オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

永住権を失効したAさん

2024年05月20日 18時26分51秒 | 海外移住

今日は朝から、元同僚で友人でもあるAさんの引っ越しの手伝いに行って来ました。

Aさんは、超富裕層に属する人で、僕よりも10年は年下の日本人女性です。このブログで以前ご紹介した人ですが、僕の知り合いの中では一番のお金持ちで、、、シドニーと韓国の一等地にレストランを所有し、メルボルンではネイルサロンを所有していらっしゃいます。

そのAさん、日本にお住まいのお母さまのお世話に日本に帰っている間に、オーストラリアの永住権を失効させたのだそうです。うっかりという訳ではなく、ご自分の意志だそうで、、、何とも勿体ないと思うのです。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、日本政府は日本国民の2重国籍は認めていないので、日本のパスポートを持ちながら、オーストラリアの市民権を取得することは基本的にはできません。こちらで帰化してオーストラリア人になってしっまったら、日本国籍は自動的に喪失するのです。(

もし、オーストラリアの市民権を取ったのに日本のパスポートを使っていたら、、、旅券法違反の罪で、逮捕されてしまう可能性もあるそうです。メルボルンの日本総領事館のウエブサイトによると、、、「日本の国籍を喪失したものは,日本の戸籍法上,1か月以内に国籍喪失届を提出することが義務付けられています。」

つまり、5年の内、3年以上オーストラリア国外に住んでいたということは、オーストラリアに永住する意思がないとみなされてしまい、次の永住権は更新できないという規則があるのです。

それで、今日はAさんの荷物を預かっていたオーストラリア人の友人が老人ホームに移られる引っ越しの日とのことで、Aさんも自分の荷物を引き取りにオーストラリアに観光ビザで入国し、車を持っていないAさんの為に、僕がAさんの荷物を別の友人の家まで運んであげたのです。

Aさんがオーストラリアの永住権を喪失させた話を聞いて、、、僕はオーストラリアに帰化した方が良いのかも?と思い始めました。

オーストラリアの市民権を取ることのメリットは、、、

1、永住権では、Aさんの様にオーストラリアの永住権を失効してしまう危険があること。市民権を取得してしまえば、市民権を失効することはない。

2、オーストラリアのパスポートの更新料だけですむ。永住権のままでは、日本のパスポートとオーストラリアの永住ビザ両方に更新料が数万円かかる。(日本のパスポートは10年毎に更新)

3、オーストラリア人として選挙権が貰えること。

今まで永住権を何度も更新をしてきたのですが、例えば、日本に旅行中に、重い病気や怪我に巻き込まれて、3年以上、オーストラリアに帰れなかった場合は、Aさんの様に永住権が更新できなくなってしまうかも知れないという不安があります。

僕の場合は、妻も子供もオーストラリア人ですから、永住ビザの更新が例外的に認められるかも知れません。投票権は、今までなかったですから、政治にはあまり興味が持てなかったのですが、投票権が貰えるなら、政治に興味が出るかも知れません。

次にオーストラリア市民権を取った場合のデメリットは、、、

1、日本で滞在できる期間は最長3か月に限られること。

2、日本の家族や親族(両親や兄弟、甥、姪、親戚など)から、「自分達は捨てられた。」と思われてしまって、関係がギクシャクしてしまう危険があること。

3、書類上は日本人ではなくなること。

今まで、市民権を取らず、永住ビザでこの国に滞在し続けた理由は、日本に長い期間(5年中3年以内)帰れるからです。しかし、オーストラリア人として日本に入国する場合、日本に滞在できる期間は3か月以内に成ってしまいます。

今までの日本滞在は3週間程度で、長くても1か月でしたから、3か月以上も滞在する理由はオーストラリアが嫌いになってしまい、急に日本が恋しくなり、家族を捨ててでも日本に帰りたくなってしまった場合か(そんなことはまずないと思いますが、、、それとも、両親の介護ぐらいでしょうか。

日本は住みやすい国ですが、、、家族(オーストラリア人の妻と子供達)を捨ててまで日本にずっと帰りたいとは今の所考えられませんし、、、介護といっても、僕の出来る事は限られていますし、、、専門の人にやって貰った方がいいような気がします。

それに、もし、オーストラリア人になってしまったら、両親や兄弟にしてみると、僕が外国人になったということですから、「自分達は捨てられた。」と思われてしまって、今までの様に接してくれないのでは?という心配もあります。

書類上はオーストラリア人ですが、、、勿論、気持ちは日本人です。日本在住期間よりオーストラリア在住期間の方が長いですし、家族も友人達も殆どオーストラリア人ですから、、、この国の人という気持ちもあります。スポーツの国際試合、例えばサッカーの試合でオーストラリア対日本の試合などは、当然日本のチームを応援してしまいます。

急に答えを出す必要はないのですが、、、いずれは決断しなければいけないかも知れません。

それでは、明日もこのブログでお会いしましょう。

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メルボルンであったジャパン フェスティバル(日本祭り)

2024年05月19日 18時57分39秒 | オーストラリア

今日は寒い冬の様な天気でしたが、、、メルボルンで毎年恒例のジャパン フェスティバルに妻を連れて行って来ました。

ほぼ毎年の様に行くのですが、今年は去年よりも盛り上がっていたと感じました。

このお祭りは、ビクトリア州日本人会(Japan Club of Victoria)というこちらに移民してきた日本人(主に家族)が企画、開催するものです。

「え?ヒロシさんは、日本人会に入っていないの?」と思われた方、いらっしゃると思いますが、、、僕は入っていません。一度だけ、このお祭りのボランティアとして、交通誘導を任されたことはありますが、、、お昼ご飯のお弁当が出るだけで後は、外での作業でしたから、、、それ以後はボランティアにもなっていません。

僕が日本人会に入っていない理由は、何となくですが、縦の関係があるようで、こちらに来てから長い人が、尊敬されるみたいな空気があるし、会に入っている人は、日本の田舎の町内会のように、日本祭りの他にも、運動会、ゴルフコンペ、親睦旅行、など、、色んな催しをして、交流を深めていらっしゃるようなのです。

でも、折角メルボルンに住んでいるのですから、メルボルンに住んでいるオーストラリア人達と交流した方が良いと思いません?勿論、日本人を避けている訳ではなくて、日本人の友達も何人かいるのですが、殆どの友達は日本人という風にはなりたくないのです。

ですが、この会に入っている人達は日本人家族、又は、夫婦どちらかが日本人の国際カップルが多くて、交流するのはその会に入っている人達ばかりという感じがするのです。英語が苦手で、英語を話すことを諦めた人なら日本人会に入って日本人だけと交流するのも悪くはないですが、、、何とももったいないというか、、、じゃあ、何でオーストラリアに来たの?と思ってしまいます。

さて、会場はいつも様にメルボルンの中心街から東に向かって十数キロ行ったこところにあるボックスヒル(Boxhill)という街の公会堂で行われました。 

お祭りというよりも、町の文化祭と言う感じで、メインステージこちらに住んでいる様々なグループ・クラブが日本の歌(ジブリの映画の主題歌や、シティポップなど)や太鼓、武道(弓道、古武道)などを披露し、着物コンテストやコスプレコンテストがあり、、メルボルンにある4つの華道の生け花の展示や、将棋のデモ、折り紙教室、古本市などがあり、、、古本は無料で貰えました。下の写真は、今日貰った古本。

日本のたこ焼きやお好み焼きなど大福などボッタくり価格で売っていたようですが、僕らはお握りを持って行ったので、買わずに済みました。

日本人女性のコーラスグループやダンスグループ。平均年齢は60代だと思われますが、綺麗な歌声を披露していました。

コスプレ優勝者。1か月以上かかって手作りしたそう。

日本の歌を歌うオーストラリア人グループ。見ての通りかなり大きい人達ですが、軽やかに自信たっぷりに踊っていました。

着物コンテストも殆どオーストラリア人でした。上半身は浴衣、下はミニスカートの女性もいました。

メルボルンにも日本人?アイドルグループがあったなんて知らなかったのですが、、、AKB48のような、十代後半のアイドルグループが8人程で元気に踊っていました。振付けはプロ並みでしたから、やはりプロなのだと思います。グループ名はMIAO-Sでした。これが一番盛り上がった感じがしました。

見ての通り、ステージでのパフォーマンスの多くはオーストラリア人ですが、日本の文化が好きな人達が皆の前で歌や踊りを頑張ってくれているのは、良いことだと思います。

ということで、、、入場料はたったの5ドルでしたが、何人か知り合いにも会えたし、大変楽しい時間が過ごせました。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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ドラゴンボートの練習内容

2024年05月18日 22時13分01秒 | ドラゴンボート

今日は土曜日ですから、朝食の後、ドラゴンボートのトレーニングに8時十分ごろに家を出発。8時半にクラブハウスに行ってすることは、2階にあるジムで40分程の筋トレです。筋トレ中に数人の友達が来てお喋りしながら一緒に筋トレをしますから、、、楽しいのです。

そして、9時15分ごろになると皆でボートが乗せてあるトレイラーを3分くらい押して、100メートルほど離れた川べりにボートを入れます。

次に皆で輪になって準備体操です。腕や肩をぐるぐると回して、5分ほど体操をします。(因みにオーストラリアではラジオ体操がなく、多分あるのは日本だけだと思われます。)

その後は、座席発表。2、3時間前にアプリで座席が表示されていますが、40人程で練習しますから、急に仕事で来られなくなったり、病気になったりでキャンセルになる場合がありますから、アプリの座席通りにならないことも多々あります。

座席発表と同時に次々とボートに乗り込んで、先頭の人から1、2、3、と順番に号令をかけて人数確認、「20 On board! 20人乗船!」などと号令の後で先頭と船尾の人が人数確認を連呼してから、静かにボートを後ろに後退させて、出発となります。

その後は、、、皆で漕いだり、奇数の座席と偶数の座席に分けて漕いだり、休ませたり、スタートダッシュの練習、長距離の練習など、、、ただ単に、漕ぐだけではなく、コーチが色んなバリエーションを組み合わせて、漕ぎ手が退屈しないようにします。休む時間も少しはありますが、、、漕いでいる時間が大部分で、、、非常に疲れます。ジョギングをしているよりは疲れますから、どちらかと言えば全力疾走に近いかも知れません。なので、適度に休息も入れて、水を飲む時間や、漕ぎ方の説明、復習なども途中でします。

面白かったトレーニングは綱引きのように、一つのボートに半分ずつが向かい合ってすわり、綱引きのように、ボートをお互いに漕ぎ合って、ボートが前進した方が勝ちというゲームです。

クリスマスの前には、川べりにクリスマスのライトアップ(電飾)された家が沢山あるのを夜に見に行ったりします。

トレーニングの後はボートを皆でトレーラーに乗せて、クラブハウスまで押してから、水道のホースで砂などを落として、カバーをかけて、終了です。その後は、、、クラブハウスの更衣室の中にあるシャワー室でシャワーを浴びて、乾いた私服に着替えて、クラブハウスの2階に行ってコーヒータイム。30分くらい皆でお喋りをしてから、家に帰ります。

家に帰るのは12時半くらいで、丁度昼ご飯の時間になります。クラブハウスでピーナッツバターのサンドイッチを作って食べる事も出来ますが、それを食べると家に帰って昼ご飯が食べられないので、グッと我慢。今日の昼ご飯も、大豆と塩昆布、卵二個を使って作った卵かけご飯とみそ汁で大変満足できる昼ご飯でした。

午後からは椅子に座っていつもの昼寝とユーチューブなどで、ダラダラとしていました。夕方は、ゴールドコーストに住んでいる娘がドーナツのデリバリー(ウーバーイーツのような宅配サービス)(初回無料)で、ちょっと遅い母の日のプレゼントを妻に送ってくれたので、ピザの夕食の後に果物と一緒にデザートで頂きました。

そして、最後の写真は昨日、薪ストーブので水煮した大豆を煎って水分を飛ばしてカリカリになるまで乾燥させました。

薪ストーブの火が熾きに変わったら、燃えている炭の上に小さなフライパンをのせてその上に水煮して水を切った柔らかい大豆を煎りました。3分おき位にストーブから取り出して、ストーブの上でよく混ぜて、少し冷めたら再びストーブの中に入れます。この作業を10回程繰り替えしてカリカリになったら出来上がりです。根気のいる作業ですが、息子は美味しいと言って沢山食べました。買って来たお菓子を食べるよりも遥かに健康的です。皆さんも作ってみて下さい。ガスレンジの上でも弱火で簡単に作れると思います。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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詐欺まがいのインスタント麺

2024年05月17日 17時47分50秒 | 海外移住

今日は雨が降ったり止んだりの肌寒い天気で最高気温が16度、山には雪がちらつくような典型的な冬の天気でした。

午前中、1時間程の作業。シダ類の植物を植木鉢に植えたり、種から育てて10センチ程に伸びたネギを植木鉢に植え替えて、もっと大きくしてからキッチンの窓辺に置けるようにしました。と言うのは、、、ネギは畑に沢山あるのですが、、、この家の台所は2階あるのです。それで、一階まで降りていって、外に出て、ネギを畑に採りに行くのは面倒なので、使わないことが多いんです。でも、台所でネギを収穫出来れば、、、直ぐに、いつでも使えます。それに、ネギって観葉植物にもなりそうですし、、、。一石二鳥ですね!

お昼ご飯は、昨日アジアン食料品店で買ったインスタント麺の豚骨ラーメンなのですが、、、。このインスタント麺、聞いたことが無いブランドで、、、今日、料理を始める前に、改めて良くパッケージの袋を見ると、表に日の丸が、、、。そして、

日本製造 函館麺屋  と書いてあります。

「ん?何だこれは、、、???聞いたことが無いブランドだな、、、。」と不審に思い、裏面をみると、原材料や作り方など、すべて日本語で書いてあるのですが、、、。

販売者  ガーチャンジャン株式会社 香港ワーロンガイ68号

とありました。つまり香港の会社ですよね?ということは、、、日本の食品会社の豚骨ラーメンの様に見えるが、実は香港製(中国製)のラーメンのようです。このインスタント麺は、日本市場で売る為に日本語で書いてあるというより外国人に売る為にわざと日本語を使っているのではないかと思います。もし、本当に日本製ならば、日本の工場の住所などが明記されていて、日本製の事実をアピールするはずですが、それがないということは、、、怪しいですよね。

それに、日本市場向けなら、日の丸をパッケージに入れることはありえません。

また、パッケージの表には

黒マー油入り  

と書いてありますし、パッケージの写真にも黒い油がスープの上に浮かんでいますが、開封してみると、そんな油は入っていませんでした。

食べてみると、、、味は、優でもなく、不可でもなく、普通でしょうか、、、。麺も普通。ただ、このインスタント麺に1.8豪ドル(180円)も払う価値はないかな、と思いました。買ってしまった理由は、他の日本製の即席麺よりも少し安かったことと、それに、豚骨味が他に見当たらなかったからです。

オーストラリアや他の国では、Made in Japan,日本のブランドは高い評価があります。「日本の食べ物は美味しい。」と評判が高いですから、この様な詐欺まがいの商品が市場に流れてくるのでしょう。

日本でこんな商品を売れば、直ぐに苦情が出ると思うのですが、、、海外では、誰も苦情は言わないのでしょう。

さて、昼ご飯の後は、、、ジョギングを30分程しましたが、、、後はユーチューブをみたり、ヤフーニュースを読んで、ダラダラしていました。

夜は、薪ストーブの上で大豆を煮ながら、、、寛いでいました。

それでは、明日もこのブログでお会いしましょう。

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アジアン食料品店と共同親権のニュース

2024年05月16日 16時08分26秒 | 日記

今日は木曜日ですから、、、いつもの様に、元の職場で週に一度のアルバイトに行って来ました。そこで働いている日本人やオーストラリア人、イタリア人とお喋りも出来て、楽しく過ごせました。実質労働時間は4時間程なのに、結構なアルバイト料が貰えるので、本当に有難いです。妻に気兼ねなくスキーや友達との外食に行けますから、、、来年もこのアルバイトが出来る事を願っています。

同僚とお昼を食べてから、僕だけが職場を後にして、午後から行った所は職場から車で10分ほど離れれたメルボルンの中のスプリングベールというアジア人が多く住んでいる地域です。

この街にはフォーと言うベトナムのうどんのお店が沢山あって、よく食べに来るのですが、今日は味噌を買いに来ました。やはり、日本人ですから、週に何回か、味噌汁が飲みたくなります。ただ、僕が作る味噌汁はワカメとネギのみの味噌汁で、コーヒーカップにワカメとネギを入れて、お湯を注ぎ、味噌を溶かして出来上がりの簡単な味噌汁です。

今日買った物は、味噌汁の他に、ハウスバーモンドカレー業務用を2箱(2キロ)と、豚骨,ラーメン5袋、日清の九州レッド、焼きそば用の玉子麺、それに、お目当てだった麴(こうじ)味噌です。

やはり、日本の食材は日本で買う値段の2倍か3倍します。例えば、インスタントの麺は5袋入りで、800円か1000円ですから、、、高すぎますが、、、たまには豚骨ラーメンが食べたくなりますから、買ってしまいます。お店でたべると、トッピングによって2千円から3千円くらいしますから、こちらのラーメン屋ではとても食べる気がしません。日本に帰った時に食べればいいし、インスタント麺を家で作れば安上がりですから。

それでは、お店で撮った写真です。日本のインスタント麺やカップラーメンなどは、種類が少なくて残念、代わりに韓国製、台湾製、タイ製、インドネシア製のインスタント麺の方が沢山ある気がします。

 

日清の出前一丁が5袋で11ドル50セント(1150円),日清焼きそばUFOが1つで4ドル20セント(420円)ですから、、、手が出ません。日本に帰るまでの我慢です。

他の国のインスタント麺も何度か食べたことはありますが、、、今まで僕の口に合うものは殆どなかったです。

 

さて、先程ヤフーニュースを見ていたら、親権の改正案で日本もいよいよ離婚後は共同親権になるようですね。今までは離婚後は父母どちらかの単独親権でしたが、離婚後の子供の親権は父母双方になるというもので、既に離婚した父母も共同親権への変更申し立てが可能となるようです。

今まで日本では、離婚すると元パートナーとの接触は殆どないのが普通だったと思いますが、これからは、少なくとも子供が成人するまでは、離婚した相手と、双方が協力して責任を持って子供を育てることになるようです。つまり定期的に元パートナーと連絡を取り合って、子供を相手に預ける時間や場所などを決めることになります。

オーストラリアを例に取ると、、、例えば平日はお母さんの家で過ごして、週末はお父さんの家で過ごすとか、週の内、3日はお父さん、4日はお母さんの家と言った感じです。勿論、家が遠く離れていたり、他州にある場合などは学期の間はお母さんの家、夏休みや冬休みなどはお父さんの家で過ごすといった感じです。直接、元パートナーの家に送り迎えする場合もありますし、待ち合わせ場所を決めて、例えば、土曜日の朝マクドナルドで子供を引き取ったりします。

父母が離婚後に別のパートナーと再婚すれば、義理のお父さん(継父)、お母さん(継母)が出来たり、腹違いの兄弟なども出来て、両親が2組出来るということもあります。

人類の長い歴史の中では、結婚制度や一夫一婦制というのはここ最近(とはいっても数千年前)始まったばかりの制度で、その前の太古の時代、石器時代は、部族社会というか、数十人の集団生活だったようです。(今も未開地の原住民などもそうですが、、、。)

そんな社会では、どの子がどの父親かなんて厳密には分からず、、、部族全員で育てるという感じだったと思います。その方が自然で、現在の結婚制度の結果起こるパートナーが一人だけ、実質母親一人で子供を育てるというのは非現実的だと思います。

太古の時代は、若くして病気や飢えで亡くなるのは普通の社会ですから、乱婚社会、つまり同時に何人ものパートナーがいる多夫多婦の形態は普通の事だったと思います。昔は死亡率、特に乳児の死亡率は高かったでしょうから、一人の女性が2年に1人ぐらいの間隔で子供を産んでいたのではないでしょうか。

15歳から子供を産みはじめて、35歳まで生きるとすると、約10人くらいを出産していたのかも知れませんね。その内、生き残って、親になれるのは平均で2人で、残り8人は大人になって子供を作る前に亡くなったのではないでしょうか。

それに、今はドラマやゲームなど娯楽は沢山ありますが、、、娯楽が何もなかった太古の昔は、毎晩焚火を囲んでその日に採った獲物の肉を火に焼いて食べながら、歌を歌ったりダンスをしたり、そして暗闇で色々な相手と子作りをしたのではないでしょうか。

人類に最も近い類人猿のボノボは挨拶代わりに異性と交わるようですし、チンパンジーだっていくつかのパートナーと交わります。ですから、あなたが独身であっても既婚者であっても、多くの異性に魅力を感じるのは、、、ごく自然なことだと思われます。

ということで、、、今日は共同親権のお話しでした。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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妻と近くの海を散歩

2024年05月15日 15時30分50秒 | 日記

毎週水曜日は妻が休みを取る日ですから、午前中、直ぐ近くにあるフランクストンの海へ行って来ました。まず、海沿いの散歩コースを歩いて、桟橋に立ち寄りました。朝は風が吹いて体感温度は12度くらいだったと思います。

 

砂浜の向こう側に丘がありますが、景色がいいので不動産価格は数億円です。ただ、この辺りは西側が海なので、海の景色を楽しめるように、家の西側のリビングに大きな窓があることが多いのです。しかし、夏の午後の西日は強烈で、西側に窓があると、家の中も暑くなりますから、あまり良い家の造りとは言えません。日本では南側に縁側やリビングがあって大きな窓があるのが理想ですが、オーストラリアは南半球ですから、北側に大きな窓があるのがベストな家の向きだと思います。

さて、散歩コースは丘の中にある小川の両側の緑地公園へと続いています。

こんな感じで、住宅地の中にありながら、緑が一杯のコースです。

お腹が減って来たので、途中で引き返し、家に帰る途中にショッピングセンターに寄って、卵4ダース、長期保存牛乳8リットル、オーツ麦3キロ、ナッツ類2キロ、鶏肉2キロを買って帰りました。昨日は市場で生鮮食料品を買いましたから、しばらく買い物はしなくても大丈夫です。我が家は加工食品はあまり買わないので、食費は安く済むし、健康的だと思います。

昼ご飯の後は、、、いつも通り、ユーチューブを見ながらいつの間にか昼寝。いつも思うのですが、眠る瞬間って、急に意識がなくなりますよね。これって、(話が急に跳んで申し訳ないのですが、、、)死というか脳死の瞬間も同じだと思うのです。死ぬ前に、まず意識が無くなり、次に脳死になったり、心臓が止まったりします。(同時に起こることもありますが、、。)そして心臓が止まっても、全ての細胞が死ぬわけでなく徐々に死んでいくようです。

意識が無くなるのは睡眠も死も同じですが、、、違いは睡眠は時間が経つと意識が戻って目が覚めたり、寝ている間に夢を見たりしますが、、、死の場合は、当然の事ながら夢も見ませんし二度と目が覚めることはありません。もし、死んでから夢を見たり、目が覚めたりしたのなら、それは死んでいなかったということです。つまり、死は不可逆です。

若い頃、特に子供の頃は、「死は恐ろしい、絶対死にたくはない。」と思っていましたが、、、年を取るにつれて、死は、意識がなくなる感覚で言えば、昼寝と同じような感じですから、それ程恐れることはないと思っています。それに、、、いくら恐れても、死は必ずやってきますから、、、「これから、ゆっくり休める。」という感じで軽く考えても良いような気がします。

と言う事で、、、今日のブログは、ちょっと暗い話になってしまいましたが、、、誰でも、いつか死ぬわけですから、、、生きている間に自分のやりたいことをやって、日々を楽しむことが大切ですよね。そうすれば、死ぬ前にも後悔することなく、「いい人生だった。」と思えると思うのです。ただ、多くの人にとって、死は突然やってきますから、後悔などする暇もないかも知れませんが、、、。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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市場で買い出し

2024年05月14日 08時56分40秒 | 投資

今朝は大学生の息子を駅まで送ってから、ダンデノン市場へ行って来ました。

7時過ぎに市場に到着したので、まだガラガラでした。まず、青果市場の隣にある服やカバン、履物などの生活用品のコーナーに行ってベルトを2本買いました。お店のご主人に少しお話しを伺ったのですが、このご主人はアフガニスタン出身で、28年前にオーストラリアに移民されたそうです。移民する前は学校の教師をされていたそうで、多分、アフガニスタンの戦争のあおりで難民になって、移民することが出来たのでしょう。

さて、買ったベルトは本革の手作りで、僕のウエストに合う様に、その場でベルトの長さを短く切って、ベルトの穴を余分に2つ開けてくれました。気になるお値段の方は、、、2本で25豪ドル(2500円)でしたから、、、超お得な買い物だったと思います。

そして、次に青果市場で野菜と果物を購入。だだ、ジャガイモが5キロで6ドル(6百円)、バナナは1キロ1ドル70セントで買ったのですが、違うお店の前を通ったら、同じ袋に入ったジャガイモが別のお店では1キロ5ドル(5百円)バナナは1キロで99セント(99円)だったので、情報収集不足だったと、少し悔しい思いをしました。

鮮魚コーナーでは、食べたことが無い魚Blkue Grenadier(ホキ)という魚と、刺し身用のサーモンを購入しました。オーストラリアでは、基本的に魚は火を通して食べるので、刺し身用の魚は少なくて、買ったことは殆どないのですが、、、刺し身用だ、生で食べても大丈夫だと、お店の人が太鼓判を押すので、思い切って購入しました。スモークサーモンの寿司は家族皆が好きなので、今日の刺し身も気に入ってくれると思います。

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先程、ドラゴンボートの練習から戻り、晩ご飯を食べてこのブログを再び書き始めました。帰ってきて早速冷蔵庫に切っておいたサーモンの刺し身を取り出して、ワサビと醤油とご飯を用意して食べてみました。

刺し身は、新鮮で本当に美味しかったです。息子も美味しかったと言っていました。妻は、、、刺し身より焼いて食べた方が安心できるらしく、焼いて食べましたが、満足だったようです。お値段の方は1キロ38豪ドル(3千8百えん)お手頃な値段でしたから、確か8ドルでしたから、それ程大きくはなかったです。これからは、市場で刺し身用のサーモンを買うことが多くなりそうです。

ドラゴンボートは、夜7時半からの練習ですから、月明かりを頼りに練習しました。勿論、両岸に家が立ち並んでいて、投光器も幾つか川を照らしているのでかなり明るいです。川といっても河口というか入り江というか、汽水域ですから、潮の満ち引きで水が下流から上流方向に流れたりする場所です。

今日はボート練習の前に30分程ジョギングにも行きましたから、良く寝られそうです。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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リタイヤ後の準備(趣味と友達)

2024年05月13日 18時21分30秒 | 早期退職

昨日、一昨日とオーストラリアの年金について書きましたが、やはり、関心が高かったようで、閲覧数がいつもより多かったです。

高齢者は経済的な不安だけでなく、病気になりやすいですから、健康の不安や、孤独になったりする精神的、社会的な不安もありますから、元気で働ける内に出来る限りの準備をするしかありませんよね?

僕は、未だ50代後半で、(現在58歳)まだ、高齢者ではありませんが、、、時間が経つのは段々と早くなっていますから、、、65歳になるのはあっと言う間だと思います。

なので、今から老後の準備を毎日しているのです。というか、働き始めた頃から、年金を払っているわけですから、老後の準備は20代から始まっていると言っても過言ではありません。

老後の準備と言われると、貯金や年金の準備だけと思われる方もいらっしゃいますが、老後にも楽しめるスポーツや趣味を見つけたり、一緒に楽しめる仲間、友達を作ること、老後も元気で過ごせるように、少なくとも40代、50代、出来れば30代から、運動をして筋肉をつけて、体を丈夫にしておくことも大切ですよね。

僕が早期リタイヤして毎日、腕立て伏せをしたり、ジョギングをしたりして体を鍛えているのも、ドラゴンボートを漕ぐ為だけでなく、高齢者になってもスキーをしたり、ハイキング、海外旅行を楽しむ為です。それに、体力があれば、病気にもかかりにくくなるでしょうし、寝た切りになってしまうのを防ぐことが出来るかも知れません。

家庭菜園は、以前から続けていますが、皆さんもご存じの通り、最近では観葉植物の趣味も始めました。ペンキ塗りなどの日曜大工は、まだ趣味の範疇には入っておらず、どちらかと言えば、イヤイヤやっている感じです。そして、シダ類を集めて庭造りも早く始めたいと思っています。

と言う事で、今の所、定期的にやっている趣味は、、、

  • ドラゴンボート(クラブに所属)
  • スキー(アルペン、バックカントリー、スケーティングスキー、スキーロッジのクラブに所属)
  • ハイキング、キャンプ
  • 散歩
  • 筋トレ
  • ジョギング
  • スノーケリング
  • 薪ストーブ(薪割り、チェンソー)
  • 家庭菜園
  • 室内の観葉植物

と、結構沢山あります。この他に、たまにするものは、サイクリング、水泳でしょうか。

この他に、ヤフーニュースを読んだり、ユーチューブを見るのは趣味と言うより、日々の習慣ですが、、、。

そして趣味のクラブに入れば友達が作り易いですから、是非お勧めです。

「今は毎日仕事で忙しく、趣味の時間も余裕もお金もない。」という方は、リタイヤしてからが心配ですよね。リタイヤして一番大変なのは、今まで仕事をしていた時間が、そっくりそのまま自分の物になるわけですから、通勤時間も含めると、一日10時間ぐらい、仕事の代わりに自分の時間が出来るのです。

その時間を何に使うのか?リタイヤしてから、初めはのんびり出来ますが、いずれは退屈になって、「何かしなければ!」と思うでしょうが、、、今まで趣味がなかった人は何をしたら良いのか分からないのではないのでしょうか。

それに、特に体力のいる趣味は、リタイヤ前から始めておかなければ、例えば、スキーをしたことがない人がリタイヤして65歳からスキーを始めようと思っても、習得に時間がかかったり、怪我の危険も増えると思います。60の手習いといいますが、特に技術の習得に時間がかかる趣味は、出来るだけ早く始めるのにこしたことはないでしょう。

特に男性の場合、リタイヤしてから毎日テレビを見る生活になって、出掛ける所は街の図書館くらいで、、、奥さんから粗大ゴミ扱いされる人も多いと聞きます。なので、出来ればリタイヤ前から沢山の趣味と趣味の仲間を作っておくことが大切ですよね。

それに、友達と言っても、いつも同じ友達といると飽きてきますから、、、各趣味にそれぞれの友達が何人かいるのがベストだと思います。

勿論、家族、特にパートナーとは、毎日顔を合わせ、食事を共にして長時間一緒に過ごす訳ですから、常に良好な関係を保つ様に努力することは、友達が沢山作る事と同じか、それ以上に大切ですよね。

いくら、沢山の友達がいても、家に帰ってパートナーとは上手くいっていなければ、毎日の生活は楽しくはないでしょうから、、、。

と言う事で、今日は僕の趣味などについて書いてみました。現在、週一でアルバイトに行っているので、セミリタイアの状態ですが、これからも、趣味を増やし、趣味の友達も増やして、毎日楽しく過ごしたいと思います。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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母の日のメルボルン

2024年05月12日 18時21分34秒 | 日記

こちらメルボルンでも今日は母の日でしたから、妻とメルボルンに行って中華料理を食べることにしていました。

電車で行ったのですが、線路の工事とやらで、途中からバスに乗らねばならず、40分くらい余分にかかってしまいましたが、、、この工事は金曜日の夜から土曜日、日曜日と続いていて、月曜日には復旧作業が終わるようですが、日本では考えられないことです。

さて、気を取り直して、メルボルンのシティーと言われる中心街に到着。メルボルンセントラルと言われる地下鉄駅の周辺にある大規模商業施設はこんな感じで、母の日の日曜日の朝でしたから、閑散としていました。

そこから歩いて5分くらいのところにある中華街のお店、上海餃子店に入りました。

食べた物は、焼き飯、餃子、ミーゴーレン、(インドネシアの焼きそば)、中華スープです。

気になるお値段は、二人で47豪ドル(4700円)でしたから、ちょっと高めかなという感じです。でも、お腹は一杯になったので、満足です。

昼食後に向かったところは、いつものメルボルン庭園(王立植物園)です。

メルボルンの目抜き通りのスワンストン通り、路面電車が走っています。

これが、スワンストン駅。歴史のある建物です。

トラムに5分程乗って庭園に着きました。

下の温帯雨林を再現した小川の両側に鬱蒼としたシダ類の生い茂る森が僕の大好きな所です。

今日は、秋晴れで暖かく、半袖姿の人も沢山いました。芝生のエリアでは、メルボルンの市民の憩いの場になっていて、みんなシートに座って寛いでいます。今、メルボルンは秋。オーストラリア原産の植物は常緑樹ですが、ヨーロッパから持ち込まれて植林された落葉樹は、紅葉しています。

池には黒白鳥もいました。

 

そう言えば、オーロラ、深夜、メルボルンでも見えたそうです。今日も見えるかも知れないので、寝る前にバルコニーに出て外を見てみます。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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オーストラリアの厚生年金

2024年05月11日 17時55分20秒 | 年金

昨日のブログでは、オーストラリアの老齢年金(Age pension)は、税金で賄われているので、掛け金を納付する必要がなく、10年の移住歴があれば、独身者は年に290万円、カップルなら437万円支給されます。(ただし、金融資産がたくさんあると減らされる。)

87歳まで生きたと仮定すると、受給額の合計が独身者で5千万円以上。カップルの場合は1億3千万円以上をオーストラリア政府から支給されるので、本当に信じられない位オイシい話なのです。

日本で国民年金の受給資格のある皆さんがオーストラリアに10年以上移住した場合は、日本の国民年金とオーストラリアの老齢年金の両方を貰うことが出来ますから、、、素晴らしいですね。(僕は若い時に日本を飛び出したので、国民年金の受給資格がありません。)

昨日の記事でブログの閲覧数が急上昇したので、今日はオーストラリアの厚生年金についてお話しします。オーストラリアの厚生年金はスーパーアニュエーション(Superannuation)といって、日本語では確定拠出型年金と言われます。

この厚生年金は雇用主が雇用者の給料とは別に、給料の11パーセント相当の金額(2025年には12パーセントに上がります。)を雇用者の為にスーパーアニュエーションの基金に積み立てる義務があります。そして、雇用者も自分の給料から何パーセントかをその基金に積み立てる事が出来るのです。この何パーセントかというのは雇用者が自分で決められて、0パーセントの人もいれば、30パーセントを積み立てる人もいます。

多くの人が自主的に給料から基金に積み立てるする理由は、節税効果です。給料で所得税が引かれてしまう前に所得の一部を基金に積み立てられるので、所得税を節税出来るのです。基金に積み立てる場合、スーパーアニュエーション税がかかるのですが、税率は15%と所得税よりも低いのです。

オーストラリアの高額所得者の所得税の最高税率は例えば年収が18万豪ドル(千八百万円)以上の所得についてはは45%の所得税を取られまから、税引き前にスーパーアニュエーションの基金に所得を移動させるれば、15%の税金だけで済むのです。

但し、スーパーアニュエーション基金に積み立てる金額で15%の税金で済むのには上限があって、雇用主と雇用者の加算した積み立ての上限は2024年度は27500ドル(275万円)です。

雇用者はスーパーアニュエーションの基金で資金を運用して雇用者が60歳以降、積み立てて運用したた金額を受け取ることが出来ます。受け取り方も様々で一括で受け取ることも出来るし、年に総額の4%以上から1パーセント刻みで受け取ることも出来ます。60歳になっても仕事を続けていれば、そのまま積み立て運用を継続して、例えば65歳で退職してから受け取ることもできるし、60歳以降も、厚生年金を受け取りながら、働いて退職するまで積み立運用することが出来ます。

貯金とは違ってスーパーアニュエーションは基金で運用するので、年に依って運用益は違いますし、リスク耐用度に依っても違いますが、標準リスクの場合、平均して積み立ての7%くらいの複利で増えていきます。7%の複利といえば、10年で約2倍、20年で4倍、30年で8倍、40歳で16倍になりますから、、、例えば22歳で働き始めた会社員が40年後の62歳でリタイアする頃には、巨額の積み立て金と運用益が手に入るのです。

しかも、引き落とすのは数パーセントで、後は継続して運用するのが普通ですから、、、一定以上の資金がある人は運用益の方が引き落とし額より多いですから、リタイヤ後は年々厚生年金が増えていくことが多いのです。

雇用者および退職者は、この基金にオンラインでアクセスが出来て、積み立てて運用している金額が現在いくらになっているのか、いつでもチェックが出来るだけでなく、その運用方法も自分のリスク耐用度に応じて株式などリスク(危険度)の高いものから国債や現金などリスクが低いものまで選べます。

日本の厚生年金と大きく違うところは他にもあって、日本の厚生年金は本人が死亡した場合、厚生年金の受給資格はなくなりますが、(代わりに遺族年金が支払われる場合があります。)オーストラリアの厚生年金は「節税効果が高く、運用できる老後に備える投資貯金」ですから、本人が死亡した場合は遺族がそっくりそのまま受け取ることが出来ます。

厚生年金の積立金が少なくなってきても心配は要りません。昨日のブログでも書いた通り、オーストラリアでは十分に生活が可能な老齢年金が貰えますから、、、オーストラリアの厚生年金(スーパーアニュエーション)を受け取りながら、老齢年金も一部、或いは満額受け取ることが出来るからです。

厚生年金を積み立てる理由、スーパー税率が所得税と比べて優遇されている理由、それはオーストラリア政府が国民には老齢年金に頼らないで、出来るだけ経済的に自立して欲しいとの考えがあるからです。つまり財政の負担になってほしくないと考えるからです。

国民としても老齢年金は基本的な生活をするには十分だが、大きな乗用車を夫婦で2台保有して、毎年1回か2回、2週間の海外旅行へ出掛けて、週に一回は映画やコンサートと外食に出掛けられる様な、比較的裕福な生活をする為には十分な老後の資金が必要ですから、厚生年金をしっかり積み立てて老後に備える必要があるのです。

日本では手取りの給料から生活資金を差し引いた残りの余剰資金は銀行に貯金するのが普通だと思いますが、オーストラリアでは、不動産や株式などに投資して資産を運用している人が多くいます。パーティーなどで人が集まると、不動産投資や株投資が話題になることも多くて、経済や税制、法律、相続の事など勉強になることは多いです。(日本では、飲み会などで人が集まっても、投資や貯金の話はタブーで、あまりしませんよね?)

ということで、今日はオーストラリアの厚生年金の話でした。なお、早期リタイアの方法に興味がある読者の皆さんは、このブログの投資や早期退職、海外移住のカテゴリーも是非ご覧下さい。為になるヒントが見つかるかも知れません。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

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