庭先の四季

庭先や近隣の四季の変化や歳時記、自然観察、動植物等を中心に
綴ります。

長崎と小倉、運命を分けた空

2016-08-09 11:05:38 | 日記・エッセイ・コラム

今日は、8月9日、長崎の原爆の日です。

8月6日の記事で米国の原爆の投下予定都市として広島、小倉、新潟と
長崎の4つの都市が空襲されずに残されていたと書きました。

実際に、広島に続く2発目の原爆搭載機は9日の朝、次の投下目標地
である小倉に向かってテニアン島から飛び立った・・・

ところが小倉の上空に着いて見ると、小倉上空は雲に覆われて(前日の
隣の八幡市への爆撃の影響で煙が立ち込めていたという説もあり)目視
による投下が出来ず、45分間上空を旋回したが・・・

使用可能な燃料がギリギリになったため、ついに小倉を諦めて第3の
目標地である長崎へと向かうことになった・・・

当日の長崎の上空も雲の海だったのだが・・・

そのまま投下せずに帰還すると、燃料の関係で帰還途中に原爆を海上
に投下しなければならなくなるため・・・ 

午前11時2分、機長は雲の切れ目を見つけて・・・ ついに人類2発目の
原爆が長崎に投下されてしまった・・・ 

長崎と小倉、まさに運命を分けた空。。。

♪こよなく晴れた青空を 悲しと思う切なさよ.....  ~長崎の鐘より~。

散歩で通る本郷台駅隣の、あーすぷらざの通路脇にも、広島に投下され
た原爆の爆心地近くで被曝したアオギリの2世が元気に育っている。
 

あの原爆投下後、70年にわたって草木も生えないと言われていた土地で、
被曝の翌年には新しい芽を吹き返して、人々に生きる勇気と希望を与え
てくれたアオギリの2世です。。。

世の中に絶対悪があるとすれば、戦争や核兵器はその最たるものだと思う。。

米国の、原爆投下は戦争を早く終わらせるためという言葉は、原爆投下を正当化
するためのプロパガンダで勝手な言い分であることは、あまりにも悲惨な被爆被害
の現実を見ればれば明らかなことだと思う。。。

人類は二度と、同じ過ちを繰り返すことの無いようにと祈るばかりである。。。

 

コメント (3)
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