木田麻衣子「おはようございます、“Morning on”第2幕、木田麻衣子です」
東領家 加平「おはようございます、東領家 加平です」
木田麻衣子「これはどうも――どこかで御会いしましたか?」
東領家 加平「いいえ、御会いするのははじめてかと」
東町奉行向島伝七朗「東町奉行、向島伝七朗である。東領家 加平をめしとる」
東領家 加平「こんな平成の世に、御武家様こそ偽者かと。どうぞお引き取りを」
東町奉行向島伝七朗「いい加減にしねえか、偽芸名役者!」⌒鉄扇
しかし何も起こらなかった。
東領家 加平「決め台詞お疲れさんです。御出口は彼方です」
東町奉行向島伝七朗は姿を消した。
木田麻衣子「東領家 加平さんには甘い御奉行なんですね」
東領家 加平「私は、東領家 加平で、塚村ぢゃないんで」
東(あずま)町奉行三ヶ日寿太夫「ん?その方、手配中の急行特急THにそっくりだな、番屋まで来てもらおうか」
東領家 加平「急行特急TH?ご冗談を御侍様、私は、東領家 加平です。お帰りを」
東(あずま)町奉行三ヶ日寿太夫「そこの木田麻衣子とか申すもの、この者が、このものが、人相書き手配書の急行特急THと似ているな?」つ手配書
木田麻衣子「ええ、まあ、確かに」
東(あずま)町奉行三ヶ日寿太夫「あいわかった。東領家 加平とやら、番屋まで来てもらおうか、さあっ!」
東領家 加平「おかっぴきにようはない兎ひゃー」
壁⌒博士兎「あたしの口調を真似るな兎ひゃー」
博士兎は、東領家 加平を気絶させた。
東(あずま)町奉行三ヶ日寿太夫「かたじけない」
博士兎「あたしも東(あずま)町に用がある兎ひゃ、御奉行の所まで連れていくんだ兎ひゃー」
博士兎は、東(あずま)町奉行三ヶ日寿太夫の頭の上に乗っかり、姿を消した。
木田麻衣子「何だかいつも以上に理解不能になりまして、時間と成りました。以上、“Morning on”でした」