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短くも長い眠れぬ夜であったな、と、不意に思う。
目覚ましアラームがなるまで、あとどれくらい?と言う意味で、時計を見るのが怖い時でもあったのだが、さっとみて、あと1時間程度かー、と思ってから、妙に長い1時間だったなあ、と思う。眠りと覚醒の狭間は、奇妙この上なかったが、心は休まらず、良い創作のアイディアも、出ずであった。
『瞳の向こうの世界』は、20数年前の、自分のつまらない日常が、ふっと、良い様に変わり、毎日が面白楽しくなったら、良いのに――と言う話は、以前もした気がする。出会い、友人や親友と言ったものを作りたかった、出逢いたかった、自分には、それに足る力があるんだ、と信じて疑わなかった頃だった。