四国八十八ヶ所 先達大会
一昨日、徳島で開催された四国八十八ヶ所 先達大会へ行ってきました。高松駅で隣町の先達さんとばったり出会い、特急を待っている間、久しぶりのことであれこれ話をしました。私より後に先達になったのですが、もう権中先達、そしてこの12月には中先達の昇補研修を受けるそうです。すごい! 話をしていると「先達大会へいかれるのですか」と同年輩の男性から声を掛けられました。聞くと私の家から1キロと離れていないところにお住いだそうです。あまりの偶然にびっくり! 四国は4周ですが、藤井寺から焼山寺のコースだけは大変気に入って11回行っているとのこと。うち1回は同じコースで開かれる空海ウォークに参加したそうです。
大会は徳島市内のアスティとくしまで開かれ、約800人の先達さんの出席がありました。式はこの一年間に亡くなられた先達さんの慰霊法要、功労者の表彰式があり昼休憩を挟み徳島大学のモートン常慈さんの講演「見逃された四国遍路の面白いところ」、阿波人形浄瑠璃、阿波踊り、弘法大師御誕生1250年を記念する特別企画のお知らせなどがありました。
先達になるには四国を4回以上回らなければならないとの条件があるため先達さんは高齢者が多くなります。しかし、みなさん生き生きとされています。毎日遍路をめざして健康に気をつけているのでしょう。
帰りの徳島駅までのバスの中で88歳になられる男性と同席になりました。山口から来られて徳島と広島で一泊して帰られるそうです。輪袈裟を見ると大先達、聞くとすでに100回以上廻ったとのこと。納札は錦、納経帳は2冊になり、ともに朱印で真っ赤です。また来年の再会を約束して徳島を後にしました。
余談ですが、先達さん仲間で話をしているときお寺を○○寺ではなく札所番号で○○番と呼びます。例えば薬王寺であれば二十三番と呼びます。もちろん薬王寺で話はできるのですが、番号で呼んだ方がプロの先達らしく聞こえ、番号からすぐにお寺が分かるかどうかで、先達のレベルが分かるそうです。