刺激的なお・し・ご・と♪

昨日は七夕
めずらしく天気も良かったので、彦星と織姫は再会できたかしら

さて、先週の話。
ＨＰにめずらしいお客様からお申し込みがありました

な・なんと「キャバクラさん」

七夕パーティなので３０名強の女の子に浴衣を着せて欲しいとのお話でした

早速、旦那さんに聞くと「面白そう」とあっさり
着付師仲間に要請をお願いすると「ＯＫ」とこれまたあっさり

という事で、昨夜行ってまいりました～
夜の繁華街をドキドキしながら、いざお店へ
もちろん、キャバクラ初体験。なんだか潜入ルポって感じ

お店は、路地裏にあるものの広く、店内の雰囲気も上品で素敵
とーってもおしゃれなお店でした

案内された着付け場所はお客様用のＶＩＰルーム。
更衣室はヘアメイク用らしいので、こちらのお部屋でという事になりました。
店内でヘアメイクもできるなんて、なかなか恵まれた環境ですねー

さて、スタートが５時と早かったので、最初の１時間は殆ど待機
６時頃からポツポツ女の子達が来だし、７時前後にはお支度もピーク
バッチリヘアメイクの綺麗な女の子達をガンガン着付け

キャバクラの女の子達はもっとツンツンしているのかと思っていたら、みんな明るくて素直で礼儀正しい可愛い子ばかり
若いっていいわー（またまた、いつものおばさん発言）

ただ、持ち物に関してはかなりアバウト
事前に持ち物は連絡しておいたのですが・・・
補正のタオルを持ってきた女の子１割。
浴衣用肌着を持ってきた女の子２割。
殆どの女の子達が、素肌に直接浴衣着付けとなりました。

補正や肌着がないと紐が肌に食い込んで痛そうなので、紐の締め加減には神経を使いました

そして、女の子達の話からたくさんの発見が
仕事で飲み食いが多く最後の方になると、かなり苦しくなってしまうので緩めに着付けてとの事
下着は浴衣の胸元が崩れた時のガード用に付けておきたい事
椅子にもたれても大丈夫な帯結びにして欲しい事

ホ～このお仕事独特の要望で勉強になりました

さて、女の子達の浴衣ですが・・・

古典的なものから今風なものまで色々。黒っぽい浴衣が多かったかな。
ただ、帯締め使用率が半分以上
浴衣は本来帯締めを必要としませんが、飾り結び用の帯締めを使うのが最近の流行のようです。
帯締めでいっぱいお花つくりました

オーガンジー系のフワフワ兵児帯と半幅帯の２枚使用もかなり多かったですねー
中には、半幅帯２枚でアレンジして下さいという女の子も

今回、反省点も見つかりました。

帯結びのアレンジをもっと勉強する必要あり。（３５名もいると、どうしても似たような帯結びになりがち。兵児帯と半幅帯のミックスタイプや最近の帯結びの傾向を事前に研究しておくべきでした）

あと、帯締めで作るお花のバリエーションも増やす必要あり。（これはちょっと予想していなかったので、似たようなお花ばかりになってしまいました）

浴衣といえども、かなり流行に影響されるので、毎年の流行をもっと勉強しておく必要がありそうです

なんだかんだで、無事にお仕事終了～
全てが刺激的で興味深いお仕事となりました

そして、またまたたくさんの事を勉強させていただいた１日でした

スタイルの使い分け！

昨日はご結婚の報告会のお客様の着付け
ご結婚される時の女性は本当にキラキラと輝いていて綺麗ですね
お客様はモデルさんもされているとの事で、お着物姿がとても映えて目立っていました（きっと、すれ違った人は振り返るかも）

いつものようにヘアメイク～着付けまでご相談しながら進めていきましたが、毎回お客様に確認するのが
「どんな場所で、どんな方がお集まりになるか・・・」

お着物はＴＰＯが重要（これ、ブログでも何回も書いていますね）
ヘアも帯結びもそして、もちろん着物選びもそれによって大きく変わってきます。

昨日のお客様は結婚報告会で主役の為、思い切り華やかな装いでＯＫ
ただ、お集まりになるのが新郎新婦のご親族とのお話でしたので、ヘアスタイルはダウンスタイルや後れ毛の無い、すっきりしたスタイルをオススメ致しました。

なぜかというと・・・？
ご両親くらいの年齢になりますと、着物にはすっきりアップという固定概念が強いんです

うちの母や着付け教室の関係者も「最近の着物のヘアスタイルは良くない」と成人式や卒業式のシーズンは必ず嘆いています。
流行なので仕方ないのですが、後れ毛たくさんの最近のヘアスタイルはどうもしっくりこないようです

せっかくの素敵なイベントですの、お集まりの方からも好評であって欲しいですね。
これって着付師のわがままなお願いなのかもしれませんが・・

もちろん、お呼ばれ側も同じ。
あくまでも脇役ですので、主役より目立つようなヘアスタイルや華美過ぎる帯結びは避けたほうが良いと思います

お着物は素敵で目立つ分、どうしても厳しい視線にさらされてしまうんです

目立ちたい時は思いっきり好きなようなスタイルを、親族やご着物に詳しいご高齢者が集まる場所では周りとの調和を考えたスタイルを使い分けるといいですね