廃校利用 山里の美術館「共星の里」

福岡県朝倉市黒川の「共星の里」のイベント情報や楽しい体験記を掲載。
左下のお好きなカテゴリー(1~16)毎にどうぞ!

2012春総集編♪後半!

2012-05-09 18:25:57 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

春の山里をまとめてお伝えしております!
ここからは後半☆ここ数日の様子をお楽しみ下さいね



なんといっても、この大イチョウ
新緑の季節だな~とこのイチョウの木が教えてくれているような気がしています!
鮮やかな緑が視覚的にもさわやかな風を感じさせてくれます。
そして、昨年は銀杏大豊作の当たり年でした☆
この大イチョウの銀杏は甘みと味わいが深くて、他所の物より美味しい!と
大好評なんですよ~
毎年毎年、大地の恵みを有り難う!!そして、今年もよろしくね!
昨年もお伝えしたと思うんですが、このイチョウの木は樹齢が100年を超えていて、
元々オスだった木に数十年前にメスが掛け合わされたそうで、そこから銀杏が
沢山採れるようになったんですって
という訳で、この有難い銀杏を食べるとご長寿になるよ!とか、
イチョウの木からパワーをもらえば恋愛が成就するとか健康になる!とか、
子宝に良い!とか、イロイロとご利益があると言われています☆

信じるか信じないかはあなた次第!!(←どっかで聞いたフレーズ!)
とにもかくにも、大いなるパワーを放っていることは確かです☆


そして、校庭の木で見事な生命力を見つけました


10メートルくらいは上に這ってるのではないのでしょうか??
ツタが木を飲み込んでいました!!
なんだかこんもりしてて可愛らしさまで感じる勢いです☆

玄関前の杉にもツタが増殖!



そんな中、緑に圧倒されながらも、淡いパープルの花が勢い良く泳いでました♪



逆光で撮ってしまったので、判り辛いかもしれませんが、「藤」の花です!
元々学校時代にあった藤棚をはるかに超えて、上へ上へと登っています!!
この藤には毎年楽しみにしてらっしゃるファンもいるんですよぉ~
下には色とりどりの「つつじ」もあって、春を思いっきり楽しませてくれています☆


そんな訳で。。。

ご覧になった方々から、大好評頂いております『森田和昌展』。


胸にグッッッとくる作品を目に焼き付けて頂きたいです!
いよいよ今週末までですので、どなた様も滑り込んでくださいー
山までわざわざきた甲斐があった~と必ず思って頂けると思っております☆
ぜひ!ぜひ!!

2012春総集編♪前半!

2012-05-09 17:12:52 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

随分なご無沙汰となりました。
先日のGWでは多くのお客様にご来館頂き、有り難うございました!!
少々お待たせする場面もありましたが、スタッフ一同皆様に感謝申し上げます。

さて!
今日は、ずっとたまっていた春の山里の様子を
一気にまとめてアップしたいと思いま~す
なかなかブログが更新されない!とのお怒りに近いようなお言葉も
チラホラ頂戴しておりましたので…(汗

まずは、桜☆
現在日本最北の北海道まで行ってしまった桜前線。。。
ここで紹介する機会を逃してしまってました、
ここ黒川小学校の卒業生の記念植樹の桜です
毎年少ーしずつ確実に大きく成長していて、
本当に華を添えてくれています☆




そして、花が開いた様子




それを後押しするかのように、校庭に何十年も前から根を張っている
大御所桜も盛り盛りっとほのかなピンク色の花を咲かせていました~。


そして!
桜の後を追って、この地の特産である「梨」の花が、
誇らしげにあちらこちらに咲き乱れます

(これは、お隣:音楽館の近くで。後ろに飛行機の練習機がチラッと見えてますね)

その頃、周りでは様々な草花が、生き生きとした姿を見せてくれていました☆


どうみても昨年よりも数が増えているような気がする「チューリップ」!
そんなことってあるんですかね~??
あぁ、菜の花が終わったなぁーと思っていたら、一気に開花してくれました
キレイ☆

そのお隣では、野いちごでしょうか?
白い可愛らしいお花が


あぜ道のあちらこちらにはタンポポの「綿毛」ちゃん☆
一面に集合して咲いているのを見ると、とってもメルヘンな気分になります♪


そんなわけで、今年も一気に春がやってきた年でした!
だって、3月末に一瞬雪がふったというのに、わずか1ヶ月後の
4月末には夏日を観測!!なんて。。。
先日も東京であられだかみぞれだかが降ったりと、まさに異常気象ですねー!!

自分達の固有の周期で活動する植物たちは、私達以上に
この気候の変化にビックリしながら順応していってることでしょう。。。


では、後半に続く!!

今日の共星~☆

2011-11-20 18:50:01 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

ご無沙汰な更新ですが、最近は作業やら仕込やらで
相変わらずパタパタな共星です!
今日は、ボランティアでのお手伝いにアヤコちゃんが来てくれ、
蕎麦刈りも少しお手伝いしてくれましたー☆
その様子はまた後日たっぷりと

そんな訳で


あとちょっとで真黄っきになる校庭の大イチョウです~☆
毎日、大量の銀杏と落ち葉との戦いですが、この景色はやはり圧巻ですねー。
樹齢100年以上のオーラは他の木々を飲み込むような勢いです!



下に写っているのは写真を撮ろうとしている柳センセー。

この有難~い銀杏、しっかりとキレイに洗って殻を乾燥させ、
レストランにて販売してますので、ぜひお買い求め下さいませ~
たっぷり入って200円と、破格の値段になってますー

ご存知の方はご一報下さーい!!

2011-11-09 17:07:20 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

ん?何??



何か乗ってる~~~?!



うわぁー☆鳥ちゃんだぁ~☆☆



ツヤツヤしてるし、大人しいー!
なんでこんなところに??




そんな訳で、今日、珍客がやってきまして。
しかし、この鳥ちゃんが何だか分からなくて。。。
共星が気に入ったのか、案内ボードや柳センセーの野外彫刻や木々に
飛び移っていくものの、我が家のようにここを離れないのですが~

この鳥の正体をご存知の方は、ぜひお知らせ下さいませー
お願いしますっ☆

樹齢100年超の大イチョウ☆2011

2011-11-09 12:26:42 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

今週から少しずつ気温も下がっていくという予報で、
徐々に校庭の大イチョウも黄色に近づいていってますー

曇り空の下での写真で、ちょっと色が出辛かったのですが、
この写真を見ているだけでも偉大なパワーを感じますね~!



そして、そしてー
楽しみなのが、この大量の銀杏☆



昨年は超不作ということもあってか、今年は例年以上の豊作
これから皮を取り除いてキレイにしたらレストランでも販売しますし、
ランチにも添えられると思いますので、コチラもお楽しみにー

なんといっても樹齢100年超の有難~いイチョウからなる銀杏ですので、
色んなご利益があると我々は信じております
ぜひ、ご賞味くださいませー☆
(薪ストーブに火が入る頃には、その火で煎った銀杏のサービスもあるかも?!)

山の神~☆

2011-10-22 16:16:04 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

先日、アートディレクター:柳センセーが収めてきた写真にビックリー
黒川には、山を守るためのハンターさんが何人かいらっしゃいます!

そんな訳で、ちょうど射止めた直後のイノシシに遭遇





猛スピードで体当たりされてこんな牙で襲われたら、そりゃ~人間もやられるでしょう!

そして、裂かれたお腹・・・
ちょっと痛々しいです




たとえ、山を守るために射殺するとはいえ、やっぱり山の神様☆
迫力と勇ましさを感じまくりです!!

こうやって、ハンターさんによって守られている黒川。
こういう獣と共存というのは、なかなか難しいことなんでしょうねー。。。
獣もお腹を空かせて山を降りてきたりするのでしょうから、
殺してしまうというのは人間のエゴかもしれませんが。う~ん。
しかし、鹿にしろ猪にしろ、殺された後は、有難く食されていますー
ここ黒川のハンターさんは、〆てさばく技術が高いので、
極上の鹿刺しが頂けたり、全く臭くない猪鍋が頂けたりするのです
共星の里でも、チャンスがあれば食すことができます

動物の命とハンターさんの尽力・技術に感謝ですー☆

中世黒川院関連遺跡群 第20地点概要

2011-09-28 16:59:22 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

今日も続けて、ここ黒川の歴史をお伝えします!

【第20地点概要】
調査期間:2011年5月~9月 調査面積:約200平方メートル
出土遺跡:青磁・白磁・明染付・瓦質土器・土師器・亀頭形土製品・
     釘・釘隠・石臼・碁石・水晶原石・土壁片等

[概要]
平成19年度より実施してきた御館(おんやかた)・御下屋敷(おんしもやしき)周辺の
発掘調査である。平成19・20年度は御下屋敷、平成21~23年度は御館の
遺跡内容確認を主として実施してきた。

(市の職員さんが発掘調査結果を説明してくれています。)


御館や御下屋敷周辺は江戸時代より伝承が残っており、
江戸時代の『筑前国続風土記拾遺(ちくぜんのくにぞくふどきしゅうい)』に
次のとおり記載されている。
「座主の宅跡あり。御館と云。馬場の上に在りて畠(はたけ)となれり。
 広三段許の地にて堀切の址(あと)など残れり。其の東の方にも下屋敷とて
 田地二段許の所あり。」
(馬場とは、歴代座主の慰霊祭が行われている、共星の里のすぐ近くの地区です。)

(これが、第20次地点から見た共星の里方面の風景!)


今回の調査成果は、遺構(昔の建築の残存物:礎石・柱跡)で
築地土塀の基礎石列[幅約1m×長さ10m]、集石遺構[2×3m以上]、

(画像中央上方に並ぶ大きめの石列が「築地土塀基礎石列」)
大溝[東西方向で幅約1.2m×8m以上]、石列[内部区画用]、
焼土層[約15cm]と各盛土(他から採取した土砂を古い地盤の上に盛り上げて
平らにしたところ)層が確認できた。

築地土塀跡周辺からは、塀の壁として使用された粘土のかたまりや、
今回より古い時期の基礎石列も確認できた。

遺物は、土師器(はじき:素焼きの土器)を中心に青磁碗の破片が比較的多く出土している。


土師器は、燈明(神仏に供える灯火)用としての小皿の破片がほとんどだが、
築地塀基礎石列や集石遺構からは、祭祀用と思われる完形に近い皿も出土している。


青磁器のなかでは、盤片と香炉片の出土が特に大きな事柄である。

(16枚の菊のご紋があったりします!でも、関係者によるとこの時期の流行りだったよう…)

また、これまで御下屋敷から水晶玉の製品は出土していたが、
今回初めて原石が出土した。
観賞用か加工用か不明であるが、原石が持ち込まれたことは興味深い。


さらに、用途不明な出土物に「亀形」土製品がある。

これまで犬や猿形土製品の出土はあったものの、亀のこのような頭だけの
出土は極めて珍しい。
(どうやら、祀りごとにつかわれていただろうということです☆
これまたゆるくてキャワイイ♪そして、あらためて犬・猿・カニ!)




そして、遊興(娯楽みたいな意味でしょうか)遺物としては碁石が出土しており、
黒川ではほとんどが黒石で、全国的にも白石の出土が少ないことが裏付けられた。

また、貴重な遺物の出土に加えて、石臼や(写真左上が臼の一部分)

釘隠し(釘を覆う飾り金具)なども見つかり、座主の住まいを思わせる。

これまで、御館の西側3分の1程度の調査を終えたが、来年度以降も継続し
さらなる実態の解明を進めていく予定である。



うぅ~ん・・・。話には聞いていた黒川院。
御館の3分の1のスペースだけでこんなにも様々な現物を目にし、
この黒川の地の下には、どれだけのものが眠っているのだろうと考えると、
とてもおごそか~な気分になります。
ご縁あって毎日この地にいますが、見えない大きなパワーに
引き寄せられているのだと改めて感じるのです!
この地で過ごしてきた人々の想いや暮らしが目に浮かんでくるようです。。。
実際、この地は空気も水もおいしくて、居るだけで、それだけでも
『下界』との違いを感じることが出来ます。
働きながら、日々心身共に浄化されているよう~~~~~☆

*ちなみに、発掘現場は通常はブルーシートに覆われていて
 見ることが出来ませんので、お知らせまで。

昨日、中世黒川院関連遺跡群 第20次地点 現地説明会開催!

2011-09-25 18:16:06 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

昨日は、ここ黒川の歴史に関する定期的に行われている説明会がありました!
今回第20地点の調査報告があり、柳センセーが参加し、
写真も色々と撮ってきましたので、資料と併せてご紹介したいと思います!
今日は第一弾として、おおまかな黒川院についてと地図を紹介します。


まずは、黒川院について。
先日の記事と重複する内容ですが、もう一度!

【黒川院とは】
黒川院とは、初代助有から第14代舜有まで、代々中世彦山の座主が
住んでいた場所である。正慶2年(1333)後伏見天皇の第6皇子長助親王は、
戦乱を避けて豊前の宇都宮信勝を頼り九州へ下向してくる。
この後、宇都宮氏の後押しにより彦山座主になると、上座郡黒川に黒川院を造営して
法務を司るようになる。
座主は、14代舜有が豊臣秀吉に降伏するまで約250年間この地に居住し、
年に数回彦山へ出向いていたようである。
江戸時代にはいると、筑前国は黒田長政が所有することになり、
黒川に残っていた墓所や旧跡などは、黒田家によりことごとく壊されたと
伝えられている。

[黒川院歴代座主]
初代:助有 2代:浄有 3代:有忠 4代:有俊 5代:有依 6代:有厳 7代:頼有
8代:尭有 9代:興有 10代:有胤 11代:有信 12代:連有 13代:連忠 14代:舜有


【黒川院関連遺跡郡位置図(1/2,500)】




次回は、出土品や、それから見る背景などをお伝えします!!
改めて、可愛らしい犬・猿・カニの焼き物も出てきますのでお楽しみに~☆

秋ですね~♪

2011-09-23 18:29:23 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

台風の後、一気に秋がやってきまして、
夕方になると「涼しい」を通りこして“肌寒い”山里です!





しかしながら、お昼間はとっても過ごしやすくて良い気分~☆

ぜひぜひゆっくりとお出かけ下さいませ!!
只今、四宮佑次氏の写真展「血の記憶」が好評開催中です♪



そして。。。
遅れてきた夏!


夏の間、ずっと生らなかった『ゴーヤ』☆
今頃になってこんなに勢いよく成長しています!!
ビックリ~!

直会(なおらい)のキッチンは目まぐるしい!!

2011-07-18 12:11:22 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

また少し日にちが空いてしまいましたが
黒川院歴代座主慰霊祭の締めくくりの直会(なおらい・なおらえ)の
様子を少しだけ。。。
(*直会の意味は先日の記事をご覧下さいませ☆)


というのも、今回初めてお受けしたこともあり、
会の運び方がよく掴めていなく・・・
キッチンではてんてこ舞いをしていまして、
慰霊祭に参列させてもらったスーツ姿の柳センセーまでもが
お運びなどのホール係をフルでしてもらっていたので、
写真があまり撮れなかったのです~



この日のメニューは、このオードブル(全~て手作りです☆)・
タケノコの煮物・タケノコの木の芽和え・白和え・季節の野菜と山菜の天ぷら・
しし汁・味ご飯のおにぎり・銀杏とワカメのおにぎり・お漬物 
などなど 80名様分!

写真に残っていないのが本当に残念なのですが、私共我ながら
良い出来栄えだったのではないだろうかと思っておりましたところ、
当日もですが、後日「本当に皆さんに好評でした!」とのお言葉を頂き、
嬉しかったです


ちなみに。
この地区の催し事でのお酒は、ほとんどが日本酒なんですよねー。
今回は特に神事ということもあり、本当に日本酒オンリーなんです!
九州はこれだけ焼酎が定着しているというのに、ここだけは不思議~。
昔ながらの光景とお酒のなくなるスピードに、目が点になっちゃいました

でも!注釈しておきますが、飲み方が悪いのではなく、
会が始まったら一気に飲んでしまって・ご飯食べて終わりっ!
と言う感じなんです。
お酒をたしなまれる方は大体、お酒飲んでおかずをつまみながら
最後にご飯で締めると思うのですが、
こちらでは、お酒が猛スピードで無くなると同時に、
おにぎりまでもが超速で無くなるという、私から見たら不思議な光景でした
でも、お世話人さんにお聞きするとこれがここでは通常なんだとか。。。

同じ九州・県・市の中でも、他の地域からするとビックリするような、
そこそこの土地ならではの独自の風習があるんだな~と
改めて感じるひとコマでした


直会が終わり・・・
お世話係の方々とご一緒に、私たちも食事をとらせてもらいました☆

共星の里にご依頼下さったお世話係の皆様、有り難うございました~!!

そして全ての片付けが終わったのは夜。
ここで紹介するのを少しためらったくらいの疲れきった顔ですが
英彦山神宮さんから頂いた有難~~い『福豆』を手に笑顔☆

上の写真に写ってます、お手伝いに来てくれた美枝香センセーと
手柴さん、お疲れ様でした~!!
なおみ姉さんも、みっちりお手伝い有り難うございました


そんな訳で、このようなケイタリングもご予算に合わせて受け付けますので、
気になった方はどうぞお気軽にお問い合わせ下さいませー☆

慰霊祭後の発掘物の説明

2011-07-13 16:44:25 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

黒川院のお話、続きますので付いて来て下さいね~!


共星の里のレストランに移った皆さんの前で、
発掘現場から出土した品々のお披露目と説明がありました。



種類別に分けられて大事に保管されています


これはみんな大好きな、動物の出土品☆
ここのキャラクターにしたいくらいです!!

『犬』





『猿』


『カニ』


こんなにキュートで人懐っこい愛らしい姿の動物が
神の遣いだとしたら、ここ黒川って本当にステキ~
って思いませんか?!


説明に聞入る住民の皆さんの表情も真剣です



さぁ、この後は直合(なおらい)の始まりです~☆

黒川院について

2011-07-13 16:13:45 | 9.山里の四季・風土
色んな資料を基にまとめてみましたが、
万が一間違いなどありましたら、関係者の皆様、
お知らせ下さいませ。。。



英彦山の記録によると、平安時代の819年(弘仁10年)に
彦山が嵯峨天皇より寺領七里四方を与えられ、彦山の荘園となったとされています。
中世南北朝時代の1333年(正慶2年)12月、後伏見天皇第6皇子長助法親王が
南北朝の戦乱を逃れ、彦山の座主(ざす)として入御され、
その館を上座郡黒川村(現在の朝倉市黒川)につくり「黒川院」と称したとされています。
この長助法親王から舜有法主まで14代の座主が黒川に館を構えました。

1578年(天正6年)、当時の座主・舜有法主は、北部九州を押さえていた
豊後の大友家に対抗していましたが、筑前夜須郡の秋月種実が彦山に背き、
同年12月には黒川院も秋月軍により焼き討ちされ灰燼に帰しました。

その後、15代彦山世襲座主深有尼の時代の1587年(天正15年)の
豊臣秀吉による九州平定の後、彦山は領地を没収されてしまいます。
筑前に小早川隆景が入った後一時期同家により当地を寄進されますが、
再び取り上げられてしまい、座主は黒川を去ります。
この記録から、黒川院は約250年もの間続いており、
また、天皇家からの皇子が来られたことから、
位の高いお方が使っていたであろう様々な品物が発掘・出土しています。 


また、彦山修験道の即身即仏を念ずる参龍修行場として、
「彦山流記」では49か所の霊窟をあげており、
黒川の岩屋権言もその1つといわれています。
なんで、こんなところにこんな岩が?!というような、
この地の山の大きさからすると大きすぎるくらいの
岩が祀られていますよ!

なお、彦山神領・彦庄内の各村に置かれていた彦山麓七大行事社の一つである
黒川高木神社は、平安時代822年(弘仁13年)の創建と伝えられています。
10月29日を中心に前後数日間行われるオクンチは、筑前朝倉の宮座行事として、
福岡県の無形民俗文化財にも指定されています。




遅ればせながら4/29の黒川院歴代座主慰霊祭の様子

2011-07-13 12:47:45 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

事務仕事や次回展示の準備に追われ(またまた言い訳ですっ!)、
ずっと先延ばしにしていたブログの更新を頑張っていきますので、
もう春のことですが、皆様お付き合いの程を


春に黒川で毎年行われている儀式が、4/29に執り行われました。
ここ黒川には、彦山の座主が初代から14代まで居を構えていたと言われています。
現在の英彦山神宮の宮司さんと氏子さんたちがお見えになって、
その歴代の座主を弔う為の慰霊祭が毎年行われているのです。

で、その黒川院についてはまた別記事で!



慰霊祭は、共星の里のすぐ近くの地区の馬場公民館で行われています。


地区の方々が、慰霊祭の準備で飾り付けをしておられます。


この慰霊祭が始まると、そこからは粛々と進んでいくのです。
聞こえてくる言葉は、祝詞のみ。
最後まで一切口を開かずに事を進めます。







そしてお供え物も順々に手渡しで運ばれます。



参列者ひとりずつ拝みます。


そして最後にはお供え物をまた全て頂きます。






実は、共星の里も毎年お誘いを頂いていて、
今年は代表の代わりに柳センセーが列席させて頂きました。
そして、この貴重な写真を収めてきてくれました!
この時間のこの空間だけ昔にタイムスリップしたような、
神聖な空気が漂っているんでしょうね~・・・。

それで、毎年のことなのに、なぜ今年初めてこうして
ブログでお伝えしているのかというと!

この慰霊祭の後に列席された皆さんや地域の住民の皆さんでお昼を頂く
“直会”(「なおらい」「なおらえ」という宴会で、神と人とが共に食事をして、
神様の力の一部を自分にちょうだいするというのが意義、目的)の為、
今年初めて、その用意を共星の里にお願いしたいとお頼みがあったからなんです!!
本当に有難いご依頼で、私たちも身の引き締まる想いで、
しかも、楽しく嬉しく準備させて頂きました。

それがこのキッチンでの様子☆


こんな大それた歴史ある行事に関わらせて頂き、有り難うございます!!

この慰霊祭の後、共星の里のレストランにて、
黒川院跡からの発掘物の紹介などがあり、
最後にお昼ごはんとなります。
その様子もちゃんとお伝えしますね!



ちなみに、ちなみに。
昨年はちょうど、船尾修さんの写真展「カミサマホトケサマ」が開催中で、
船尾さんはじめ、前日の夜にスペシャル対談のイベントに来て頂いていた
作家の田口ランディさん・風の旅人の編集長の佐伯剛さんと共に、
お連れの方々もこの慰霊祭に列席されたのでした!
私も参加したことないのに羨ましい~!!と思ったのを思い出します。。。
その後、英彦山神宮の宮司さん方に船尾さんの写真や館内を見て頂き、
ここがご縁でまた新たな出会いがあり、
院が発するパワーに皆惹きつけられているのかしら?と思う一時でした☆

今年も暑くなりそうですね~!!

2011-07-13 12:21:38 | 9.山里の四季・風土
スタッフよしえです☆

やっと梅雨が明け、一気に夏モードの共星の里です!
とは言え、梅雨明けが例年よりも早いですね~。
セミが待ってましたとばかりにあちらこちらで声を上げています♪
とりあえずは夏の幕開けのお知らせです☆

長雨で元気のなかった畑の野菜たちも、
ここから本領発揮の様子で、実を熟していってます!
今年は、柳センセーが色んな種類のトマトを植えてくれたので、
収穫が楽しみ~
一番に植えたバジルが雨でヤラレてしまったので、
第二陣のバジルもどんどん成長してもらって、
レストランでのジェノベーゼに貢献してもらわなければ・・・!



そして、こちらは先程撮ってきました、黒いトンボ。





調べてみたら、カワトンボ科の“ハグロトンボ”というものみたいです。
主に清流なんかの周辺で飛んでいるそうで、
今日は校庭にわんさか!自由気ままにフライトを楽しんでいるようです!!

山の幸、頂きま~す☆

2011-06-04 14:11:20 | 9.山里の四季・風土

スタッフよしえです☆

春のうららか~な、とある一日♪
もう時期は終わっちゃいましたが、
レストランの食材に大いに活躍する
タケノコの収穫の為に近くの山へと向かいました
知人の方に許可を頂いていましたので、
思う存分収穫させてもらいました
(皆様、山は持ち主さんがおられますので、むやみにとってはいけませんよ~)

今年は例年よりも出が遅かったのですが、
その代わりに随分と長い間楽しめたように思います。


では、気持ちの良くなる画像をお届けしま~す☆


こちらは、随分整備された竹林です。
真ん中にちーっちゃい赤っぽいものが見えますか??
それが柳センセーです

しかも、写真には見えないくらいそのまた上の方に、
悦子センセーのお母さま:みえかセンセーがいらっしゃいます
現在のお歳を考えると、本当にビックリするくらい足腰が強くて
お若いママです~
旬のものが出ると、ウズウズして山に入りたがる、
とってもカワイイお母さま♪
この日も大量のワラビもゲットして、ご満悦のようでした。
私のような新参者とは大違いの目ざとさで、
すばやく見逃すことなくちゃっちゃと採っていきます!!
その熟練の技、あっぱれです!


そして、その山から見下ろした景色には「音楽館」が☆
(写真の色調がちょっとおかしい・・・?)


聞こえてくるのは競いあって鳴いているかのような鳥の声
本当に山は癒される~~~


と言いながらも、結構な重労働でして…
音楽館に車を止めて山に入って一輪車二往復の量のたけのこと格闘!
帰る頃には・・・
この状態ですこっそり盗撮っ☆


音楽館入り口上空に掲げられた飛行機の影の中でぐったりの柳センセー!
この日は気温も高く、想像以上に疲れました~。

でも帰って直ぐに茹でたので、柔らくてえぐみもない
美味し~いタケノコを食材にすることが出来ました☆

レストランでのメニューにもふんだんに使っておりますので、
ぜひぜひシャキやわっなタケノコを食しに来てくださいね~