もってのほか！美味しい食用菊

菊の花の季節になり、各地で丹精込めて咲かせた菊花展なども開催されているが、
私の郷里新潟では食用菊の栽培も盛んで、秋を感じる食材の一つになっている。

昨日新潟の実家から届いた荷物の中に、柿や里芋と一緒に食用菊も送られて来た
ので、早速夕食におひたしにしていただいた。


この菊は食用菊の中でも最も美味しい紫色の大輪種で、香りや味、食感共に最も高く
評価されている種類で、最大の産地山形県では「もってのほか」や「もって菊」とい
う名前で呼ばれている。

これは『「菊の御紋」そう、あの天皇家の御紋である菊を食べるのはもってのほか』
や『もってのほか美味しい』という意味からきているらしい。

この品種は我が郷里の新潟県では「カキノモト」と呼ばれ親しまれている、食べる
とシャキシャキとした独特の食感が味わえるが、これは写真のように花びらが筒状に
丸まっている事がポイントとなっており、スーパ等で時々見かける一般的な平たい花
びらの黄色い食用菊を食べても、このようなシャキシャキした食感は味わえない。


昨夜は晩酌を一杯やりながら、ふるさとの秋を思い浮かべ、送ってくれた実家に感謝
しながら、「もってのほか」を美味しくいただいた。