秋も深まり、一人静かに人生や生き方などをじっくりと考えるには良い季節
である。
私の好きな作家、五木寛之の著作に「林住期」と言う本がある、五木寛之は
仏教等にも造詣が深く、人の生き方や人生に関するエッセイ本も多くある。
「林住期」とは古代インドで、人生を「学生期」「家住期」「林住期」
「遊行期」の四つの時期に分けた「四住期」の考えから来ている。
1、「学生期」とは生まれてから25歳頃までの、いわば青少年時代で心身を
鍛え、学習し、体験を積む人生の準備期間。→「春・青春」
2、「家住期」とは25~50歳頃まで、社会人として就職し、結婚して家庭を
作り、子供を育てる、家に住み社会人として生きる期間。→「夏・朱夏」
3、「林住期」とは50歳~75歳頃までだが、寿命の延びた現代では定年を迎え
仕事や家庭など社会人としての努めやしがらみからも開放され、自由に生
きられる様になる、60歳くらいからの期間が妥当か?→「秋・白秋」
4、「遊行期」とは75歳~生の最後の充実と死を迎える準備をする老年期。
元の幼い子供の心に還っていく時期。→「冬・玄冬」
「家住期」を終えて人生の秋、「林住期」のただ中を生きる私にとって、この
本はこれからの人生をどのように生きるべきか?と考える意味で大いに参考に
なった、「林住期」を人生の黄金期・収穫期・クライマックスとなるような生
き方を目指したいと思う・・・ 興味のある方には一読をおすすめしたい。