ばーぷろでひさびさの新製品発表。
「2進数専用電卓」 (語尾をのばして大山のぶ代の声で読むこと)
2進、16進を扱える電卓はふつうにあるが、2進しか扱えない電卓というのは多分無いだろう。
7桁LCDモデルは最大「1111111」、10進法でいえば127までしか扱えない。
人類が10進法を使うようになったのは両手の指が10本だからというのが定説。
なんとなく説得力があるので異議をとなえる人は少ないようだが、本当のところはわからない。
10進法以外の文化を持っていた民族もいろいろいるそうだし、現代の「標準日常数学体系」に落ち着いた経過はそんなに単純ではないと思う。
それはともかく、古代から、古今東西のヒトビトが指をおって、モノの数を数えていたのはまず間違いないだろう。
「指をおってモノを数える」という行為、あまりにもあたりまえで普段何も考えないが、指が器用なニンゲンだけが持つありがたい機能だ。
「今日、何人来るんだっけ?」
「シンゾー君でしょ、太郎ちゃんでしょ、それから柳沢さんが奥さんと娘といっしょ・・・
・・・高市さん、小池さん、それからいつもの3バカトリオ」
「あれ柳沢さんはヒトリで来るってよ」
「じゃあ8人だね」
といった、状況では指が大活躍する。
頭の中だけでも勘定はできるが、指をおっていれば、カウントの途中で「思考の割り込み処理」が必要になった時、指の形が不揮発性メモリーとなる。
世の中、20くらいまで数が数えられればだいたいやっていける。