日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

JR福知山線列車事故

2005年04月25日 18時10分22秒 | 気まま日記
朝9時18分50秒に起こった「列車脱線衝突事故」は、ニュースの一報が入ったときに、大事故を予感させた。2人死亡から、死者の数はどんどん増えて、事故の深刻さが改めて浮き彫りになった。マンションにへばり付いてペッシャンコになった列車には、生存者がいるようには見えなかった。7両編成列車なので、1両当り80人ほどの乗客がいたはずだ。また、それが2両目でその下に1両目が潜り込んでいるとは、想像すらできなかった。死者は18時現在で50人、重軽傷者は200人以上だ。乗客は580人と推測されているので、なんともない人がいるのは奇跡だ。

事故原因は、高見隆二郎運転士(23歳、運転暦11ヶ月、6ヶ程前にオーバーラン事故をして、訓告処分を受けている)は直前の停車駅の伊丹駅でオーバーラン(JR発表は8m、乗客は3両分ほどと言っている)して、1分30秒の遅れを出している。遅れを取り戻そうと、発車直後からスピードを上げたのは確実だ(乗客の証言)。JRは遅れは事故扱いで、運転士には、すごいプレッシャーだ。いつも、「安全第一」とは考えないらしい。300Rのカーブは70Kmの制限速度らしいが、理論上は133Km以上で脱線、転覆の恐れと言っている。この車両は120Kmほどしか出ない車両らしく、疑問もある。事故現場で「粉砕痕」があったとのことで、「置石」などの原因も?

原因は珍しくもないが、「珍しい複合原因による事故」と片付けないで欲しいものだ。とにかく、50人以上の人命と200人以上の重軽傷者がいるんですから。
午後6時12分(事故から9時間後)、マンションにもぐりこんだ車両で「なんと、4人の生存を確認」とニュースが伝えた。あの「中越大地震」の皆川優太ちゃん救出にも匹敵するうれしいニュースだ。