ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

日の入り前のインタースティツ90号線

2016年06月17日 | 日記

 カナダの国境に近いニューヨーク州の北部地帯。時計は夜の八時半を廻る頃、陽の入り前の薄暗いフリーウェイ90号線を仕事のパートナーが運転するフレイトライナーに乗って東に向かって走っていた。時速は80マイル(120キロ/h)。交通量は多くはなく車間距離は我々の前後500メートル程の間隔があった。パッセンジャーシートに深く座っていた僕はラジオから流れてくる音楽を聞きながら飛び去って行く外の景色を追っていた。辺りは広葉樹の森林地帯であった。その時ふと、“鹿が飛び出して来たらあぶねぇなあぁ...” という思いが頭をよぎった。そしたら直ぐ次の瞬間、フリーウェイの横の森の茂みから大きな雌鹿が元気よく飛び出してきた。Slow Down!!! と言って我々はアクセルから足を離した。鹿は我々の前を飛び去りフリーウェイを横切って反対車線に飛び出した。あああっーー!と思ったが、間一髪でトレーラーの前をすり抜け反対側の茂みに姿を消した。我々は100メートル程の距離があったので急ブレーキを踏んだりする事は無かったが、後1-2秒遅く鹿が反対側車線に飛び出していたら完全にアウトであったと思うと恐ろしい気持ちになった。...しかし、おもしろい事があるものだなと思った。事前に鹿が飛び出すから気を付けろという警告があったのだ。確かに意識はスタバのブラックコーヒーを飲んで覚醒していたかも知れない。あるいは数秒先の光景を見た自分が数秒後の自分に情報を伝えた時間の歪の悪戯だったのかも知れない。運転していたパートナーは鹿が突然道に飛び出した事に驚いていたが、僕は鹿が道に飛び出す数秒前にそういった予感があった事に驚いていた。あれはいったいなんだったんだ、偶然か、予知夢か、それとも疲れか?

 

今月末まであちらこちらを飛び回っています。

安全運転に努めましよう。

 

コメント
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