KAZUの雑記帳

足の向くまま 気の向くままに


                   

昭和レトロ 言葉編 16

2019年12月10日 14時15分18秒 | 昭和レトロ 言葉

昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します。

人を呪わば穴二つ (ひとをのろわばあなふたつ)

人を呪い殺そうとすれば、その人を埋める穴のほかに、自分を埋める穴も掘って用意しておかなければならない。

つまり、自分も必ず報いを受けると言うこと、あるいは、やるからにはそれだけの覚悟がいると言うことです。

 

神も仏も無い (かみもほとけもない)

人を救ってくれる神とか仏は存在しないと言う、世の無常をはかなんだり、絶望的な状況になった時に出てくる言葉だが、、ここで言う神とは、もちろん日本古来の八百万(やおよろず)の神のことです。

 

鰯の頭も信心から (いわしのあたまもしんじんから)

どんなつまらない物でも信心するとありがたく思えてくる事。

民間の健康法で、本人が効くと思って続行していることが、他人からはくだらないものとしか見えない、そんな時に使う言葉です。

 

 前 話      https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/e67a7bb1f2b26d2a9dbaa58338831bd4

言葉編の意図 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/cc3ee1249061a4b60bb520f9b053806a


昭和レトロ 言葉編 15

2019年12月06日 13時58分20秒 | 昭和レトロ 言葉

昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します。

分を弁える (ぶをわきまえる)

自分の身のほど、身分や地位を自覚して、それにふさわしい節度ある行動をとること。「出過ぎたことをしない」の意味で使うことが普通と言う意味です。

いわば、 封建思想の名残ともいえるような言葉だが、それほど昔は、忠・孝・仁・義・信、などと並ぶぐらいの大切な徳目とされていた。

分不相応は「弁える」の反対で経済状態や身分に不釣り合いなこと。「分不相応な家を建てた」などと言う。こうゆうことをする人を「分別がない」と言われた、分別は物事を弁える思慮のことです。

 

早起きは三文の徳 (はやおきはさんもんのとく)

誰も彼もが口にした言葉で、早起きするといいことがあると、昔は灯火のために使うお金も馬鹿に出来なかった、夜更かししないで早起きすれば明りを節約できるから「早起きは三文の徳」と言う言葉に現実味があった。

 

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昭和レトロ 言葉編 14

2019年11月30日 14時49分45秒 | 昭和レトロ 言葉

昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します。 

お持たせですが(おもたせですが)

客が自分の家に手土産を持参したとき、その菓子をすぐ出す時があります。そうゆう時「お持たせでで恐縮ですが」と礼を言います。

お持たせは「持たせ」の尊敬語で、人が手ずから持ってきた贈り物です。

 

不調法(ぶちょうほう)

行き届かないこと、ヘタな事を指します。不器用なこと も言います、「何をやっても不調法な男だ」などと噂されるのは不名誉です、

不始末をしでかすことも不調法です。

「うちの娘が不調法をいたしまして、ほんとに申し訳ございません」などと親がペコペコ頭を下げているのは、見ていて気の毒です。

酒が飲めない事、芸事が出来ない事を謙遜して言う時もこの言葉をいろいろ使われる調法(便利)な言葉です。

 

  前 話      https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/918d3618fcf9d17b57543567671c9d0a

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昭和レトロ 言葉編 13

2019年11月25日 10時44分37秒 | 昭和レトロ 言葉

昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します、

みっともない

「そんなみっともない格好をするな」などと服装の事を言う事も有り、「みっともない真似をするな」と行動に付いていうこともあった。

お行儀悪い (おぎょうぎわるい)

のように、エチケット違反程度の事から、身の処し方に至るまで幅が広く、

体裁(ていさい)が悪いというのは直接よその人が見た時の印象を気にしてのものだが、

みっともないは他人が見る見ないは関係なく、本人の美意識や倫理観です、きまりが悪いもそれに近い。

ふた言目には、みっともないお行儀悪い体裁が悪い というほど何かにつけて親は口やかましくそう言って子供に注意した。

たしなみ(=つつしみ)と言う日本人特有の内部的好み、心掛けがそれらの元に有ります。

 

人聞きが悪い (ひとぎきがわるい)

「世間のうわさ」が「人聞き」、外聞(がいぶん)とも言う。

だから、人がどうとるか、世間がどう受け止めるかと心配するとき「人聞きが悪い」と言う。

「人聞きの悪いことをおっさいますな」など、昔の人は 世間に対する体面、世間に対する見栄(みえ)です、

つまり、世間体(せけんてい)を気にしていたのです。

 

  前 話     https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/cf29d94f8a63ba3b5530661dc3519466

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昭和レトロ 言葉編 12 子供に

2019年11月18日 12時33分18秒 | 昭和レトロ 言葉

時代は移り変わり、昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します、

嘘つきは泥棒の始まり  (うそつきはどろぼうのはじまり)

親が子供に言うトップスリートップスリーは「もったいない」「みっともない」「うそつくな」だったかもしれない。

それほど嘘にはやかましく、平気で嘘をつくようだと、そのうち泥棒のような大罪を平気でやるようになるぞ、と戒めた。

嘘をつくと「閻魔(えんま)様に舌を抜かれるぞ」も同様の戒めだった。

嘘つきを二枚舌と言うが、閻魔様に一枚抜かれても もう一枚残っている、したたかだと言うことかも知れない。

 

指切りげんまん  (ゆびきりげんまん)

子供が約束をするときに、お互い小指を絡ませて「指切りげんまん嘘ついたら針千本飲ま~す」と節を付けて言う。

「げんまん」は約束を守らない時は「げんこつで一万回」殴る事から来ていると言うのが通説です。

 

  前 話      https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/74e0f21cf644e09b80ea93e5fb0aceb8

言葉編の意図 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/cc3ee1249061a4b60bb520f9b053806a


昭和レトロ 言葉編 11

2019年11月10日 09時56分50秒 | 昭和レトロ 言葉

第126代 徳仁天皇陛下、御即位 心よりお祝い申し上げます。

今日は天皇陛下・皇后陛下の御即位記念パレード、 天皇陛下 バンザーイ! 

今日は、キリスト誕生から 西暦2019年11月10日

今日は、今上天皇即位から 令和1年11月10日

今日は、初代神武天皇即位から 皇紀2679年10月14日(当時年月日は無かったが、月日は旧暦表示しました)

 

 

時代は移り変わり、昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します、

立てば芍薬坐れば牡丹歩く姿は百合の花  (たてばしゃくやくすわればぼたん あるくすがたはゆりのはな)

美人をどう表現しようかと、考えに考えぬいたのだろう、単にベストショットだけを表現したのでは差別化は図れない。

そこで、立ち姿・坐り姿・歩き姿をそれぞれ花に例えようと苦心して、これだけ三拍子(三態)揃って美しいと、

極めつきの美人と言うことになるからです。

江戸の天明年間に編纂れた本『譬喩尽(ひゆずくし)』に出てくる言葉と云う。

昔、この言葉をもじって「立てばパチンコ 座れば麻雀 歩く姿はビヤ樽」と言った。

昔のパチンコは立って玉をはじきました。

 

いずれアヤメかカキツバタ

アヤメとカキツバタは いずれも水際に生え、花の形も区別がつきにくい美しい花です。

美人が何人もいる時に この様に言ったが お世辞の言葉です。

 

前話  https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/510952172112ee144ed4ba213f5de972

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昭和レトロ 言葉編 10 子供へ

2019年11月05日 12時45分33秒 | 昭和レトロ 言葉

昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記しますが、差別語は使わないようにするが 出てきたらゴメンナサイ!

雷さんにへそを取られるよ! (かみなりさんにへそをとられるぞ!)

風呂上がりに、子供がいつまでも服や寝間着を着なかったり、夜おなかを出して寝たりすると、親によくこう言われた。

どういう訳か雷は子どものへそが大好きだと言うことになっていた。

お腹を冷やさないための言葉で、雷さんが怖くて脅し文句に効き目があった。

 

人さらいにさらわれるぞ! (ひとさらいにさらわれるぞ!)

親が言いつけた時間までに子供が家に帰らない時、親から見て怪しい変な場所で子供が遊んでいる時

これも子供に対する嫌の脅し文句の一つだが、

どれほど親が真剣になって、子供を自分の目の届く範囲で保護しようとしていたかが分かる。

 

食べてすぐに横になると牛になる (たべてすぐによこになるとうしになる)

行儀よくさせるために子供に対してよく言った。

なぜ他の動物ではなく牛なのか、

牛は反芻動物で、ずっと寝ていても一度口に入れた食べ物を再び口中に戻してまた食べる事からの連想の様です。

 

前話 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/9954d135c2907c9a5c714891bcbda0bf

言葉編の意図 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/cc3ee1249061a4b60bb520f9b053806a


昭和レトロ 言葉編の意図

2019年10月29日 10時36分27秒 | 昭和レトロ 言葉

先ず、私のブログには様々なカテゴリーが有り、過去の記事は左側のカテゴリーから選んで下さい。

そして、今回新しいカテゴリーで「昭和レトロ 言葉」編を2018年12月21日から追加しました、

そして現在「昭和レトロ 言葉」は6編まで進んでいるが、今後もシリーズで随時掲載します。

時代も明治・大正・昭和・平成・令和・次世代へと変遷して、

懐かしい里山風景がどんどん失われ、同様に懐かしい日本の言葉も失われている、

生きていく上で励まし、戒め、諭し、誹りなど様々な場面でのヒントや知恵が日本語には有り、

先人たちが生きていた時代とは違うが、現代に置き換えても適用する言葉を集めてみました、

きっとあなたが生きていく上で 支えとなる「教え」と「知恵」がたくさん有ると思います。

「昭和レトロ 言葉」は随時掲載しますので、今後も閲覧して下さい。

尚、差別語は使わないように気を付けますが、出てきても老人のたわ言と受け流して下さい。

上記は、以前(2019年2月13日)の記事をコピー&ペーストして、再度編纂掲載しました。

 

画面左側のカテゴリー「昭和レトロ 言葉」で「9」まで記しています、参照して下さい。 


昭和レトロ 言葉編 9 桜田 前五輪担当大臣に捧げる

2019年04月11日 11時13分08秒 | 昭和レトロ 言葉

今日のサクラは座礁した「花いかだ」です。 ほんとは 小川の流れに乗っているサクラの花びらを撮りたかったが・・・

 

 

桜田五輪担当大臣(69)の失言によって大臣の椅子を退いたが、桜田前大臣こんな言葉を知っている?

口は災いの元

何気なく言ったことが災難の元になったりするので、言うことには気をつけようと言うのが趣意のことわざです(口は災いの門)とも言う。

つい余計な事を言ったばかりに、しくじったり大臣の椅子を棒に振ったり、とかく「口は災いの元」になる。

また政治家の無神経な発言が他国の国民感情を逆なでして、外交関係を悪化させる事もある。

それというのも、人の口には戸は立てられぬからだ。

世間に知られたくない事に限って口さがない連中は好んで噂したがるもので、ゲスの口に戸はたてられないともいう。

 

身から出た錆  

何かが付いたり何かに侵されたりして出来た錆ではない。

刀身自体から生じた錆ように、自分のした事、悪い行いや過失のために、後で自分自身が苦しんだり災難を受けたりすることを言う。

いわば、「自業自得」の事である。

 

壁に耳あり障子に目あり

どこで誰が聴いているかわからないし、誰も見ていないと思っても、誰かに見られているかもしれない。

密談や秘事はとかく漏れやすいと言うこと。

壁と障子のたとえで覚えやすい うまいことわざになっています。

 

前話 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/23a1db0da7c89c9bd9f8685916eef050

言葉編の意図 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/cc3ee1249061a4b60bb520f9b053806a


昭和レトロ 言葉編 8

2019年02月27日 14時47分12秒 | 昭和レトロ 言葉

昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します、

お口汚し  (おくちよごし)

客に食べ物をすすめる時「ほんのお口汚しでございますが」とへりくだって言う。

「口が汚れるだけの簡単で粗末なもの」の意味。

「粗飯でございますが」「粗宴でございますが」と言う表現も同じような言葉です。

お口汚しは量が少なく腹の足しにならない事も言っている。

だが、時には他人の家で「ほんのお口汚しで失礼ですが」と前置きして、次から次へと見事な料理を供される事がある。

この様に 言葉通りに受け取ってはいけない事も有ります。

「口汚し」が「口汚い(くちきたない)」になると、

「口汚く罵る(ののしる)」と言うように、品ない言葉が次から次に出る事を言うし、

「口が汚い」と言うと、何でもがつがつ食べる口の卑しい事を言う。

たった一字の違いでこうも違った意味が出てくるから、要注意です。

 

お口直し  (おくちなおし)

まずい物、苦い薬などを口にした後、その味を消すために別の物を食べたり飲んだりする。

小さな子供に薬を飲ませると「お口直し」と言って甘い菓子や飴を与えたりする。

また居酒屋に行った後、「ちょっと口直しにどこかへ寄って行こうか」と称して はしご酒する事もある。

飲食に限らず、嫌な出来事が有ったとき気分を変えるために別の事をするのも「口直し」です、

 

前話 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/d8a50a2e688a038746dbb966d685a356

言葉編の意図 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/eb57ddb8a2ee7b1367ea4596175f5cbf


昭和レトロ 言葉編 7

2019年02月19日 14時07分03秒 | 昭和レトロ 言葉

今日は24節季の「雨水」なので春は目前です、 (昨日梅花園へ行ったが正解でした)

雨水とは https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/d249b7cc36b892967f9a1c1240488990

 

昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します。

可愛い子には旅をさせよ  (かわいいこにはたびをさせよ)

子供が可愛いと思ったら旅をさせなさいと言うのがそのままの意味だが、

昔は旅が辛いものだったから、「子供は若いうちにつらい体験をさせなさい」と言ったのだ。

たしかに昔の旅は辛かっただろう。

先ず体力が無ければ出来ない、歩くか駕籠に乗るかだったが、いずれも体力が必要でした。

舟も有ったが揺れが激しく、難破の危険も大きい。

また追剥ぎに襲われる危険もあり、遠くに行けば風俗習慣言葉まで違う所もあった。

現代は、旅は楽しいので「子供には楽しい思いをさせたい」と誤った解釈をする人が増えた。

 

窮鼠猫を噛む   (きゅうそねこをかむ)

普通は猫が鼠を噛むものだが(最近の猫は鼠を見ると怖がるそうです)、

追い詰められたら鼠といえども猫に食いつくと言っている。

つまり、絶体絶命の窮地に追いつめられると、必死になって弱者も強者を苦しめる事が有る、と言っている。

あるいは、追いつめられた人が思い切った事をする、という意味でも使われる。

また逆に、相手をとことん追いつめるな、とも言う。 

 

前話 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/d2bb6ad61b0d0d3f9bb6db39eb59e2cf

言葉編の意図 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/eb57ddb8a2ee7b1367ea4596175f5cbf


昭和レトロ 言葉編の意図

2019年02月13日 14時10分56秒 | 昭和レトロ 言葉

先ず、私のブログには様々なカテゴリーが有り、過去の記事は左側のカテゴリーから選んで下さい。

そして、今回新しいカテゴリーで「昭和レトロ 言葉」編を2018年12月21日から追加しました、

そして現在「昭和レトロ 言葉」は6編まで進んでいるが、今後もシリーズで随時掲載します。

時代も明治・大正・昭和・平成・令和・次世代へと変遷して、

懐かしい里山風景がどんどん失われ、同様に懐かしい日本の言葉も失われている、

生きていく上で励まし、戒め、諭し、誹りなど様々な場面でのヒントや知恵が日本語には有り、

先人たちが生きていた時代とは違うが、現代に置き換えても適用する言葉を集めてみました、

きっとあなたが生きていく上で 支えとなる「教え」と「知恵」がたくさん有ると思います。

ぜひ今後も閲覧して下さい。

尚、差別語は使わないように気を付けますが、出て来ても老人のたわ言と受け流して下さい。


昭和レトロ 言葉編 6

2019年02月04日 13時47分20秒 | 昭和レトロ 言葉

昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します、

へぼ将棋 王より飛車を大事がり   (へぼしょうぎおおよりひしゃをだいじがり)

将棋の初心者なら誰しも経験。いや将棋に限らずだとこの句は戒めているかも知れない川柳です。

滑稽ななかにも文学性の高い香りを求めて、現在も川柳の根強いファンに支えられている。

 

居候 三杯目にはそっと出し  (いそうろうさんばいめにはそっとだし)

懐かしい「居候」。他人の家に世話になり食わせてもらっている「食客」の事。

ふだんは小声で話し肩身の狭い境遇、だからご飯のお代わりも三杯目には恐る恐るそっと出して頼む立場の人、

 でも、「三杯」とはこれも懐かしい言葉です。

また食客には「書生」も居ました、書生とは明治・大正時代に他人の家に住み込み家事を手伝いながら勉強をしていた人。

 

前話 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/ccc0156d84ab0de58167d5098fd1b83b


昭和レトロ 言葉編 5 子供へ

2019年01月28日 09時44分35秒 | 昭和レトロ 言葉

昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記します、

蔵に入れるで! (くらにいれるで!)

子供がわるさをすると、親は決まって「蔵(物置・押入れ とも言った)に入れるで!」と脅した。

実際引きずり込んで鍵をかけたり、食事を与えないお仕置きをした。

押入れの暗闇の中で、漏れてくる茶の間の明りや食事の時の家族の談笑に、子供はどれほど情けなく悲しい思いをしたことか。

その頃の親は結構難しい言葉を知っていて「折檻(せっかん)する」とか「打擲(ちょうちゃく)する」などの言葉もよく使った。

折檻は「きつく戒めること」、打擲は「打ち叩くこと」だが、こんな子供の育て方をしました。

 

そんなに親の言うこと聞けん子は出ていけ!! (そんなにおやのいうこときけんこはでていけ!!)

こんな恐ろしい事は無かった。怒った母親が子供を家の外に放り出し、玄関の戸の鍵を内側からガチャとかけるのだ。

その頃、家の外は真っ暗な闇だった、わずかにぼぉ~っと灯るのは我が家の門灯だけ。

人さらいが闇に潜んでいると思うと生きた心地がしなかった。

必死に泣き叫びながら「ごめんなさい!」「もうしませんから入れてください」。

しかし心を鬼にした母親は簡単には入れてくれない、結局父親が母に頼んで入れてくれる。

 

現在では両方とも、「いじめ」とか「ハラスメント」とか「児童虐待」と言われそうです。  

前話 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/c096a8a32d3d2c9bf71e6650a4344584


昭和レトロ 言葉編 4

2019年01月18日 14時54分24秒 | 昭和レトロ 言葉

昭和時代に言われていて、死語になりつつある言葉を記しますが、差別語は使わないようにするが 出てきたらゴメンナサイ!

蟻の子一匹逃さない  (ありのこいっぴきのがさない)

蟻と言えば小さい生き物の代表。

その蟻が通る隙間もないほど警護・警備が厳重であることを言う。

よく似た表現に「蟻の這い出る隙も無い」がある。また「水も漏らさぬ警備」なども同じ意味です。

 

渇しても盗泉の水を飲まず  (かっしてもとうせんのみずをのまず)

どんなに喉が渇いても「盗んだ泉の水」は飲むな、

どんなに困っていても悪い事には手を出すな、と言う意味で覚えた人も多いが、

孔子の原文「渇しても盗泉の水は飲まず、熱けれども悪木の陰に憩わず」

実は盗泉は泉の名前で「盗泉の水を呑めば身が汚れる」と潔癖さを説いた。

 

前話 https://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/0d1927838c5f19ca3ec1bf4bfa76b532