日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

嗚呼(ああ)!オリンピック!

2006年02月26日 19時51分02秒 | 残日録
トリノオリンピックも今日で幕を閉じようとしている。荒川静香さんの金メダルは、うれしいものでしたね。そして、男子回転の皆川賢太郎選手(チーム アルビレックス新潟)には感動しました。そのチーム運営方針にも。そして、女子カーリングにも感動でした。しかし、大選手団を送ったにしては、寂しいとの感じは残ります。
あのヒットラーの大会(ベルリン)で、平泳ぎ200mで優勝した前畑秀子さんは、コーチもいない(それが当たり前、川で泳いでいた)環境と長い長い船旅の後の大会でも勝ちました。行きの船で、「勝てなかったら、帰りの船から飛び込もうか・・・」とも決意していたそうです。オリンピックとはそんなに崇高なものだったのです。「前畑がんばれ!前畑がんばれ!・・・・・前畑勝った。前畑勝った!」の絶叫アナウンスは、日本中を熱狂させました。
東京オリンピックマラソンで3位となった、円谷幸吉さんは、次の大会も・・・と期待する国民や自衛隊(勤めていた)の声に押しつぶされてしまいました。「お父さん、お母さん、幸吉は疲れてしまいました。とろろ汁おいしゆうございました。・・・・」の遺書は国民に、日本本来の武士道のような感動すら与えました。
現在は、「ころんじゃいました」、「体重不足で、ミスでした」の世界です。勿論、昔の意識が良いとは言えません。国家高揚を礼賛するものでもありません。時代は、進んでいるんですから。「時代ですねえ」という他ありません。
メダルラッシュに湧いた「アテネオリンピック」と、この「トリノオリンピック」のメダル数を近隣の中国、韓国と比べてみました。
アテネオリンピック
日本 金 16、銀 9、銅 12 計 37 人口 12700(単位万人)342万人に1個。(すばらしい、うれしい結果でした)
中国 金 32、銀 17、銅 14 計 63 人口128000(単位万人)2031万人に1個。
韓国 金 9、銀 12、銅 9 計 30 人口4700(単位万人)156万人に1個
トリノオリンピック  (参考 :中国は冬季種目は後発国です・・)最終日(今日)の結果不参入。
日本 金 1、銀 0、銅 0 計 1 人口12700万人に1個。
中国 金 2、銀 4、銅 6 計 11 人口11636万人に1個。
韓国 金 6、銀 3、銅 2 計 11 人口427万人に1個。
韓国の結果は素晴らしいものです。オリンピックに参加できる基準を上げて、そして選考して欲しいものです。冬は50人(半分以下)でもいいんではないでしょうか。
韓国の金メダル獲得数は、ドイツ11個、アメリカ、オーストリア各9個、ロシア8個、カナダ7個についで6位(スェーデンと同位)という立派なものです。日本が韓国に金メダル獲得で追いつくには、4700/6=783 12700/783=16 不可能の16個です。韓国はがんばった。凄いという他ありません。