レフティやすおの新しい生活を始めよう!

50歳からが人生の第二段階、中年の始まりです。より良き老後のために良き習慣を身に付けて新しい生活を始めましょう。

私の読書論149-今年も読めない!?-楽しい読書306号

2021-11-16 | 本・読書
 ―第306号「古典から始める レフティやすおの楽しい読書」別冊 編集後記

★古典から始める レフティやすおの楽しい読書★
2021(令和3)年11月15日号(No.306)
「私の読書論149-今年も読めない!?」


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◇◆◇◆ 古典から始める レフティやすおの楽しい読書 ◆◇◆◇
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2021(令和3)年11月15日号(No.306)
「私の読書論149-今年も読めない!?」
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 早今年も11月半ば、残り一ヶ月半。

 2019(令和元)年までは、年間100冊超の読書量でしたが、
 昨年の80冊に続き、今年も100冊以下が決定的になっています。

 10月末でまだ50冊。このペースでは頑張っても60冊。
 50代から続いた100冊超の読書が2年続けて減少。 

 というわけで、今回は減った読書量の原因を考えてみます。

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  ◆ 読書も体力 ◆
  私の読書論149-今年も読めない!?
   ―― 体調不良は読書の最大の敵 ――
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 ●前回の私なりの結論――「見る」読書は下調べ

前回
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」
で、
「本は見るものか読むものか」について考えて見ました。

ちょっと中途半端な印象を受けた方もいらっしゃるかも。

実は、10月はちょっと体調不良でした。
で、論理的な展開ができていなかったかもしれません。
(えっ、いつものこっちゃって?)

「本は見るものか読むものか」についての私なりの結論としましては、

基本的に私は完読主義でもあり、「本を読んだ」といえるのは、
梅棹忠夫さんのように、全部読み終えた時点で、という考えで、
「見る」のは、下調べの時といった感じですね。

たとえば、このメルマガで何か書こうという場合、
参考書に何を選ぶかというときなど、この「見る」読書で、
ペラペラ見ながら「これは」という「何か」のある部分を探す、
という感じですね。

で、見つけた部分を精読する、というやり方が、
資料読みの一方法というものでしょう。

*参照:
2021(令和3)年10月15日号(No.304)
「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」
2021.10.15
私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?-楽しい読書304号
『お茶でっせ』版
『新生活』版

榊原英資『見る読書』KKベストセラーズ ベスト新書 2018/7/7

(画像:榊原英資『見る読書』KKベストセラーズ ベスト新書 2018/7/7 書影(部分))

 ●「見る読」という読書法

短期間にたくさん読もうと思えば、
どうしてもそういう「読み方」になります。

この世の中では、どうしても一時に色々と目を通さなければならない、
そういうときがあるものです。

そういうときに一字一句余さず読み通すというのは、難しいものです。
「見る読」になるのも致し方ないというところでしょう。

「見る読」なら数をこなせるというのは事実です。

今回のテーマ、今年の読書量の減少の原因は体調不良、
にもつながる話になりますが、
精神的に一冊の本を集中して読めないときは、
気の向くままにあれこれといろんな本を手に取り、
ペラペラと「見る読」するというのも読書法の一つかもしれません。

とにかく「いろんな本を見ておく」という経験は重要なことです。

人間、一度でも、ほんの少しでも、目にしたものというのは、
何かしら記憶に残っているものなのです。

そういう「頭のどこかにひっかりがあるかどうか」という点が、
後々に影響して来るものなのです。


 ●なぜ昨年は本を読めなかったのか?

さて、今回のテーマ、「なぜ今年も思いのほか本を読めないのか?」
について。

昨年の場合は、やはりコロナ禍による精神的な不安定さから、
落ち着いて本を読む気にならなかった、
というのが一番のポイントでしょう

また一時期、緊急事態宣言とともに図書館が休館になったり、
一部の書店が休業したりした、というのも大きな分岐点でした。

それでなくても、近年急速に書店が減っている状況ですので、
これはやはり読書の機会を減らす大きな原因になりました。

世間的には、ステイホームとかいって、
自粛生活で読書する人が増えたともいいます。

しかし、私の場合は、ありませんでした。


 ●今年の場合は?

50代から古典の勉強の必要性を感じて、
朝に重い本・硬い本を読むという「朝読」を始めました。

それで一気に読書量が倍になりました。

朝は名著名作を、夜はエンタメ系の柔らかいものをと読み分け、
読書量を倍増させました。
週1冊ペースから、週2冊ペースになり、年間100冊超に。

それが、今年は元の木阿弥の週1に近い状況に……。


昨年はコロナ禍1年目ということで、色々な不安材料があり、
精神的に読めない状況に陥った、
という比較的わかりやすい原因がありました。

ところが、今年は、コロナ禍も2年目となり、
かなり慣れた部分がありました。

またワクチンの摂取も進み、
そういう面からもかなり精神的に落ち着いたものでした。

私の場合は、7月の摂取でしたので、
第4波までは結構不安もありました。
特に第4波は関西で猛威を振るったという感じで、
大阪府は重症病床使用率が100%を越えるという危機的状況でした。

第5波は東京都では一日の感染者数が5000人を越え、
大阪府も連日2000人を越え、最大3000人越えまで、
それでもワクチン接種のお陰で、
比較的落ち着いて見守ることができました。

そういう風に見てきますと、コロナ禍2年目の今年は、
「コロナ禍で読めない」という状況は、
原因としては二次的な感じでしょうか。

もちろん、第3回目の緊急事態宣言では、再び図書館の休館があり、
読書にマイナスな部分があったことは否めません。

それでも最大の原因ではありませんでした。


 ●体調不良が続いた年

やはり問題は、体調不良でしょう。

最初は4月、ぎっくり腰から少し無理をしてしまい、
腰の痛みの他に左足の痛みも伴い、歩けなくなりました。
夜寝るのも腰の痛みと足の痛みが交互に来て、
つらく、長く、ただ耐えるだけ――でした。

昼間も、痛み止めの薬がまた胃に悪く、痛さをとるか不快さをとるか、
という感じでした。

だんだんと痛みも治まり、歩くのも、杖をついていたのが一ヶ月。
その後は、痛みも比較的おとなしくなり、
一時間程度の散歩もできるようになりました。

その間、やはり本を読むのは、結構負担でした。
どういう姿勢をとるかという問題があり、
ロッキングチェアのようなものでもあれば、と思ったのもこのころ。

直に床に座る生活ですので、
腰を伸ばし、腰と足を直角に腰掛けるような姿勢をとることが
一番いいのですが、それがなかなかできず、
本を読むのも大変でした。

また、体力が落ちたのか、今までにも少しずつ出ていた傾向――
どんなに面白く興味深い小説であれ、エッセイや論文であれ、
数ページ読むと一息入れたくなるという息切れ症候群?――
が、さらに大きくなったという印象でした。

そのため、まとめて読むことができず、
一冊の本を読む速度が目立って落ちてしまいました。


それでも夏以降だんだん調子を戻していたのですが、
10月に入ってまた体調不良に――。

今度は、内臓の方ですね。
一つは、高齢の男性によくある「前立腺肥大症」というヤツですね。

オシッコが出にくくなり痛みもあるという感じ。

もう一つは、胃あるいは胃腸ですね。
消化がよくないのか、ガスがたまり、トイレも近くなるという症状。

先の方は、泌尿器科を受診し、今は薬を飲んで症状は改善しています。
後の方は、徐々に回復している感じです。

どうもストレスが原因のように思います。

家人のワクチン摂取の予約を取るのに、苦労してしまって、
それが原因だったように思います。

やっぱりストレスって恐いですよね、
意識しないのに、知らないうちにかかっているんですね。


 ●改善の余地は?

さて、体調不良が原因で本を読めなかったというわけですが、
ホントのところこれからどうなるのかというのが、
今の私の心配の種です。

これから先体力が落ちていくのは、致し方ないとして、
楽しみとしての読書なら、まあ、それでもいいわけです。

でも、こういうメルマガを出している上で、
読書量が落ちるままで、それでいいのかという気持ちがあります。


改善案としましては、
体力の強化であり、集中力の強化でしょうか。

時間的なものは、どうしようもありません。
一日は24時間ですし、もうすでに「毎日が日曜日」人間なので、
改善の余地はありません。

効率を上げるしかないのですが、どうすればいいのかは不明です。

まあ、結局はボチボチでも改善点を探すしかないのでしょう。

本を読むのに、早道はない、ということでしょうか。

それこそ「見る読」で済ませられるものなら、というところですね。


 ●近道はない

結局感じたのは、読書もまた最後は体力勝負だ、ということ。

本を読むのは、ただただ、
一字ずつ一行ずつ一ページずつ読み進めるしかないのです。

読書に近道はないのです。
とにかく地道に読み進めるしかないのです。


お勉強にも近道はないのです。

そして、何事であれ「人生に近道はない」のです。
一歩ずつ堅実に歩み続けるしかないのです。

これが本日の結論でした!

おしまい。

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 ★創刊300号への道のり(6) 2013(平成25)年(6年目)

97.
2013(平成24)年1月15日号(No.97)-130115-  
私の読書論-41- 新年特別編~年間100冊以上読む生活
98.
2013(平成25)年1月31日号(No.98)-130131-  
真紅の外套~『ガリア戦記』ユリウス・カエサル
99.
2013(平成25)年2月15日号(No.99)-130215-  
私の読書論-42- 本から何を学ぶかはその人次第
号外
2013(平成25)年2月28日号-130228-号外「インフルの影響でお休み」
100.
2013(平成25)年3月15日号(No.100)-130315-
「私の読書論-43- 齋藤孝『古典力』を読む(1)」
101.
2013(平成25)年3月31日号(No.101)-130331-  
牧歌的恋愛小説の祖~『ダフニスとクロエー』ロンゴス
102.
2013(平成24)年4月15日号(No.102)-130415-  
私の読書論-44- 齋藤孝『古典力』を読む(2)  
103.
2013(平成25)年4月30日号(No.103)-130430- 
ヨーロッパ精神の始原~『アエネーイス』ウェルギリウス
104.
2013(平成25)年5月15日号(No.104)-130515-  
私の読書論-45- 齋藤孝『古典力』を読む(3)
105.
2013(平成25)年5月31日号(No.105)-130531-  
ローマの哲人~セネカ『生の短さについて』
106.
2013(平成25)年6月15日号(No.106)-130615-  
私の読書論-46- 齋藤孝『古典力』を読む(4)
107.
2013(平成25)年6月30日号(No.107)-130630-  
ローマの悲劇詩人~セネカ 悲劇集から
108.
2013(平成25)年7月15日号(No.108)-130715-  
私の読書論-47- 齋藤孝『古典力』を読む(5) 名著五〇選から
109.
2013(平成25)年7月31日号(No.109)-130731-  
社会を考える“一冊”―3社<夏の文庫>フェア2013から
110.
2013(平成25)年8月15日号(No.110)-130815-  
私の読書論-48- 齋藤孝『古典力』を読む(6)
111.
2013(平成25)年8月31日号(No.111)-130831-  
ローマの哲人皇帝~マルクス・アウレリウス『自省録』
112.
2013(平成25)年9月15日号(No.112)-130915-  
私の読書論-49- 「私のおススメ古典○○選」の試み(1)
113.
2013(平成25)年9月30日号(No.113)-130930-  
古代インド編 ~はじめに なぜインドなのか
114.
2013(平成25)年10月15日号(No.114)-131015-  
私の読書論-50- 私にとって「本を読むこと」とは何か?
115.
2013(平成25)年10月31日号(No.115)-131031-  
インド最古の聖典~『リグ・ヴェーダ』
116.
2013(平成25)年11月15日号(No.116)-131115-  
私の読書論-51- 私にとって「古典」とは何か?
117.
2013(平成25)年11月30日号(No.117)-131130-  
クリスマス・ストーリーをあなたに~
 『サンタクロースの冒険』ライマン・フランク・ボーム
118.
2013(平成25)年12月15日号(No.118)-131215-  
私の読書論-52- 私にとって読書とは何か?
 ―サミュエル・スマイルズ『向上心』から
119.
2013(平成25)年12月31日号(No.119)-131231-  
“今年(2013年)読んだ本・買った本”から
(1)教養編:エピクテトス「語録」「要録」

 ・・・

この年は、古代ローマ編から、それらを一旦終了して、
古代インド編に進みました。

月半ばの発行号では、「読書は楽しい」を実践するための
「初心者向けの読書」を考える上で、
齋藤孝『古典力』(岩波新書)を参考に古典について考えて見ました。

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本誌では、「私の読書論149-今年も読めない!?」をお届けしています。

今回は、全編公開しました。

前半は、前回の「私の読書論148-本は<読む>もの?<見る>もの?」の私なりの結論を。
後半は、今回のテーマ「今年も読めない!?」――昨年に続き、年間読書冊数が百冊を切る自体になった原因について考えています。

本文にも書いていますように、原因は簡単、体調不良が続いたこと、プラス昨年同様のコロナ禍によるもの――コロナ神経症(不安症?)的な精神的な不安定さと図書館の休館――がありました。

このうち目新しいのが体調不良でした。
今まで体力(知力もですが)はないけれど、病気やケガがないのが唯一の取り柄だった(虫歯と近眼は別です)のです。

それが、ここに来てぎっくり腰による腰と左足の痛み(4月末から7月、8月頃まで)、それが落ち着くと今度は、泌尿器科系や胃腸の不調(10月中)。
医療費も今までは歯科(三ヶ月おきの健診・掃除)以外はほとんど「0」だったのですが、今年は半年ぐらい毎月の支払い。
ケガの治療費の自費負担分は、「ケガの保険」でなんとかカバーできましたが、病気は別。

お金もかかるし、もちろん体の痛みや不快感、もうどうしようもないですね。

やはり健康第一ですね。
痛感しました。

ケガや病気で苦しんでおられる人も多数いらっしゃるでしょう。
人の苦しみが改めて分かりましたし、医療従事者のみなさまには感謝の言葉しかありません。

みなさまお身体にはお気を付けて、お大事に。
そして、
本当にありがとうございました。

 ・・・

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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私の読書論149-今年も読めない!?-楽しい読書306号
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