遥かなるピリカヌプリを求めて

ピリカヌプリに行ったので、次は1839!

濱口祐自 礼賛

2016年01月22日 | ギターのこと
アコースティックギターマガジンで紹介されていたと聞くが、ギター雑誌を買わなくなって数年、最新情報にはとても疎くなった。昨年、玉光堂で見たギターを抱えたジャケット写真が目に焼き付いていた。そして最近になって、そのときのCD「Goimg Home」を購入した。さらにユーチューブにアップされている映像を見て心が躍った。

濱口祐自は、1955年生まれの自分とほぼ同じ年代でありながら、ここ最近になってコロンビアレコードからメジャーデビューを果たしたという。「那智勝浦の奇跡のブルースギタリスト」がキャッチコピーになっていて、CDジャケットの風貌もそれっぽい。収録されている曲は、ブルース、フォーク、ラグタイム、ゴスペル、ジャズ、クラシック(エリックサティ)などジャンルがとても広く、けっして上手とはいえないが(失礼)、ほんのりとした雰囲気の自作の曲もある。

CDでは分らなかったが、ユーチューブを見るとその語り口が朴訥でとてもよい。音楽に対する気持ちが熱く、良いものはなんでも吸収しようという純粋さがある。アップされていたピーターバラカンのFM番組に思わず引き込まれ、ピーターバラカンの語り口にも濱口祐自への気持ちが表れている。なにより、ギターを弾くのが楽しいという雰囲気が伝わってくる。あえて芸能人に例えれば新沼謙次。

自ら語る音楽遍歴も決してミステリアスではなく、ステファングロスマンでギターの練習をしたとか、ミシシッピージョンハートやライクーダーに傾注したこと、今でもスコットジョプリンのエンターテイナーを弾いていることなど、自分に重なる部分もとても多いのだが、その積み重ねの密度・濃度がまったく違うのだ。ギターの練習にかけた時間にも大差があるだろう。そのうえで那智勝浦の地で長年暮らしてきた生き様が自分同じ年代でありながらもまったく異なる人格を生んだと思うのだ。濱口祐自は面白いひとだ。

いまさら近づこうとは思わないが、その魅力的なギターをコピーする楽しみが増えた。まずは、キャラバンだ。


(あー面倒くさい、半音下げチューニングだ、でも張力が下がり弾くやすくなる)

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