―『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第559号 別冊編集後記
第559号(No.559) 2019/12/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~16 書家・鈴木金造 1980年」
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
第一・第三土曜日の発行は、新規配信
第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
に変更しました。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン
右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第559号(No.559) 2019/12/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~16 書家・鈴木金造 1980年」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
過去の左利きの人たちの言葉を紹介しながら、
先輩の証言から学ぼう、というテーマの
9月以来の久しぶりの16回目です。
今回は、書家・鈴木金造さんを紹介しましょう。
「書家・鈴木金造といわれても?」
というのが正直なところでしょう。
この方は、ジェームス・ブリス、ジョセフ・モレラ著
『左利きの本――右利き社会への挑戦状』
(原著 The Left-handaers' Handbook)
草壁焔太訳(講談社 1980(昭和55).12)
の「第二部日本編/第五章左尊右卑の国・日本」の冒頭で
「左利き書道教室を開いたことのある書家」
と紹介されている人物です。
それでは、鈴木さんのお話をお聞きしましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から ~快適左利きライフのために~ 16
◆ 1980(昭和55)年の左利き書道事情 ◆
「左利き書道教室を開いたことのある書家」鈴木金造
ジェームス・ブリス、ジョセフ・モレラ著
『左利きの本――右利き社会への挑戦状』
草壁焔太訳 講談社 1980(昭和55).12より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●左で書く書道家がいない
●左手の書道教室を始める
鈴木さんは、大正10年の生まれで、生まれつきの左利きだった。
●左手で書いてもいわなかった
左利きの子供たちに左手で書かせる運動を中断した悩みとは、
書道家の人に相談してみたところ――
鈴木さんは、書に関しては左右利きで、
...
書道展に出した作品にも左手で書いたものがあるそうで、
それを明言しないのは、
●戦前にもいた左手書家
●指導者のとるべき態度
●漢字の成り立ちと右手左手
●左手で字を書くときの注意
*日本左利き協会「左利き筆法」
左利き友の会発行『左利き書道教本』に掲載されている
「左きき書道教室」のダイジェスト
1. 斜め書き筆法
2. 横書き筆法
3. 正座筆法
*「左利き筆法」を紹介している本:
・『見えざる左手―ものいわぬ社会制度への提言』大路直哉/著 三五館(1998.10)
・『左ききでいこう!―愛すべき21世紀の個性のために』大路直哉・フェリシモ左きき友の会/共著 フェリシモ出版(2000.6)
●左利きの人だけが苦しまなければならない理由はない
著者草壁の最後の結びの言葉――
●字の書き方教室の昨今の状況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本誌では、「左利き者の証言から~(16)書家・鈴木金造」と題して、1980(昭和55)年発行のジェームス・ブリス、ジョセフ・モレラ著『左利きの本――右利き社会への挑戦状』草壁焔太訳(講談社)から「左利き書道教室を開いたことのある書家」鈴木金造三の言葉を、「第二部 日本編」の著者である草壁焔太三の言葉を交えて、「1980(昭和55)年の左利き書道事情」を紹介します。
今回は、引用部分を全て紹介しています。
私のコメントをのぞき、ほぼ本文の全容がご理解いただけるでしょう。
このブログ記事をご覧になり、弊誌にご興味をお持ちになられた方は、ぜひ、定期購読の手続きをとっていただければ、嬉しく思います。
購読者が増えたからといって、無料メルマガですので、私が経済的に豊かになるわけではあありませんが、継続するモチベーションは高まります。
よろしくお願いいたします。
・・・
では詳細は、本誌で。
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
--
『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
左利き者の証言から16書家・鈴木金造-左利きで生きるには週刊ヒッキイ559号
--
第559号(No.559) 2019/12/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~16 書家・鈴木金造 1980年」
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
第一・第三土曜日の発行は、新規配信
第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
に変更しました。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン
右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第559号(No.559) 2019/12/7
「左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から~16 書家・鈴木金造 1980年」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
過去の左利きの人たちの言葉を紹介しながら、
先輩の証言から学ぼう、というテーマの
9月以来の久しぶりの16回目です。
今回は、書家・鈴木金造さんを紹介しましょう。
「書家・鈴木金造といわれても?」
というのが正直なところでしょう。
この方は、ジェームス・ブリス、ジョセフ・モレラ著
『左利きの本――右利き社会への挑戦状』
(原著 The Left-handaers' Handbook)
草壁焔太訳(講談社 1980(昭和55).12)
の「第二部日本編/第五章左尊右卑の国・日本」の冒頭で
「左利き書道教室を開いたことのある書家」
と紹介されている人物です。
それでは、鈴木さんのお話をお聞きしましょう。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
左利きのお子さんをお持ちの親御さんへ ―その23―
左利き者の証言から ~快適左利きライフのために~ 16
◆ 1980(昭和55)年の左利き書道事情 ◆
「左利き書道教室を開いたことのある書家」鈴木金造
ジェームス・ブリス、ジョセフ・モレラ著
『左利きの本――右利き社会への挑戦状』
草壁焔太訳 講談社 1980(昭和55).12より
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●左で書く書道家がいない
《書道家のほとんどは「左手の書道など考えられない」
と思っている》p.152
《左で書くことが、
あたかも罪悪視されているかのようである。》p.175
《「それというのも、左で書く人がいないからです」》p.175
●左手の書道教室を始める
鈴木さんは、大正10年の生まれで、生まれつきの左利きだった。
《小学校のころ、右手で字を書くとあまりに悪筆なので、
特別の指導を受けたほどだった。》pp.175-176
●左手で書いてもいわなかった
左利きの子供たちに左手で書かせる運動を中断した悩みとは、
《「左利きの子どもに、左で書かせることが、
ほんとうにいいことなのかどうか、
責任がもてないような気がしたからです」》p.176
書道家の人に相談してみたところ――
《「書を左手で書くなんて考えられない。
そんなばかなことを考えるな」というのが、
書道家たちの一致した意見だった。》p.176
《「君は左利きなのに、右手で立派に書いているんだろう。
君がいい手本じゃないか」》p.176
鈴木さんは、書に関しては左右利きで、
...
書道展に出した作品にも左手で書いたものがあるそうで、
それを明言しないのは、
《左手で書くことが一種のむほん行為とみなされ、
書道界で孤立してしまうからにちがいない。》p.177
●戦前にもいた左手書家
《書道界は右手のない人、
右手に障害のある人の左手書きは認めるようだ。》p.177
●指導者のとるべき態度
《しかし、ふしぎなことに、
左手を使うように生まれついている人々に
右手書きを強制しておきながら、
自ら左手で書いてみてその苦痛をおしはかるような
研究をした人など一人もいない。
左利きが右手で書くことは、
右利きが左手で書くことと同じなのであるから、
左利きを指導するときは、自ら左手でよい書を書き、
「自分も左手でこれだけ書けるのだから
キミも右手で書けるはずだ」というのが、
指導者のとるべき態度であろう。》p.177
●漢字の成り立ちと右手左手
《漢字が銅器や石碑に刻まれた
篆書(てんしょ)の段階にあったころは、
左手でも、右手でも書けるものだった。
それが八分(はつぶん)あたりの装飾文字から、
右利きの癖をつけたものになってきて、
今日のいわゆる明朝体になってきた。》p.177
《だから、刻字の仕事で篆書を書くときは、
自然に左手を用いるという。
仕事上、鈴木は看板を描く人をよく知っているが、
看板を描く人には両手利きが多く、
とくにゴシック文字は左で書く人が多いという。》p.177
●左手で字を書くときの注意
《半紙をやや左の方向にずらして書くようにするとよい。
半紙を四十五度から九十度、横むけにして書く方法もある。
右利きが左から右へ引く横線を、斜めか、
あるいは真下に近く引くことになる。》pp.177-178
*日本左利き協会「左利き筆法」
左利き友の会発行『左利き書道教本』に掲載されている
「左きき書道教室」のダイジェスト
1. 斜め書き筆法
2. 横書き筆法
3. 正座筆法
*「左利き筆法」を紹介している本:
・『見えざる左手―ものいわぬ社会制度への提言』大路直哉/著 三五館(1998.10)
・『左ききでいこう!―愛すべき21世紀の個性のために』大路直哉・フェリシモ左きき友の会/共著 フェリシモ出版(2000.6)
●左利きの人だけが苦しまなければならない理由はない
著者草壁の最後の結びの言葉――
《鈴木は右手で書家になったために苦悩している。
しかし、右利きの人で
そういう苦しみをした人はほとんどいない。
左利きの人だけが、右手を事故で失った人と同様の苦しみを
一様に強制されなければならない理由はないはずである。》p.178
●字の書き方教室の昨今の状況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本誌では、「左利き者の証言から~(16)書家・鈴木金造」と題して、1980(昭和55)年発行のジェームス・ブリス、ジョセフ・モレラ著『左利きの本――右利き社会への挑戦状』草壁焔太訳(講談社)から「左利き書道教室を開いたことのある書家」鈴木金造三の言葉を、「第二部 日本編」の著者である草壁焔太三の言葉を交えて、「1980(昭和55)年の左利き書道事情」を紹介します。
今回は、引用部分を全て紹介しています。
私のコメントをのぞき、ほぼ本文の全容がご理解いただけるでしょう。
このブログ記事をご覧になり、弊誌にご興味をお持ちになられた方は、ぜひ、定期購読の手続きをとっていただければ、嬉しく思います。
購読者が増えたからといって、無料メルマガですので、私が経済的に豊かになるわけではあありませんが、継続するモチベーションは高まります。
よろしくお願いいたします。
・・・
では詳細は、本誌で。
*本誌のお申し込み等は、下↓から
(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
--
『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
左利き者の証言から16書家・鈴木金造-左利きで生きるには週刊ヒッキイ559号
--