Tom Collins
Living Legends (生ける伝説)と呼ばれている男
キャメルトロフィーという伝説のラリーレイドのイベントの参加代表資格は一人一生に一度だけだった。Tom Collins は1987年にパートナーである Don Floyd と共にキャメルトロフィーのアメリカ代表としてマダガスカルに渡った。そして、その後キャメルトロフィーのトレーナーとして活躍し10年以上キャメルトロフィーのサポートビークルを駆って各国の代表選手達と共に各キャメルトロフィーを走破してきた経歴を持っている。現在もオフロードドライバーのアドバイザー、トレーナーとしてランドローバーに籍を置きランドローバーのオフロード体験をするランドローバーグレイトドライビングエクスュピュリアンス(GDE)でオフロード走行に関する指導を行っている。人々はそういったキャメルトロフィーへの参戦の過去と現代も現役でのオフロード指導の活躍をやっている事を総合して彼の事を Mr. Camel Trophy と呼び尊敬の意を示している。
2016年春のオーバーランドジャーナル詩に記されたTom Collins氏のインタビュー記事は冒険魂を持つ人々に対して参考になる内容がある。大げさに言ってしまえばオーバーランダーとしての目標が遠廻しに示唆されている様に感じた。彼がなぜ、Living Legends(生ける伝説)とまで呼ばれているのであろうか? なぜ、誰よりも多くトロフィーを走破する機会に恵まれたのであろうか? そしてなぜ、ランドローバー社に籍を置いて好きなオフロード走行や活躍に専念する事が出来ているのであろうか? そういった疑問を関心のある者ならば抱くであろう。そして、その答(応)えは実態である彼 Tom Collins 自身にあるのである。つまり、彼が答えなのである。あまり過剰評価をする訳ではないが、オーバーランドジャーナル詩が今までに出会った彼の友達、仕事仲間、従業員などから彼に対する評価を耳にした内容は、コーチ、メンターを超えてブラーザー(兄)、そして、ファーザー(おやじ)と尊敬の意を示していた。更に、複数の人々が彼に対して語ったのは " I would trust with my life... and have" 自分の人生の中で信頼出来る人を得た。と語っている事である。結論から言うと Tom Collins は何かを持っている。それを彼の語る言葉などから感知して自分の物にしてしまおうと思った。技術や知識や経験の背後にあるものとは?そしてそれはオーバーランダーの世界で人々が捜し求めているものなのかも知れない。
True Living Legends of our era.