久しぶりに聞く蝉の鳴き声。
以前はニューメキシコ州で聴いたのを覚えている。太陽が容赦なく照り付ける緑の芝生の中にある木の木陰。昨晩降った夕立の雨のせいで、地面はやや湿っぽいが吹き抜ける穏やかな風が気持ちいい。大地に背中をくっつけて薄目で青い空を意識しないで観ていると虚ろな感覚となって、眠りの中に吸い込まれる。浅い眠りの甘いまどろかさを楽しんでいると...
ドッ ドッ ドッ ドッ ...。
低音の力強い音が目の前の青空から聞こえてくる。
2機の大きなヘリコプターが低空飛行しながら真上を通り過ぎていく。
一機のヘリコプターはそのまま前進し、僕の視界から消えた。
もう一つのヘリはまどろむ視界の中で目の前にある白い大きなお屋敷の庭に着陸し、
そのプロペラを止めた。
辺りには再び静けさが戻った。
...
30分程経っただろうか?
先程離れたヘリがまた戻って来て建物の周りを周回する。
白い家の前に止まったヘリのプロペラが回り出した。
やがてそのヘリは上空に高く舞い上がり、上空で待っていたヘリと合流する。
ドッ ドッ ドッ ドッ ...
2機のヘリコプターは再び僕の上空を通り過ぎた。
ヘリコプターの下に描かれた五つ星の印からあれは軍関係の...
マリーン ワン だ、大統領専用ヘリコプターだ。
と、横にいた息子が言った。
...1000億円だっけ?$が頭上を飛ぶ!
大統領のお出かけだったのでしょうか?
再度、静けさが戻った。
ホワイトハウスに足を向けて寝ている、
...のではなく、ゴロンとしているだけ。
再び頭上を眺める。
もうしばらく、ここで時を過ごそう...
ポトマック川から吹いてくる夏風。
照り続ける眩しい太陽と湿気と汗。
この感覚はこの夏の思い出としてしっかりと収めている。
この夏のある期間ワシントンDCに滞在しました。ニューヨークからDCまでは約250マイル(400キロ)、車の運転で4-5時間です。風水都市ワシントンDCは訪れる者を拒まない。何度訪れても何か違うものを感じるのでとても刺激的だ。古代においてピラミッドを築いた神秘の技と知識はヨーロッパのフリーメーソンを介してアメリカ合衆国にその理想都市を築いた。この都市には多くの秘密が宿っている。ワシントンDCを歩くということは、その秘密に出会う機会を得る事なのだろう。
... しかし、秘密どうのこうのよりも、歩きがいのある街です。
...汗だく でした。
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