ロクマルでいこう、60でGo!

" AS SLOW AS POSSIBLE AND AS FIRST AS NECESSARY "

GM キャデラックとアメリカの街

2018年05月12日 | VINTAGE CARS

 ニューヨークの中心ブロードウェイ通りの昼下がり、車を駐車してドアを開けようとすると後ろから眩しい60年代のキャデラック.エルドラド.コンバーチブルが通り過ぎて目の前の信号で停止した。大人四人が余裕でシートに体を沈めて5月の陽気と風を楽しんでいる様子。目の前の交差点を渡る人々の視線がキャデラックに向けられ、中には足を止めて指差している人もいる。このエルドラドはアメリカが豊潤であった時代を象徴する車で現在のキャデラックとは異なる存在感がある。

 

 テネシー州のナッシュビルのダウンタウンで見かけた使い込まれた80年代のキャデラック.ブロアム。難しい事は何も無くただ街の風景と雰囲気に合っている、この街はアメリカンカントリーミュージック中心地である。30年前のブロアムはアメリカというステータスを保持し感じさせてくれる存在。

 

 昨日、金曜日の午後ニューヨークマンハッタンは大渋滞であった。金曜日の夕方に街が混雑するのは毎週の事だが昨日は違った。渋滞の先には映画の撮影が行われており1970年代の街の光景を再現させるために一部のストリートの横には60年代から70年代にかけてのアメ車がずらりと並んでいた。街は現在であるがそこに並ぶ車が変わると景色そのものが変わってしまう面白さがある。乗って時代を感じる楽しみ、街で観て時代を感じる楽しみ、現在のクルマは持ち合わせていない数値では表現不可能な存在感。旧車を保持するという事は間接的に歴史を保存するという貢献事なのである。

 

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