昨日はホームステイ先でいかに引き篭もりにならない様にするポイントを書きましたが、今日はオーストラリアのホームステイの現実的な実態を書きたいと思います。
まず、オーストラリアでホームステイをすることが決まった場合、ホームステイ先は白人のご家庭を連想する方が多いと思います。しかし、オーストラリアは世界中から積極的に移民を受け入れていて、特に、インドや中国などのアジアの国々からの移民が多いのです。(但し、日本からの移民は、人口の大きさから考えると、かなり少ないです。)
近年は中国系、インド系、ベトナム系、大洋州系など、様々な国からの移民がいますから、ホストファミリーも千差万別なのです。当然、家で話されれる言語も英語のみならず、移民のバックグランドの言葉も話している(バイリンガル)可能性は非常に高いです。
例えば、我が家では、日本語と英語の両方を話していますし、そのせいで、子供達は一応、バイリンガルに育つことが出来ました。メルボルン市内に住んでいる人に限って言えば、人口の46パーセントは英語以外の言語も話すバイリンガルで、4割は海外生れだそうです。オーストラリアでは、移民の文化や言語を尊重する政策(多文化主義政策)が政府の基本理念で、例えば、大学受験の外国語の試験もビクトリア州では31の言語から選ぶことができるのです。
この為、特に、シドニーやメルボルン、ブリスベンなどの大都市では、家では2か国語以上話している家庭が半数近くもあるのです。
ホストファミリーになる家庭は英語が主言語のことが多いですが、そうは言っても、家庭では他の外国語も話すことは珍しいことではありません。この点が日本人にとっては想像できないほど多いのです。最近では日本でも移民が多くなっているとはいえ、その数は10パーセントは超えておらず、殆どの日本の家庭では日本語を主に話しているのとは全く対照的です。
なので、ホームステイ先が、非白人であったり、白人であっても英語と英語の他の言語(イタリア語、ポーランド語、ロシア語、フランス語など)を話していると、ホームステイ先を変えて欲しいなどと苦情を言う生徒もいるそうですが、、、。それは、非常に人種差別的であると思うし、特にボランティアでホストファミリーをしてくれている場合は、その家庭を侮辱していると思うのです。
それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。
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