砂地などでのタイヤのトラクション、車体の後部に重い荷物を搭載する事の考慮。車体のフレームを延長し後輪に4つのタイヤを装置して6輪駆動車として、砂漠などでのレジャー的な走行は勿論、炭鉱や農場、そしてミリタリーでの使用に対してその需要を満たして来たのがオーストラリアのMultidrive Tecnology (MT) 社が手掛けるランドクルーザー6x6である。30年の歴史を持つMT社においては6x6の各種特殊ビークルを製作している。タフで丈夫な6x6車を製作するのにタフで丈夫な四輪駆動車トヨタランドクルーザーのみがベースとなっている。MT社の歴史はオーストラリアにおけるランドクルーザーと共にあり、現在も特殊な需要の要請に応えて市場にランドクルーザー6x6を供給している。6x6と言えば製造数が僅か100台のMercedes Benz G63 AMG 6x6 が浮かんでくる。G63AMG は足回りに複雑なクローラーディフレンシャル方式を採用して下回りのクリアランスを高めた特殊な仕様である。しかし、MT社の6輪駆動車のランドクルーザーはレジャーでの使用のみならず3.3トンの後部への搭載能力からしても実用と耐久性はシンプルながらもM63AMG を超えるのではないだろうか。