お知らせが大変遅くなりましたが、
現在 第29回福岡県文化賞受賞記念
「黒川縁起」KUROGAWA ENGI 展 開催中です。
2022.9.1(木)〜2022.10.30(日)
学童不足で廃校となった黒川に「共星の里 黒川INN美術館」を開館して今年で22年目をむかえます。
黒川は山間地のため、昼夜の気温差が大きい土地です。そのため作物の美味しさが増し、
梨をはじめとする特産品が人気です。しかし、後継者不足や産地の都市部集中などの影響で
かつての勢いを失いつつありました。そんな黒川にあった小学校跡を現代アートを軸とした
さまざまなイベントを展開し、再生活用する中で、さまざまな発見と知見を得てきました。
災害復旧工事の最中に縄文時代の遺跡が発見され、その昔からここには営みがあったこと。
外国との貿易を裏付ける品々の出土があったこと。南北朝時代、天皇家から皇子が迎えられ黒川院が置かれ、
山岳宗教が盛んであったことなどなど。この地もまた世界の一部としての暮らしがあり、栄枯盛衰を繰り返してきたのです。
さて今回は、約50年前にアメリカ・サンフランシスコでのアート活動を通して出会った河口聖氏と、
当館のアートディレクター柳和暢が、共にアートを盛り上げてきた仲間を誘い交流合同展覧会の場を設けました。
東京中心に活動をする作家15名。福岡を中心に活動をする作家11名。計26名による合同展です。
作品内容は、水彩画、油彩画、版画、彫刻、写真、インスタレーション、ファイバー、シルクスクリーンなど、
幅広い世代の多彩な作品群を展示する交流企画展となります。
今回の「黒川縁起」展の主旨は、新たな『縁起』を起こすこと。自然災害に遭い、再起を果たしつつある
黒川は豊かな自然が広がる山里。そこから世界に向けて発信することで、山村と都市、人と人が出会い、
認め合い、触発され、創造の灯の連鎖が膨らむことを望んでいます。
創造の灯は観た者に心の活力となる光を与え、四方八方に拡散し、循環し、再生し続けることになるでしょう。
廃校でやれることは無限大なのです。
【参加作家】50音順
浅野康則、アヤコイサカ、荒井喜好、池崎義男、石井香久子、石橋高次、一ノ瀬智恵乎、伊藤洋子、上田靖之、大串孝二、
奥田敬介、河口聖、楠本惠子、小林哲郎、近藤えみ、酒井忠臣、四宮佑次、新庄良博、樋口慶子、藤下覚、
松尾健一、宮﨑聡子、宮本和雄、村井ひとみ、柳和暢、吉村仁志
☆展示の様子を一部チラッとご紹介☆
作品の紹介をする河口聖氏(作品は小林哲郎氏)
ギャラリートーク中の奥田敬介氏
とっても見応えある企画展となっております!!
それぞれの作家さんの作品から様々なことを感じながら、
共星の里・黒川の山里を楽しんで頂けたらと思います。
時間や気候によって、作品の見え方や感じ方がまた変わる と
何度も足をお運びくださるお客様も多数いらっしゃいます。
来月末まで開催しておりますので、
皆様お誘い合わせの上、ぜひお出かけくださいね☆