遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

北日高神威岳北東尾根コース

2016年05月01日 | 登山:日高方面
平成28年4月28~29日 雪 北日高神威岳

今年もピリカヌプリを狙っていたが、HYML(エバさん)の報告を見て戦意喪失、そこで第二候補としていた北日高の神威岳にターゲットを変更した。しかし、結果を見れば取付き箇所に雪がなかったのは一緒だった。



トッタベツ林道の末端に到着したのが朝6時半、堰堤前の広場には誰もいなかった。20キロほどのずっしりと重いザックを背負って林道を歩いていく。ところどころに雪が残っていたが、北東尾根取り付き地点にはほとんど雪がなかった。しかし、尾根に生えている笹の竹は丈は短く、浅い薮漕ぎで登っていくことができ、標高900mほどで雪の上となった。途中、作業道のような痕跡があったが、どこに向かうのか分からなかったためそのまま通過した。

雪の上の歩行も踏み抜くような埋まり方の連続でかなり体力を消耗し、テン場として予定しているJPにたどり着くことができるか不安になるようなスローペースであったが、8時間辛抱強く歩いて15時前にはJPにたどり着くことができた。JPにはテン場として十分なスペースがあり、テント設営まで約1時間ほどかけて人心地ついた。稜線上の視界は約100mほどで前後の先がまったく見えなかった。

テントに入り安着祝いをしていると、パチパチとテントを叩く音がし、外を見ると雪が降り始めていた。だんだん気温も下がってきたため、7時にはシュラフに入った。しかし、ウトウトしている最中と突然体に寒気が襲ってきて、息苦しいのを我慢しシュラフの中に完全に潜り込み、尿意を覚えることのないことを願ってなんとか一晩過ごした。

4時頃に外をみると雪が15センチほど積もり、視界も前日と同様にかなり悪い状態であったため、行動開始を遅らせ、小用を足して再びシュラフに入り直して、7時に神威岳に向けて出発した。山頂までは思ったほど時間がかからなかったが、最高点であることを確認できるだけで周りは真っ白だった。

直ぐにテン場にもどり、少々休憩をとってからテントを撤収し、風と雪の中を下山した。下りも結構埋まったが、登りのような苦しさはなく比較的順調に下山できた。登りのトレースは消えていたため、尾根の分岐毎に地図で方向を確認しながら下山した。標高900m付近でエサオマン方面に行くという2人組の登山者と出会った。時刻はすでに12時を過ぎており、あの2人ならJPまで行けるのだろうと漠然と思ったが、どうなったのだろう。

車止め地点に戻ると回りは真っ白で、車の上には15センチほどの雪が積もっていた。
山行の様子をヤマレコにアップした。

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