ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

NEXT 未来の予感 2

2015年06月13日 | 日記

 

 少なくとも2つの理由で自転車が今後もっと活用される時代になると感じている。最初の理由は近年の自動車そのものに魅力を感じなくなってしまった事だ。その理由は “良すぎる” からだ。今後も自動車技術は安全や低燃費、快適性、そして製造過程でのコスト削減を追及しながら未来に進んで行く。各メーカーの新車は似たり寄ったりで、暑い夏にはクーラーを効かせ外の音を遮断した快適で静かな室内では音楽を愉しむ事が出来る。ところが、人間というのは何故かバランスを求める生き物の様で、快適な自動車があれば、その自動車が持ち合わせていない実働感や風を切る爽快な感覚、そして手入れなどのメインテナンスの楽しさを別の対象に求める、その一つが自転車であると感じている。自転車は素材や重量、更にはデザインなどは時間に比例して進化を継続しているが、有難い事に、漕がなければ前に進まない実働性は持ち合わせているからである。

 そしてもう一つは機会の制限性である。これは四輪駆動車の自動車に関しての事だが、ニューヨークなどに住んでいると、一体何処に行けばオフロードを走る事が出来るのであろうか? 有料コースなどはペンシルバニア州かノースカロライナへ。あるいは4,5日走り続けてロッキー以西まで足を伸ばしパブリックルートを走るか。いずれにせよ四駆でオフロードを走る事は特殊性が伴う行為なのである。もっと手軽に経済的にオフロードを楽しめないだろうか、と思った時に出てくる一つの応えがマウンテンバイクやクロスバイクなのである。

 自動車技術の進歩というのはグーグルカーの様な無運転自動車を生み出し、石油に代わる推進力を持ったエンジンが市場に出てくるであろうが、同時に自転車に目覚める人々を増加させる事になるという側面がある。ニューヨークでは自転車人口が増加しているが、その隠因は自動車なのである。と、最近僕は思っているのである。

 

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