突然、「こんにちは」という声と共に単独の若い登山者が現れた。
聞くと朝4時に出発したという。そのタフネスぶりに唖然とするが、本人の表情にはまったく疲れた様子はなかった。
集合写真をお願いして、我々は一足先に山頂を後にした。

帰路のハイライトは高低差150mの登り返し、ここだけはと頑張ったのはよかったが、
それ以降はシャリバテに陥り平地でも足が出ない状態、気温も上がって時々ズッポリと足が埋まる都度体力を消耗する。

テントに戻ると周りの雪壁が融けて崩壊寸前であったため補強を施してからテントに入り、缶ビールで祝杯をあげた。
あとは帰るだけと思うと気持ちも軽くなる。
2日目は食当shunが用意したドライカレーを食するが、お腹の調子が戻らず、小食にまたまた恐縮する。

■3日目 沢登りもどきの下山 晴れ、強風
朝3時起床、ゆっくりと朝の支度をし、水を補充してからテントを撤収。夜の間に雪のブロックもすっかりと融けていた。
昨日の間にメンバーと相談し、下山ルートは比較的安全と思われる東峰経由にすることと決めていた。



トヨニから吊り尾根を渡り東峰を通過して一気に下った。その途中で女性二人組に出会った。
前日トヨニ本峰直下でテントを張りピリカヌプリを伺うも当日の強風で諦めたとのこと、ワカンも持参した完全装備で見た目完全に山屋さんだ。
標高800m付近までくると急に雪がなくなり、微かに残る踏み跡を辿って藪漕ぎの下降となった。
重たいザックを抱えての藪漕ぎはそれまでと体の使い方が異なりかなりキツイ。
ところどころに残る雪を繋ぎながら河原に降り一息ついた。しかし、ここからが苦労の始まりだった。

雪解けが進み思った以上に水量が増した沢の渡渉は、濡れること覚悟にもかかわらず流れに耐えきれずに川の中で転倒、
すぐさまこれは危険と沢山行に長けているshunさん指示のもとロープを出し、女性二人組も一緒になって一人一人慎重に沢を渡った。

ここで私はストックを2本とも流してしまう失態を演じた。
渡渉した後も大量の灌木で河原歩きもままならず、通常であれば1時間もかからない区間を3時間以上かかって、
やっとの思いで出発地点まで戻り、お荷物にならないようにと頑張った3日間が終わった。

帰りは三石の温泉で汗を流し、自宅に着いたのは8時過ぎであった。みなさま、本当にお疲れ様でした。
■1日目 登山口から北峰先のテント場まで 晴れ、強風
寄っていいただいたyoshioさんの車で早朝3時半自宅を出発する、辺りはまだ暗い。
話しに夢中になり北広島インターを見逃し、輪厚から高速に乗る。
今回は、M井さん(リーダー)、shunさん、yoshioさんと私の4名でピリカヌプリをめざす。

数日前に厚賀ICまで伸びた日高道を走ること約3時間で天馬街道野塚トンネル十勝側に到着、まだ誰もいない。

天気は良好、目の前のポン三の沢川を渡渉し壁となった雪の断面をよじ登る。
あまりに重たいザックに、ここで誰か滑って怪我して山行中止でもいいかなと弱気な気持ちがよぎる。
雪の残る沢をアイゼンをつけて登る。何か所かの沢分岐を右に右にと進み、約2時間ほどで稜線直下にでる。



強風の稜線を慎重に歩く。雪解けも進みところどころハイ松が出ていたので、その分恐怖感も薄まるが、跨ぐようにして進むところもあり、終始緊張感を強いられた。

東峰を右手に見ながら5時間ほどでトヨニ岳本峰に到着した。

何か所かのテント設営跡を通過し本日の幕営地北峰先のコルをめざす。

疲れはピークにあり、明日の山行を辞退する口実を探している自分がいた。
強風のなかでテント設営、立派な雪のブロックを積み、テントに入って一息つく。

夕食はyoshioさんが食当のチゲ鍋、肉や野菜がたっぷりの料理は美味しそうなのだが、
疲れが影響しているのか胃が食物を受け付けない状態になり、せっかくの料理をいただくことができず、何とも申し訳ないという気持ちになる。
それでも次の日の行動のために、頑張って食べた。気温も徐々に下がりいつものことながら寒気を感じ始めたので、
寒さ防止として3か所にホッカイロを貼り、持ってきた衣類をすべて身に着けてシュラフに入った。

■2日目 ピリカヌプリをめざして 晴れ、微風
朝3時過ぎに起床、がっちり着込んだお蔭でたっぷりと睡眠がとれた。
胃の状態は良くはなかったが、前日残りのチゲ鍋ベースのおじやをかき込み、出発の準備をする。

外は快晴・無風の絶好の登山日和となっており、前日の弱気もどこかに隠れ、遙か先にあるピリカヌプリ登頂への意欲が高まる。

5時過ぎ4人で出発、雪面はアイゼンがほどよく効きとても歩きやすく、約40分ほどで1512峰に到着、意外とピリカヌプリは近いと感じる。

1512峰先の標高差150mの急斜面を下りきると、いよいよピリカヌプリへの標高差300mの登りが始まる。
途中でハイ松帯の歩行に邪魔なアイゼンを外す。残り100mまでくると完全なハイ松藪漕ぎの登りとなる。


腕も動員し急坂を登りきるとピリカヌプリが待っていた。メンバーと握手を交わして喜びを表す。
360度遮るもののない山頂でしばらく山座同定を楽しんだ。

休んでいると突然、「こんにちは」という声と共に単独の若い登山者が現れた。
聞くと朝4時に出発したという。そのタフネスぶりに唖然とするが、本人の表情にはまったく疲れた様子はなかった。
集合写真をお願いして、我々は一足先に山頂を後にした。

帰路のハイライトは高低差150mの登り返し、ここだけはと頑張ったのはよかったが、
それ以降はシャリバテに陥り平地でも足が出ない状態、気温も上がって時々ズッポリと足が埋まる都度体力を消耗する。

テントに戻ると周りの雪壁が融けて崩壊寸前であったため補強を施してからテントに入り、缶ビールで祝杯をあげた。
あとは帰るだけと思うと気持ちも軽くなる。
2日目は食当shunが用意したドライカレーを食するが、お腹の調子が戻らず、小食にまたまた恐縮する。

■3日目 沢登りもどきの下山 晴れ、強風
朝3時起床、ゆっくりと朝の支度をし、水を補充してからテントを撤収。夜の間に雪のブロックもすっかりと融けていた。
昨日の間にメンバーと相談し、下山ルートは比較的安全と思われる東峰経由にすることと決めていた。



トヨニから吊り尾根を渡り東峰を通過して一気に下った。その途中で女性二人組に出会った。
前日トヨニ本峰直下でテントを張りピリカヌプリを伺うも当日の強風で諦めたとのこと、ワカンも持参した完全装備で見た目完全に山屋さんだ。
標高800m付近までくると急に雪がなくなり、微かに残る踏み跡を辿って藪漕ぎの下降となった。
重たいザックを抱えての藪漕ぎはそれまでと体の使い方が異なりかなりキツイ。
ところどころに残る雪を繋ぎながら河原に降り一息ついた。しかし、ここからが苦労の始まりだった。

雪解けが進み思った以上に水量が増した沢の渡渉は、濡れること覚悟にもかかわらず流れに耐えきれずに川の中で転倒、
すぐさまこれは危険と沢山行に長けているshunさん指示のもとロープを出し、女性二人組も一緒になって一人一人慎重に沢を渡った。

ここで私はストックを2本とも流してしまう失態を演じた。
渡渉した後も大量の灌木で河原歩きもままならず、通常であれば1時間もかからない区間を3時間以上かかって、
やっとの思いで出発地点まで戻り、お荷物にならないようにと頑張った3日間が終わった。

帰りは三石の温泉で汗を流し、自宅に着いたのは8時過ぎであった。みなさま、本当にお疲れ様でした。
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