今日から八月ですが、旧暦の八月朔日、朔日とは「ついたち」のことで、
「八朔(はっさく)」と呼ばれ、重要な節日だったそうです。
旧暦ではその頃とれ始める早稲の穂を、日頃お世話になっている人へ
贈る習慣があり、田の実の節句ともいわれたそうです。
そのことから、田の実が転じて「頼み」となって、「よろしくお頼みもうします」
の風習となり、この贈答の風習が明治になってから「お中元」の風習に
移ったと言われています。。
さて表題の「八朔の雪」ですが、これは昨年NHKの土曜ドラマシリーズで
黒木華さん主演で澪つくし料理帖として放送されたこともあり、ご存知の
方や、すでに小説を読まれた方もおられると思います。
私も先日図書館で借りてきて読んでみましたが、改めて時代小説の
面白さに目覚めた気がします。。
幼いころ高名な易者から言われた「雲外蒼天」の相をもつ主人公の澪に、
次々と艱難辛苦が降り注ぐが・・
周りの人々の温かい人情に助けられて何度でも立ち上がる様子や、心の
琴線に触れるような話も多く、思わず涙腺が緩くなってしまいます。。
ところで、「八朔の雪」とは、どんな料理でしょうか?
知りたい人は、読んでからのお楽しみですね!
この「澪つくし料理帖」シリーズは全部で十巻あるので、順次
図書館から借りてきて、当分の間楽しめそう♪
「雲外蒼天」とは?、暗雲の外に出れば、蒼穹(あおぞら)は広く、あたたかい。
雲は、さまざまな障害や悩みの意。
困難を乗り越え、努力して克服すれば、快い青空が望めるという意味。
絶望してはいけないという激励のことば。
先日の台風一過のあとで、夏雲の広がる蒼穹(あおぞら)。
先日の豪雨災害で被災された方々にも贈りたい言葉です!