般若心経

写経
四国八十八ヶ所

般若心経

2021-09-24 | Weblog

 お線香

 お彼岸です。
お遍路を始めたとき、先達さんから「お線香は3本です。過去・現在・未来の仏様に各1本なので3本です」と教わりました。(「仏,法,僧の3本です」と言われる先達さんもおられました) わが家では昔からお線香はいつも3本でしたので、特になにも感じなかったのですが、初めて参加した人の中には「うちは1本立ている」とか「うちは2本」とか「2本を折って寝かせている」とかいろいろな方がおられました。先達さんは、郷に入っては郷に従え、できれば八十八ヶ所の習わしに従ってください。でも強制ではないですよ。決まりはありません。ご自分の宗旨の方法でもよいのですよとおっしゃられていました。
 ネットによると、宗派によって地域、さらには家庭によって本数とか、立て方が異なるようです。かといって、弘法大師八十八ヶ所の真言宗が3本かというと、そうでもないようで、第22番札所平等寺の御住職によると「高野山で修行しているときは1本だった、逆に3本というのは見たことがなかった」と言われていました。
 四国善通寺の金堂の香炉には「線香はねかせてください」と張り紙がありました。これは線香で白衣の袖を焦がすことを防ぐためと、寝かせれば線香が完全に燃え、燃え残りがなくなるためだそうです。
先日善通寺を訪れたとき御影堂(大師堂)の香炉も寝かせていました。四国八十八ヶ所の中で線香を寝かせるのは善通寺だけのようです。
どこのお寺でしたか忘れましたが「お線香を束ねて お供えしないでください」と張り紙がありました。何十本というお線香を束ねているのを見たことがあります。また3本のお線香をテープで束ねている人もいました。3本を束ねているのは線香入れから取り出しやすく合理的だと思うのですが、お寺としては束ねている紙テープが香炉の中に残り、掃除に手間がかかるそうです。
 これから寒くなり、かじかんだ手で線香を3本取り出すことが難しくなります。燃え残りの出ない糊で3本の根元をまとめてみたいと思っているのですがどうでしょうか、 いいアイデアだと思うのですが。
 落ち着いて1本ずつ取り出すのも修行だといわれそうです。

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