日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

中国、無国籍の暗部

2005年04月19日 09時58分21秒 | 気まま日記
3月7日のブログに「中国、無国籍の明と暗」を書いたが、今日は暗。
「陳天璽」さんは、大陸生まれの両親が共産党の弾圧を逃れ台湾へ、そして日本の横浜中華街へ、そこで生まれた。やがて日本の中国承認により、台湾という国が認められなくなった。そこで、中国か日本かという国籍の選択を迫られた。中国は弾圧から逃れた国。日本は侵略国だが生まれた国・・。ゆえに、「無国籍」を選択する。現在は日本国籍を取得(日本民族博物館助教授)。(前の日記の略)
今、中国は「反日デモ」で揺れている。随分遡るが、先の大戦が終わり、アメリカの占領政策が、今を作っているんではないだろうか?戦勝国(アメリカなど)にとっては日本、ドイツ、イタリアなどは、戦争を仕掛けた恐ろしい国であった。そこで、徹底的に押さえつける必要があった。今もイラクで行われている、「正義はアメリカ」という図式である。「日本は悪い国」は大国中国に対しても植えつけられた。今も国連憲章に敵国条項がある。それでも国連負担金は日本が一番多い。今紛争の国境にしても、占領政策上、あいまいにして、確定しなかった。「南京大虐殺」は話が誇張、拡大された。それは戦争ですから、いくらかの虐殺もあったでしょう。しかし、20万人も30万人も虐殺できない。出来るとすれば、原爆などの投下だろう。歩兵による銃では無理。中国の中枢は随分これを利用した。共産主義が形を変えて、金が一番の国になり、地方が不満を持ち、貧しい農民は月収2000円で地方を牛耳っている地主(おかしな共産主義だ)に使われ、少し金持ちはコンバインで出稼ぎしている。上海の富裕層は億の単位で金儲けしている。なんという矛盾だ。先に上海に行ったときに、日本企業は、随分地方の出稼ぎを雇用しているようだった。本当は地方の不満の捌け口になっているんですがね。反日デモは一番多い上海でも2万人。報道されない、地方の農村デモは3~50万人規模らしい。政府に対する不満を逸らすために、反日教育を徹底した。企業特区を止めて、地方にも企業を誘致しないと、もっと矛盾が広がる。
25年にもなる「一人っ子政策」も破綻している。一人っ子に7つの特典を与え、二人が生まれると、一人目にも特典を剥奪した。ゆえに、間引きや男の子が欲しくて、女の子は「黒該子(hei hai zu)」として、国籍どころか戸籍のない子が2176万人(中国の推計、1994年)もいる。なにせ、特典がないので、(いないことになっている)人身売買(子供が出来ない家に)や売春、犯罪組織に向かう。2002年の統計は、出生率が男子117にして、女子100の割合という歪さだ。(女子の黒該子が心配だ)
大好きな大陸中国に行きたい。上海も好きな(日本の歌もおおかった)街だ。おおらかな田舎の子供は愛嬌よく迎えてくれる。反日の思想が戦後60年たっても吹き荒れるとは、教育とは恐ろしいものだ。「鬼畜米英」を叫んだ日本は何処へいってしまったのだろうか。