10月31日 (月曜日)
読売新聞の
地球を読むの記事がなるほど・・
と思ったので転記しておく。
~~~~~~~~~~~~~~~~~
近年の国民所得を比較する場合
日本と欧米では一つ重要な違いがある・・
~~~~~~~~~~~~~~
日本の一人当たりGDPは1990年初頭から
20年以上にわたって伸び悩み
多くの日本人が生活水準の急速な向上を期待
しにくい状況が続く。
一方、欧米では冷戦終結から世界金融危機まで好景気が続き
所得も伸びた。
このため欧米の人々は、自分たちの生活はこれからも
良くなると思っていたが、その期待は裏切られた。
だから
経済低迷の影響を受けやすい高齢者・低所得者などの
不満が高まり・・・
移民に対する反発、反グローバル化機運に乗って
トランプ氏の様なデマゴーグが政治の舞台中央で
喝采を浴びているのである。
==========
ではアジアは
95年の一人当たりのGDPを100とすると・・・
2005年の中国は223
ベトナムは174 韓国154 シンガポール138
に伸びた。
マレーシアとフィリピン・タイは120台で。
97〜98年のアジア経済危機で大打撃を受けた。
インドネシアも115だった。
======
次に05年を100として
15年までの伸びは
中国236 ベトナム163 インドネシア152
フィリピン141 韓国・マレーシア・シンガポール・タイは130台。
つまり東南アジアの国々は
95~05年の10年間より05~15年の10年間の方がGDPが伸びた。
アジアでは反グローバル化の動きはほとんど見られない事はうなずける。
=============
さてこれから先の事はわからないものの
次の事はかなりの確度で言える。
この10年アジアの国々はGDPが大いに伸びたため
多くの人たちが
「生活はこれからも随分良くなるし、子供たちの生活は自分たちより
更に良くなるはずだ」と思っている。
================
しかし、アジア各国の経済が同じように成長する保証はない。
高度成長を遂げてきた国では成長率低は確実・所得の格差も拡大
高齢化も急速に進む。
=========
日本の場合
高齢化進展の一つの指標”高齢化率”=総人口に占める65歳以上のの割合は
14%「7人に一人相当」を超えたのは1994年だった。
韓国・台湾・シンガポールは20年までに14%に達する
中国は20年代半ばベトナムも30年代半ばでこの水準に・・
============
日本で
低成長にもかかわらず政治が落ち着いているのは
政府と企業が時に生産性の向上を犠牲にしても雇用を
守ろうとしたこと
・社会保障もそれなりに充実していることによる。
さて他国の社会保障は最近までそのカバー範囲は低い水準にとどまっている。
国民所得が中所得レベルのまま高齢化に突入してしまったら・・・
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
★工程の品質を管理する部門で仕事していた時
肝に命じて業務の報告をする場合に行ったことがある。
”勘よりデータ コツより作業標準”だった!
このような数値で示してくれる記事等には引かれるものがある。
読売新聞の
地球を読むの記事がなるほど・・
と思ったので転記しておく。
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近年の国民所得を比較する場合
日本と欧米では一つ重要な違いがある・・
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日本の一人当たりGDPは1990年初頭から
20年以上にわたって伸び悩み
多くの日本人が生活水準の急速な向上を期待
しにくい状況が続く。
一方、欧米では冷戦終結から世界金融危機まで好景気が続き
所得も伸びた。
このため欧米の人々は、自分たちの生活はこれからも
良くなると思っていたが、その期待は裏切られた。
だから
経済低迷の影響を受けやすい高齢者・低所得者などの
不満が高まり・・・
移民に対する反発、反グローバル化機運に乗って
トランプ氏の様なデマゴーグが政治の舞台中央で
喝采を浴びているのである。
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ではアジアは
95年の一人当たりのGDPを100とすると・・・
2005年の中国は223
ベトナムは174 韓国154 シンガポール138
に伸びた。
マレーシアとフィリピン・タイは120台で。
97〜98年のアジア経済危機で大打撃を受けた。
インドネシアも115だった。
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次に05年を100として
15年までの伸びは
中国236 ベトナム163 インドネシア152
フィリピン141 韓国・マレーシア・シンガポール・タイは130台。
つまり東南アジアの国々は
95~05年の10年間より05~15年の10年間の方がGDPが伸びた。
アジアでは反グローバル化の動きはほとんど見られない事はうなずける。
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さてこれから先の事はわからないものの
次の事はかなりの確度で言える。
この10年アジアの国々はGDPが大いに伸びたため
多くの人たちが
「生活はこれからも随分良くなるし、子供たちの生活は自分たちより
更に良くなるはずだ」と思っている。
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しかし、アジア各国の経済が同じように成長する保証はない。
高度成長を遂げてきた国では成長率低は確実・所得の格差も拡大
高齢化も急速に進む。
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日本の場合
高齢化進展の一つの指標”高齢化率”=総人口に占める65歳以上のの割合は
14%「7人に一人相当」を超えたのは1994年だった。
韓国・台湾・シンガポールは20年までに14%に達する
中国は20年代半ばベトナムも30年代半ばでこの水準に・・
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日本で
低成長にもかかわらず政治が落ち着いているのは
政府と企業が時に生産性の向上を犠牲にしても雇用を
守ろうとしたこと
・社会保障もそれなりに充実していることによる。
さて他国の社会保障は最近までそのカバー範囲は低い水準にとどまっている。
国民所得が中所得レベルのまま高齢化に突入してしまったら・・・
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★工程の品質を管理する部門で仕事していた時
肝に命じて業務の報告をする場合に行ったことがある。
”勘よりデータ コツより作業標準”だった!
このような数値で示してくれる記事等には引かれるものがある。