廃校利用 山里の美術館「共星の里」

福岡県朝倉市黒川の「共星の里」のイベント情報や楽しい体験記を掲載。
左下のお好きなカテゴリー(1~16)毎にどうぞ!

宝物が出来たよ!

2021-08-08 16:32:50 | ETSUKOの部屋
本日、8月8日

九州に台風9号が向かって来ている…。

台風の接近に伴い、あいにくの雨だし、

日曜日だけど、お客様も無いだろうと最低限の準備をしようと思って

窓から外を覗いたら、一台の車が到着。

1歳の女の子と3歳と5歳の男子を連れて

ご家族でわざわざお越し頂きました!

子供たちにワークショップをお願いしたいと言われ、

美術館見学と石ころアートに挑戦してもらいました。



絵が大好きな男の子たち!

石のかたちをじっくり観察!

『僕、はこれ、僕もこれ!』と選んでいただき、

それからの集中力は途切れない。

「次は何色使う?」

『オレンジ!!』

「これね。ハイどうぞ!」

『ありがとう!』

次は、『黄色!!』

「ハイどうぞ!」

『ありがとう!』

絵具と筆を渡すたびに
5歳の年長さんの男の子から
『ありがとう!』のシャワーを頂く。

なんていうか、
この子の「ありがとう!」はただのあいさつではなく、ちゃんとしたお礼の言霊というか、
ひとつ、ひとつの出来事にちゃんと向き合っているのが感じれる。
波動が高い。



「ありがとう!ってちゃんと言ってくれるんだね~☆彡」と言ったら
にっこりと天使のスマイル。


鮮やかな
素敵な作品が出来上がりました。


家族旅行でこれから原鶴温泉に泊りなんですけど、
あいにくの雨で台風も来てるし…。
本当に災厄と思っていたら、
この空間に癒されて
本当に来てよかったと笑顔でご挨拶されて

家族写真をお撮りしましょう!とお誘いしシャッターを


子供たちも良い笑顔!

『これ持って帰れるの?』
もちろん!持って帰れるよ!

『宝物が出来た!!』と

このポーズ!!
なんて素直な真っすぐの純真な心の持ち主なのか…。

この5歳の子から今日何回「ありがとう!」を返してもらったことか!
5歳のお子さんに教えられる幸せなひと時でした。

愛情あふれるご家族♡
朝倉の家族旅行の思い出になればありがたいです。


本日はわざわざ足もの悪い中、
お越し頂きありがとうございます。



春雨の休日

2021-03-28 17:28:44 | ETSUKOの部屋
春雨の休日

朝から、カップルやご家族でにぎわっておりました。

そんな中に

お両親と娘さんとそのご家族、お孫さんも含めて大勢でお出かけ頂きました!

アート体験したいとご予約のお電話があり



石ころアートを皆さんで体験!!

おじいちゃんがしっかり皆さんの石ころをドライヤーで乾かして頂き、


大人も子供も集中し、

次は何色を使う?私はこれ!僕はこの色!

おじいちゃんも大活躍で大忙し(笑) おばあちゃんも加わり

それぞれの作品が素敵に仕上がりました。



皆さんで記念写真を



作品と一緒に!ポーズ!!

災害のこと、アートのこと、90年前の蓄音機を聴いて、廃校のことなど…。

いろんなお話をさせていただき

ちっちゃな女の子が私にトントンと背中をたたき、

「とっても楽しかった!ありがとうございます。」と笑顔でご挨拶を♡






素敵な笑顔溢れるご家族でした。



共星の里の20年の活動の数々

いろんなお話をさせていただきました。

春雨の桜舞い散る 朝倉 黒川のひととき

雨の山道の中

わざわざお越し頂きありがとうございます。







共星の里は
只今、開館日をしばらくの間、

毎週土曜、日曜、祭日に開館日を変更しております。

ご迷惑をお掛け致しますが、

お間違えないようにお願い致します。






今日も一日ありがとうございます。

2020-10-17 18:55:43 | ETSUKOの部屋
出張中に電話が鳴る、「悦子さんと会いたいのですが、いつお帰りですか?」

久しぶりに聴く声で Jさんと分かる。

何度か共星の里にお越し頂いてはいたのだが

私が出張で、なかなかタイミングが合わずご無沙汰していた。

今日、朝ちょっと早く約束して共星の里に向かう。

朝霧の雲が山あいに幾筋も空へ伸びて、上へ、上へ昇っていく。

子供のころから当たり前に見慣れたこの風景が私は大好きだ。

地球は生きているとあらためて実感する。



Jさんはある日、ふらっとお見えになり、

それから仲良くさせて頂き、意気意気投合のヨガの先生。

今回も、別に時間を図ったわけでもないが、「それでいいのよ!」と

後押しして話がひと段落すると「ピンポーン」と受付のブザーが鳴る

タイミングが実にスムーズ。

Jさんを見送り

次のお客様が来客された。

福岡から高校時代の親友と今回お越し頂き、

今から3年前にお母さまと一緒に共星の里にお越し頂いたそうだが、

お話しさせて頂くと、そのお母さまがお亡くなりになられて、

この場所が懐かしくて、お越し頂いたと聞く。

いろいろと当時のことを思い出されて

涙を流されて、お母さまを忍んでおられ

心を許せるお友達とまた、この共星の里を訪れて

ご自分と向かい合い

アートと語り合い。

お話しをさせていただき、

「また、お遊びにいらしてくださいね。」と伝え

笑顔でお帰りになられた。



そうこうしていると、若い男性が一人でお越し頂き、

秋月から来られたと言われるから、

お近くの方かと思いきや、談笑させて頂き、

何故か、質問をしてみた。

「お車ですか?」と聞いてみたら

「いえいえ!」と

「バイクでお越し頂いたのですか?」と聞くと

「いえいえ!」

「もしかして、自転車ですか?」

「はい!」

「北九州市から自転車出来ました」と

言われてびっくり!!!

「お写真とっても良いですかと尋ねて…。」



しばし、災害やらアートのことをお話しして談笑。

「楽しかったです。」と笑顔で言われ



「お気をつけてお帰りください!」と見送る。



また、そうこうしていると60代の男性が、「久しぶりに来ました」と

お越し頂き、談笑しコーヒーを飲みながらゆっくりとされて

「また伺いますと…。」


ご縁を頂く方には、様々な人生ドラマがそこにある。

人生での誰でもない。ご本人が主人公として、皆さん「今」を生きている。

これも「一期一会」

この共星の里は20年の中でそういったドラマと共にここにある。

強いて言えば、

廃校前の黒川小学校ととして過ごした過程も。

また、その前の正職庵としての時代も

またその前の黒川院の時代も…。

そうこうしていると縄文時代までも遡る。

この地にまたひとつ。

また今日という一日の月日が重なり。

「今」を生きている。




先日の10月10日、11日は九州大学のソーシャルアートラボさん主催の

学生さんによるデジタル枯山水「調身・調息・調心」

アートパフォーマンス「共生(ともいき)」の製作が、

共星の里のグランドにて行われた。

詳しくは九州大学の知足先生が報告されております。
     こちらをどうぞ!

コロナウィルスで無観客となったが、

確実にこの地に皆さんの想いが、共に生きていると感じており、

その配信は
黒川復興ガーデンとバイオアート
英彦山修験道と禅に習う
黒川庭園と喫茶アート養生会と題しての
リモート鑑賞会です。
11月14日(土曜日)15時から配信されます。

また、あらためてご案内致しますね。



ちょっとブログが長くなりますが、

そのイベントが終わった日、

この泰庵にてみんなで輪になって

一緒に発声を上げて喜び合いました。


その次の日に

泰庵の銘板を棟梁の大工さんの池上さんが

釘を打たずに設置していただいたと

杉岡さんから聞いて、

全ては流れだと感じ

感無量。

この銘板が入り、

すべての「えにし」が

ここに集結し、

収まったと私は感じました。






その経緯はこちら


泰庵の銘板は、英彦山の千年杉で、写真家であり書家の四宮佑次氏が揮毫して頂いた。

英彦山の歴代座主様がお住まいだった黒川へ

そして第9代の座主さまのお屋敷とお墓があった共星の里に、

4月の歴代慰霊祭の時は英彦山神宮から高千穂宮司さまと禰宜さまがお越し頂き、

この完成した「泰庵」をご覧になられた。その時の様子はこちら

そしてこの東屋「泰庵」をご覧いたときに

この「泰庵」を建てる時に

杉岡さんや池上さんたちが伊勢神宮の外宮豊受大神宮を頭に描き、

実際に参拝して来られて、参考にされたと秘話を聴いていた。

その話と共星の里での物語が、

またまたこれも偶然なのか⁈ 必然なのか⁈

これには長い長い、赤い糸のような物語があります!!


本当にいつか、ゆっくりとお話し出来たらと…。

その「イセキカリ」のお米に繋がるエピソードを!!


ご縁としか言いようがない黒川で初めて取れた「イセヒカリ」をお供えして




英彦山の千年杉の銘板の前にて

あらたな復興の共生を願い

祈りを捧げました。






ふと、今日の一日を振り返り、

人生は山あり谷あり。

共星の里で常設の

禅の精神「空(くう)」をテーマとした富樫実氏の

「空にかける階段」の彫刻作品。

その富樫さんの故郷山形庄内旧黒川村の風土と仏教思想とのつながり。

そして、この朝倉市黒川との縁も偶然ではない。

不思議なご縁が、時空を超えて引き寄せられたように

ここにはある。


今日一日の出来事と共に、里山の風景。

朝霧の雲が山あいに幾筋も空へ伸びて、

上へ、上へ昇っていくその様子とがリンクする

空にかける階段となって。



「泰庵」が完成した日に

冨樫実氏の彫刻「空にかける階段」を

設置したことも

必然と感じた。



お陰様で

今日も一日ありがとうございます。








8月6日を忘れてはならない。『ゼロセンガハトニナルヒ。』2005.8

2020-08-06 12:11:14 | ETSUKOの部屋
長雨が続き各地でまたもの災害をもたらした。
もう、雨よ、降らないで!とばかり祈る想いで
梅雨明けを待ちわびでいました。

雨季も終わり、やっと雨の心配もおさまったと思ったら
今度は猛暑が続く日々。
コロナ騒ぎもまだまだの状況のなか

本日8月6日。

決してこの日を
忘れてはならない。

蝉がうだるような暑さの中、その時を告げるように鳴きづづける。





ふと、今から15年前のライブイベントを思い出す。


2005年8月 音楽館のゼロ戦を舞台にしてライブインスタレーシ[自己有機体化複合芸術]

『ゼロセンガハトニナルヒ。』

2005年8月に朝倉市黒川 音楽館での 鎮魂の平和の祈り
『ゼロセンガハトニナルヒ。』を開催した。
その記録です。





2005年のブログ

カテゴリーの4.05~20年イベントと告知&報告 のなかの05年8月から

カテゴリーの4.05~20年イベントと告知&報告 05年8月と9月にてイベントの全体を報告してます。
お時間のある方はそちらに入ってご覧頂ければ、幸いです。

一部はこちら

現在、音楽館にあったゼロ戦は筑前町大刀洗平和祈念館に展示されております。
是非、筑前町大刀洗平和祈念館にお出かけください。



また、音楽館の館長でもある渕上宗重氏が大刀洗レトロステーションにて平和と鎮魂を願い(旧国鉄大刀洗駅の駅舎を利用して28年間大刀洗平和祈念館を運営しておりました。)


太刀洗レトロステーションは旧国鉄の太刀洗駅を利用し、館長が旧大刀洗平和記念館を28年前に立ち上げた場所にあります。



この駅舎は昭和14年に建築されたもの。

かつて東洋一と言われる太刀洗飛行場があり、日本中から

この駅を往来する人々は1日2万人いたと言われています。



戦中、田舎に帰ることも許されず、この駅舎から知覧に行き戦地に旅立つ。

そのため家族らは人目、自分の息子に会うためにこの駅舎に訪れたと聞いております。

その地下道は当時のままに残っております。





お国のため、人のために自分の生命を投げ出し、帰りの燃料も無い戦闘機に乗り、

命を捧げた兵士の方々。このことが有った事実を今の時代想像出来ますか?

知って欲しい実話が沢山あります。

今の時代があるのは、戦争のために命を捧げ、懸命に生きた方々のお陰です。

この観音様は28年前に館長が旧大刀洗平和記念館を立ち上げた折に、

一番にこの事をこの地でしなければならないと祈願し、

戦争て亡くなられた兵士さんたちの鎮魂を願い、

また世界の平和を祈り28年間、毎日、館長はお茶とお水をあげてお祈りをしております。

 



観世音。南無仏。

与仏有因。与仏有縁。

仏法僧縁。常楽我浄。

朝念観世音。暮念観世音。

念念従心起。念念不離心。

『十句観音経』


ご縁繋ぎ!ブルーベリーの苗をミュージシャンの喜多郎さんが植樹

2020-07-17 15:57:49 | ETSUKOの部屋
今回の大雨で南九州はもとより、
お隣の日田・天ケ瀬・湯平温泉地域。
また、原鶴温泉も大変な被害に…。
災害に遭われた地域の皆様に
心からお見舞い申し上げます。

7月15日高木地区のコミュニティ協議会の役員会に代表が出席。
3年前の九州北部豪雨災害の復旧工事は黒川地区11か所
佐田川10か所、疣目川4か所あり、
まだまだ、復興まで時間がかかりそうだ。
世帯数も黒川地区55戸数。佐田地区68戸数。
全体で123戸数。

災害がもたらした影響は拭えない。

疣目地区は危険区域でこの地域での暮らしはできなくなった。

災害の時、地域の方々がみんなで協力し合って行動し、この地区の全員12名が一緒に
寝泊まりをしながら同じ屋根の下で食料を持参し生活し、災害当日から5日目に救助されたことは
本当に日頃のコミニケションの成す技。
素晴らしい助け合いの精神のたまもの。
不幸中の幸いである。

田舎ならではの日頃の隣近所付き合いが効した防災である。

その最後の舞台となった家が先輩のkちゃん家。

仮設住宅での暮らしが続く中、疣目のご両親が住んでいたころに、(人が住めなくなったところに)
昨年の10月。
この黒川小学校の卒業生で一級上の先輩kちゃんが
ブルベリーの苗を植えに行って、
余ったから共星の里に植えないか?
と旦那さんと一緒に
来てくれた。

ちょうど、喜多郎さんが共星の里に遊びに来てくれていたので、

喜多郎さんに2本のブルベリーの苗を植樹してもらいました。

まだ、この時は東屋はここにはない。









あれから9カ月が経ち東屋「泰庵」の真正面となった場所に








本日2020年7月17日





すくすくと成長し、大きな実をつけてくれました。

この災害で

たくさんのものをなくしたが、この黒川復興ガーデンと共に

想いを受け継ぐべき、

ここに記念樹として存在する。

本日は久しぶりのお天気

このガーデンも草の成長が半端ではない

柳センセー、お手製の鎌で



須佐之男命のごとく、

ふりかざす!(笑)





もうこれ以上雨よ! 降らないでおくれ!と。

2019年11月30日最後のお客様。【お知らせ】 2019年12月より2020年2月末まで冬季休館です。

2019-11-30 18:46:51 | ETSUKOの部屋
早いもので11月も終わり、

明日12月1日から2020年2月末まで共星の里は冬季休館となります。

本日は良いお天気

黒川に入る杉林



おひさまがまぶしいほど



大分の出張を終えて、1週間ぶりの共星の里は



青空の中。シンボルのイチョウも葉がすっかり落ちておりました。



館内に朝日が差し込み



加藤祐子さんと山岸靖司さんの展示室も陽だまりが微笑んで













「お帰り」と声が聞こえてきそう。

おもいっきり、深呼吸❗

おもわず、「ただいま」と答える。




旧講堂に入り、薪ストーブに火を入れ、いつもの日常の感覚をゆっくりと取り戻す。



そんな中に

来館のお客様!



お迎えに行き、受付にて、 わー!!懐かしい!!!

お嫁に行った先で35年間お世話になったお客様で

なんと今年で91歳!お孫さんとご一緒に来て頂いた。

実はこの黒川小学校に昭和23年と24年お勤めされていた先生でもある。

御変わりなくお元気で、お孫さんと英彦山に行こうとされていたけど、途中でこっちに変わったよと笑顔でお答えになり、

昔話に花が咲く、


先生は佐田出身で当時は、佐田の地下地区から黒川まで徒歩で歩いて毎日通勤していたと聞く!

「先生!歩いてですか?」

『そうよ!!その頃は女は自転車に乗るものではないと言われてね…。』

「へ!!!そうなんですか!でも歩いたら1時間以上はかかりますよね。それも山道。」

『そうよ!でもちっとも怖くなかったよ。』って平気でお答えになる。

当たり前の時代なのか、昔の方は本当にすごい。

先生が足腰が丈夫なのは、きっとこの毎日が鍛錬遠足みたいな日常のたまものだと思い、先生に伝える。

『きっとそうかもね…。少しは役に立っていると思うわよ』と会話も即答。

『今、考えると恐ろしいよね(笑)』と微笑み、そのやさしいまなざしの中にも凛とした芯のある力強さを感じていた。

『高木が懐かしくてね。孫によくドライブで連れて行ってもらうのよ。この講堂は昔は仮の中学校だったのよ!』

黒川院の歴史にも詳しく英彦山の流れの話も聞き

私の祖母方の本家でもあることも教えられ、

1333年英彦山の座主をお守りするために京都からこちらへ来られた佐田伯老守のご子孫である。

アートが大好きなお孫様と記念写真





「先生この銀杏をおみあげにどうぞ。」

『このイチョウは私が勤めていたころもあったよ。懐かしい』と言われ


災害にも打ち勝った長寿の銀杏ですから、先生、これを食べて益々お元気で!と願いを込める。




2019年11月30日の今季最後のお客様。

この学校は明治7年に開校。歴史を紐解けば、第9代英彦山座主のお住まいでもある。

ご縁に導かれ、

またひとつ。

きょうの一ページを刻む思いです。


明日から冬季休館となります。

2019年12月1日から2020年2月末まで休館とさせて頂きます。


今年は開館20周年の節目の年でした。

たくさんの方々の出会い、ご縁に支えれ、今年も終わります。

本当に感謝申し上げます。



3月1日より、開館致します。

また来年もよろしくお願い致します。


加藤祐子・山岸靖司二人展

2019-11-17 22:19:20 | ETSUKOの部屋
秋本番ですね。

今年も
早いもので最後の企画展となりました加藤祐子・山岸靖司 二人展も 残すところあと1週間余りとなりました。


お二人の作品の部屋はまるで、深い森に私たちを誘い
促すかのよう。







加藤さんの織りの作品をのぞき込む



織で表現された巣穴

この部屋の作品を見ていると





黒川のいろんな風景を連想させる。


























雨の一滴が大地を潤し、中へ、中へと

この地の再生を祈り

織りなす時間と共に紡ぐかのように。



加藤祐子さんと山岸靖司さんは北海道から11月24日<日>はお越し頂けます。
作家さんご本人とお話出来るチャンスです。
ぜひ、この機会にお遊びにお越しください。


「通 り 風」

2019-11-12 21:27:22 | ETSUKOの部屋
昨日、薪ストーブを設置致しました。

黒川は霜が降りたほど寒くなりました。

だんだんと火が恋しい季節ですね。

黒川地区は復旧に向け、毎日大型ダンプカーが往来!



復興が進むのはありがたいですが、毎日何台のトラックがこの地を行き来するのやら…。

ちょっとうんざりして、ぼやきたくなっていたころ

只今、会期中の写真家の山岸靖司さんと会話をする。

すると彼は言う。

大型のダンプカーはまるで血管の中を赤血球が傷ついた身体を一刻も早く癒そうとするかのごとく

強烈な迫力でぐいぐいと修復地へ向かっているように見えた……と。



山岸さんは共星の里に昨年訪れ滞在し、今年の展覧会のため災害に遭った黒川を撮影。



そして完成した「通り風」






人工的な工事現場の点滅ライトさえ、ビー玉のようにその地を照らしている。








レンズを覗かず、その場の空気とも言える波動に近いものを映し出すというべきか、

目に見えない柔らかなあたたかいものが そこには流れ

微かに頬を撫でる。







込み上げてくる身体の意識のなかに

涙が頬を伝い、

じーんとした感覚と共に

今、こうして生きている。

ここに。


この瞬間に。


やさしく通り風が吹いている。




ー夢を見たー13Dream Drawings ジョナサン・ボロフスキーの展覧会は終了致しました。

2019-05-12 21:40:51 | ETSUKOの部屋
2019年3月6日から開催致しました「ジョナサン・ボロフスキーの-夢を見た-13Dream Drawing」の展覧会は

好評のうちに本日5月12日をもちまして無事に終了致しました。


今回、たくさんの方々が遠路はるばるわざわざお越し頂きまして本当にありがとうございました。








ご家族で


はたまた新しいご家族が増え


そして外国からと


本当にわざわざこの共星の里を目指して近くから遠くから、

フランス・そしてイスラエルからまた中語・韓国・アメリカからレンタカーを借りてお越し頂きました。

先の災害で復旧工事の真っ只中、道路事情が悪い中にホントにありがたい思いでいっぱいです。

季節は春から



始まり、新緑の薫る季節までと季節の生命力と共に大きくボロフスキーの世界が広がりました。

















会期中、約700年続いている英彦山の1代から14代の歴代座主の慰霊祭が行われ、

共星の里が直会の会場になり、

多くの地域の方々をはじめ、英彦山の宮司さまと氏子さんたちにも

ボロフスキーをご観覧頂き、



宗教とアート、ジャンルは違っても

通じるところはおなじで



森羅万象のなかに生かされるもの

見えない世界と見える世界。

人と自然とアートのなかに魂の繋がりを感じる機会を与えてもらえました。

ちょっと回帰するようですが、

私がこの黒川小学校へ通っているころは遠足はすべて登山。

それも獣道を通り、山岳修験の方々が登った道を歩く。



これは一年生のころに近くの鳥屋山に登った時。確か、6年生が1年生の手を取り先導しての記憶がある。

米山・秋葉山・麻底良山 など、今から思えば、いにしえをたどり自分らの身長より高い草をかき分け、かき分け




やっとたどり着いて頂上から見下ろして見た佐賀平野のお黄金に広がる景色は、今でもしっかりと目に焼き付いている。



その時の山の上でのスナップ。30代で亡くなられた内野先生、黒川小学校2年生の時の担任で初めての生徒が私たちだった。

山を登るときに先生方と声を掛け合い登ったのが、「六根清浄」(山参りの修行者や寒参りの人などが、六根のけがれをはらい清めるために唱える文句。)

当時は、意味などは全然わからないけどみんなで一緒に声を掛け合って登っていた記憶は鮮明だ。

今回のボロフスキーの展覧会にあたり、

INDEX GALLERY代表 岩野正英さんには特別にキュレイションをして頂き大変お世話になりましたが

ご本人が解説してある夢についての一説。

夢は精神の自然治癒の役割があるように、精神世界の所産であり、神霊界へとつながる扉です。

睡眠時の夢見と自分を見つめ直す瞑想により、私たちの意識下にあるほんとうのじぶんという<真我>にめざめることが先ずは大切です。

その先に<言葉を持つ自由>、<信じることの自由>、<欠乏からの自由>、<、恐怖からの自由>という4つの自由を得ることができれば、

私たちの意識は超意識となります。

そしてボロフスキーのいう"ONENESS"に気付き、もとは<一つ>であることが解ります。

そこでは、全ての存在が、独創的な創造力によって誕生している無限の愛につつまれているのです。

私たちの魂=宇宙的実体が<一つ>であるということ-その<実体>実体が夢なのです。

とありますが、


私は4つの自由を得るとは…。神道にある【六根清浄】 のことを指していると思いました。

欲や迷いを断ち切って、心身が清らかになること。▽「六根」は私欲や煩悩、迷いを引き起こす目・耳・鼻・舌・身・意の六つの器官をいう。「清浄」は煩悩や私欲から遠ざかり、清らかで汚れがない境地。略して「六根浄」ともいう。
すべての迷いから醒めて、心身が清らかになること。また、山参りの修行者や寒参りの人などが、六根のけがれをはらい清めるために唱える文句。
六根清浄という大祓詞。ご存じでない方はぜひご覧ください。



それをわかりやすく紐解くと

ボロフスキーは

生きていることが素晴らしい!とシンプルに伝えてくれております。







13のドローイング。

最後のメッセージ。


会期中に来館された皆さんのメッセージはボロフスキーご本人にお届けいたします。








六根清浄!この言葉が元となって「どっこいしょ」という掛け声がうまれたという説があります。山参りに掛け声として叫ばれていた

「六根清浄」から派生していったというのです。また、この言葉と山に登る修験者はユダヤ教と関わっているという説もあります。

「どっこいしょ」がヘブライ語で「神を呼び求める、神の助けを求める」言葉に近いということや、修験者の服装がユダヤ教徒の服装と

似ているというところからきた話のようです。

今回13のドローイングに合わせ13人のユダヤ人の方々がこの英彦山の座主の黒川にお越しいただけたのも何か見えないところで繋

がっているのかも…。とふと頭をよぎりました。

今回、本当に沢山の方々とご縁を頂き

ご来館頂きまして本当にありがとうございました。

アートの力を信じ

どっこいしょ!!で復旧・復興を目指しかんばって参ります!






ご心配頂きありがとうございます!

2018-07-08 06:14:18 | ETSUKOの部屋
今回の大雨で災害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。

昨年の九州北部豪雨災害から丸一年。

まだまだ災害の爪痕が残る黒川。

やっとこれから…。と思っておりましたら

数日から降り続く雨が、またしても大きな災害をもたらしました。

皆様からご心配を頂きありがとうございます。

実は私は、昨年同様、7月4日から大分へ。展示会のご依頼を受け、

「トキハ百貨店本店」に来ています。

昨年の豪雨の中、共星の里を出発し、山田線を下って行った恐怖が頭をよぎり

一年前の感覚がフラッシュバック…。

忘れかけていた感覚がまた襲う…。

もう…。これ以上は!!雨よ!降らないで!!!

トキハさんの皆さんも「またですか!」と心配されて、

ご挨拶の際、朝倉で被災された方で覚えててもらっている自分が居る。

現状を説明すると今回は、市内の甘木川が氾濫し、柳センセーの自宅もあわや被害を受ける状態だったようで、

避難勧告が出て、30数年のアメリカ生活での貴重なスライド写真を2階へと思って作業をしていたそうだが、

最後に警察からの警告で諦めて本人はピーポートへ避難し、かめやへ。

かめやも100年以上は経っている建物なので雨漏りがひどく、

てんやわんやだったと主人から連絡があり、

共星の里も心配だし、展示会どころではなく、ヒヤヒヤしてました。

本日、柳センセーたちが自力で歩いて黒川へ様子を見に行ってくれました。



残念にも寺内ダムからの県道509号を、西原から右折、県道588号が3箇所寸断され、



車は通行不可。歩くのもやっとだと。



また、宮園の高木神社のところが寸断。

佐田地区も渕上建設のところが橋が無くなったと聞いてます。

共星の里自体は、お陰様で被害は無く大丈夫ですが、

道路が安全に開通するまでは、

誠に申し訳ございませんが臨時休館させていただきます。

どうぞ、ご理解の程宜しくお願い致します。

本当にこころが折れそうになりますが、ここが踏ん張りどこです!!

現実を受け止め、前へ進んで行きます。

トキハさんの展示会に、私の創作服に加え、



共星の里で常設している作家さんの作品も展示即売しております。





彫刻家 八尋晋さんの独特な世界感のある陶芸・ステンドグラス



彫刻家 新庄良博さんのアンティックな質感がたまらないナラ材の小物入れ。


ひかりちゃんのマクラメ・廃材のオブジェ、版画家瀬古清水さんの優しさ溢れる銅板画の動物たち。



また、修学旅行のワークショップでいつもお世話になっていたのですが

昨年の豪雨で黒松のアトリエが土石流で半壊され、釜も壊され、

たくさんの作品も埋まり、本当に無念で悲しいこのですが、再起不能だと諦めて黒川を去ることにされました陶芸家の美濃田肇さん



黒川の里山の中は猪が多く、その猪をユーモアーあふれるオリジナル作品に仕上げた、いのしし徳利。

先日、共星の里に御夫妻でご挨拶にお見えになり、黒川での16年間の想い出では楽しい想い出ばかりとおっしゃって

あれだけの災害に遭われてもそう思っていただける事を嬉しく有り難く思いましが、本当に、本当に残念です。

アトリエから救い出した作品を共星の里に扱って欲しいと言われましたので今回お持ちしております。

お時間のある方は是非お遊びにお越し下さい。お会いできる事を楽しみに頑張ります!!

トキハ本店5階イベント会場にて。

7月5日~7月11日最終日は5時まで


       何がしあわせかわからないです

       ほんとうにどんなつらいことでも

       それがただしいみちを進む中での
  
        できごとなら

       峠の上りも下りも みんな

       ほんとうの幸福に近づく

       一あしずつですから

            宮沢賢治 銀河鉄道の夜より










10月、実りの秋・食欲の秋・芸術の秋ですね!

2016-10-01 16:47:21 | ETSUKOの部屋

10月です。

黒川は実りの秋真っ盛りです。

このザクロもそろそろ食べごろです。

実りと言えば、黒川は梨の産地、

「高木の梨」本当に甘くて美味しいですよ!

ぜひ、一度、梨狩りもありますから朝倉へ来てくださいね!



修学旅行や体験学習の生徒さんたちが9月は15校以上もお越し頂きました。

ご来館ありがとうございます!



下準備が大変な機織り体験!

よしえちゃんも家に持ち帰ってまで、糸かけの準備をしてくれました。




イヴォンヌも、機織りのセンセーとして活躍してもらいました。



この子供たちの笑顔に疲れも吹っ飛びます!


体験学習の講師のみなさんです!

機織りの他に、陶芸・草木染・そば打ち体験をしました!


東京からイヴォンヌのお友達のよしこさんも来てもらいヘルプしてもらいました。

よしこさんありがとう!

またゆっくりと報告致しますね。










そして

熊本・長崎からの団体のお客様のバスハイク!

作家八尋晋さんの作品の前で

皆さん熱心に説明を聞いて頂きました。






イヴォンヌのお兄さんも忙しい中にオランダから2泊3日で共星の里へ!!

何と、これが初来日、初めての日本!!

熊本からのナイスデイバスツワーの女子ツワーで

女性のパワー爆発!!!!

とってもアートを身近に感じてもらえてイボンヌも喜んでいました☆



そしてそして、地元の敬老会!!






弁当作り!




トピックスだけですが、

まだまだ語りつくせないほどの出来事が!!追いつかない日々…。


6月から9月まで、約3か月アーティストレジデンスで

滞在していた、オランダ人のイヴォンヌも先日、帰国致しました。


長いようで、短い3か月でしたが、ここ黒川でのたくさんの「コト・モノ」を通じ

彼女にとってもとっても濃い3か月だったみたいです☆

片言の英語と日本語の3か月間。

言葉より気持で繋がること!これがすべてだとあらためて実感しました。

感づることの大切さを胸に描いて~


展示室の「アマテラス」



朝日の中に輝いています!

11月27日(日)まで開催中です!

ぜひ、お遊びにお越し下さい~☆


---イヴォンヌからのメッセージです。----


共星の里・黒川INN美術館での私の個展、アナ・シルマイへようこそ!

私の名前はイヴォンヌ・ベイレン、オランダ出身で、

様々な分野にまたがるコンセプチュアル・アーティストです。

展示をご覧になっていただければわかるように、

私は絵画、彫刻、空間芸術、パフォーマンス、映像、デザイン、

コミュニティ・アートなど、幅広い表現方法で創作することが好きです。

すでに20年以上にもわたり、私は最も女性的な身体のパート、

つまりは女性器にインスパイアされた作品を生み出し、

またこのテーマに関する世界各地の物語や言い伝えを調査・収集しています。

私の作品はこれまで、フランスやドイツ、エストニアなどで

国際的に展示されてきましたが、日本では今回が初の展示です。

2016年6月28日から9月24日までの約3か月、

私は共星の里・黒川INN美術館のアーティスト宿舎にゲストとして滞在し、

自分のテーマに関わる日本の物語を、これまでのコレクションに加えることになりました。

まず日本の文化や神話、地域の歴史などに見られるこのテーマのストーリーについて

6週間調査した後、3週間かけ、卑弥呼やアマテラスに感じられる女性性や

勾玉の考古学的発見、女性器の形状をした岩への崇拝など、

共星の里・黒川INN美術館の地域性にもとづく要素にインスパイアされた、

新たな作品を創造しました。

今回展示のタイトルに選んだ「アナ・シルマイ」という言葉は、

ギリシャ神話に登場するもので、「最も女性的な器官を現すことの喜び」と

意訳することができます。

様々な時代と地域に存在する、忘れられたこの“厄除けの道具“の物語たち---。

戦時下で敵を打ち負かし、悪魔を追い払う…。

アマテラスの神話に見られるように、驚きとそれに続く笑いを生み出し、

悲しみを手放すことを促しもする---。

それはすなわち非情にパワフルな行為であり、

わたしはこの展示も、同じくパワフルなものであってほしいと思っています。

作品を通し、

私は女性器にまつわる人々の想像力や経験、またそれとの関係性を、

豊かにしたいという自分の望み、そして最も女性的な器官を現すこと、

すなわちアナ・シルマイの喜びを

皆さんと分かち合いたいという誠実な願いを表現しています。

愛を込めて。

イヴォンヌ


Dear Visitor,

Welcome to ANA-SYRUMAI, my solo-exhibition at Kyousei no Sato, Kurogawa INN Museum. My name is Yvonne Beelen and I am a Dutch interdisciplinary and conceptual artist. As you will experience in my exhibition I like to work in a wide range of disciplines: drawings, sculptures, installations, performances, videos, graphic designs and community art. Already for over 20 years I create art inspired by the most female body part and am I doing research to build up a collection with worldwide stories on this theme. My work has been exhibited internationally a.o. in France, Germany and Estonia and now for the first time in Japan.

From the 28th of June until the 24th of September 2016, for a period of three month I was a guest at Kyousei no Sato, Kurogawa INN Museum for an Artist in Residency to add the Japanese edition to my worldwide collection. After a period of six weeks researching stories in Japanese culture, mythology and local history, I created in three weeks time new art inspired on the female energy of Himiko and Amaterasu and on the archological finds of Magatama and the spiritual worship of female rock formations, all with local roots in the surroundings of Kyousei no Sato, Kurogawa INN museum.

The title I have chosen for the exhibition “ANA-SYRUMAI” (ἀνάσυρμα) comes from Greek mythology and can freely be translated as “the joy of exposing the most female body part”. Worldwide and in various periods of time there are many forgotten stories about this apotropaic device; to defeat the enemy in times of war, to scare the devil away or, as in the Japanese mythe of Amaterasu, to rise up surprise, subsequent laughter or the letting go of sadness. In short, a powerful act as I also would like my exhibition to be.

Through my art I express a sincere desire to enrich peoples imagination, experience and relationship with the most female body part and I wish to share with all the joy of ANA-SYRUMAI.

Loooooooove,
Yvonne










やっと雨が上がりました!

2016-06-23 14:19:29 | ETSUKOの部屋
一昨日から大雨続きで、避難警告まで出るほどの豪雨。

何だか、雨も昔とは降り方が違うように思えて、

段々と日本の気候も亜熱帯化しているように感じられます。

今回の豪雨で、熊本はもとより災害がこれ以上無いことを祈る想いです。

共星の里の事も心配していただき、たくさんのメールやメッセージを頂きました。

お陰様でこちらは大丈夫です。御心配ありがとうございます。


外から、濁流のように流れる川の音が、ゴウゴウという音から、少し緩やかな音に変化し、

雨音と川の音しか聞こえなかった朝方でしたが、

鳥たちが、「がんばった!!」とお互いに声をかけ合っているように、

様々な鳥たちのさえずりが、一斉に聴こえてきます。

生き物は良く知っています。

一様、小休止。今日はもうこれで、雨も上がるでしょう。


そんな中に、校庭に被害が無いかどうか見渡すと

大輪の「タイサンボクの花」一輪!咲いていました!!




あの豪雨の中をくくりぬけ、

堂々とした立派な大きな白い花が、

かぐわしい香りを放ち、虫も飛んで来て!!

あっぱれ、壮麗なお姿に勇気をもらう。

こんな豪雨明けは、開店休業、どなたもお見えにならないと思っていた。

そんな中に

しばらくして一本の電話が鳴る「今日は開いていますか?」と

「開いてますけど、気を付けて来てください」と答え

間もなく女性2人組がお越し頂いた。

「ジョナサン・ボロフスキー展」を観に来られたそうだ。


こんな天候の中にわざわざお越し頂いて、本当にありがたい。

館内を案内して、

カフェでお話しをさせて頂いた。

「どちらからですか?」と尋ねると

熊本の災害で一時的に「うきは」に避難されているそうだ。

まさか朝、熊本の災害を気にしていたときだけに、

お二人の出会いにちょっと内心びっくり、

アートのことで話は盛り上がっていたが、災害のことになると

御本人たちからもため息がもれる。

「いつまで、続くのだろう?!」とこの言葉に胸が痛い。

言葉をお掛けしようにも嘘になってしまいそうで…。

私には言葉が見つからない。


ただ、ただ心に寄り添えれば…。

ひとときの間だけでも、そういう想いでいっぱいになった。

しばらく、コーヒータイムでホタルの話などしていると、

少しずつ、少しずつご自分たちのことをお話しされて、

しばらくして五時のチャイムが鳴った。

このチャイムをこんなにも大きくちゃんと聴けてうれしいと言われ、

この曲に何を連想さられているのだろうか…。

当時通った小学校の思い出…。友の顔…。

私が知る由もないことだが、

このとき、彼女の中の希望の光が見えた気がした。

彼女は被災している浮羽で、微かに毎日このチャイムの音楽を聴いているそうだ。

最後に設置している寺田太郎作の「太郎の方舟」を見てもらい

この設置にまつわる話を屋上で談笑し、

山の空気が、ミストシャワーのように頬を優しくなでる。

「今日、ここに来れたのもご縁ですね。お気遣い頂きありがとうございます。」

と笑顔でお礼を言われ、

「こちらこそ、わざわざお越し頂き、ありがとうございます。今日はお2人だけの入館です。」と答えた。

ちょっとびっくりされたが、笑顔で「ハイ!!」と。

見送りし、お互いに手を振って別れた。

山の向こうから、カッコウ♪カッコウ♪と鳴声。

この出会いを喜んでいるように聞こえた☆



「一期一会」

人数は2人だけれども、数ではないものをたくさん、たくさん頂いた。

ご縁に感謝申し上げます。、



USAから郵便物が届く!!

2016-06-12 01:14:14 | ETSUKOの部屋
USAから筒形の郵便物が届いた。

開いてみると、

只今会期中の「ジョナサン・ボロフスキー展」のポスターだった。

宛先不明で戻って来たかと一瞬思えたが、

何と、ジョナサンのサイン入りではないか!!

わざわざ、ご本人が直筆のサインとメッセージを添えて送って頂いた。

心からご厚意に感謝申し上げたい。



このポスターの“赤いルビー”は人間の心を象徴している作品。

“赤いルビー”が点滅するさまは、心臓の鼓動にも似ている。

ジョナサン自身が清水寺のプロジェクトのために自作で製作し、即興で歌っているCDを聴きながら、

4GODSの作品の前に座ると、

まるで宇宙に浮いて抱けれているように、安らかな気持ちになり瞑想を誘う。

今夜6月10日。

夜空には三日月と蛍の乱舞で幻想的な夜。

満天の星空に輝く蛍のひかりが、人生の賛歌にも似た感覚で

包容し、未完成でもいい、あるがままの自分をまた一歩、また一歩

前へと進ませる…。

偉大なアーティスト、ジョナサンボロフスキーの宇宙に包まれて。

京都と黒川のいにしえもまたここに。

自然に感謝。

ART IS FOR THE SPIRIT

♪~共星の里ほのぼの弁当~♪ 

2016-04-15 22:08:59 | ETSUKOの部屋
朝倉市では

昭和59年3月から

独居・2人暮らしの高齢者を対象にスタートした

ほのぼの配食・会食サービスがあり、今年で32年目を迎えるそうです。


この事業は各地の社会福祉協議会のネットワーク事業の一環としてひとり暮らし等の高齢者世帯を見守り活動の一環でもある。





先日、このボランティア情報交換会に

甘木地区の社会福祉協議会の代表も兼ねている

共星の里の大表の尾藤が参加した時の資料を

もらって初めて知ったのだが、





朝倉市には14地区の社会福祉協議会の地区があり、

どの地区もコミュニティーセンターでボランティアで配食を年に4~8回行われている。


パラパラっとページを捲って行った…。皆さん工夫してそれぞれのお弁当がならんでいた。

その時目が止まった!

高木地区だけが市販のものだった…。


今はボランティアで作る人が居ないと、高木のコミュニティーの答えだった。


なんだか、ちょっと寂しい気持ちになった。

共星の里で出来ることならば…。やりたい!!!

いてもたってもいられない気持ちになり、やらせてもらいたい!と伝えた。

大人数の料理は慣れているとは言え

これは独り出来ることではないのだ。


想いをぶち明け共星の里のスタッフと知り合いの友人・知人に相談してみたら、

皆んな快く引き受けてくれた!!!

朝早くから、遠くは大野城や太宰府から、そして久留米から家族で手伝いに来たくれた仲間。

そして

佐田から幼馴染のなりちゃん!

東京から滞在中の岩下さん夫妻も手伝ってもらった。







高木地区は広いし、端から端まで遠い距離。

10時までに佐田と黒川のコミュニティーまで配達!!

逆計算したら朝4時起きないと間に合わない…。

なかなか大変!!










佐田地区50個、黒川地区60個 合計110個!!!







どうにか、時間ギリギリ間に合った☆




2台の車に分けけ送り出す。

高木地区の80歳以上の110人の皆さんに、想いが伝わりますように~♪




全て作業が終わって、ホッとして遅い朝食をみんなで頂く♪





お昼過ぎに電話のベルがなる。


「大変だったろう!!、美味しかったばい。ありがとう。また作ってやんない~♪」


村の方から御礼の電話だ!!



思いがけない御礼の言葉を頂き、スタッフの皆んなも涙を流し喜んでくれた。


共星の里としてこの地区に出来うることをひとつづつ…。そういう思いを胸に抱いて☆



共星の里の活動に

それぞれがその人の関わり方で関わってもらっている。

一日しか来れないけど…。

週末しかお手伝い出来ないけど…。

ボランティア来ていいですか!?

是非お願いします!

そうした支えが、


ひとつ、ひとつ、根っこになって繋がって


活動の勇気を頂き、


支えてくれる皆さんが居てくてるから今がある。

ここで出来ることがあるのです。


また、ひとつそして、明日へと…。