『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』第602号 別冊編集後記
第602号(No.602) 2021/9/4
「創刊600号突破記念―
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代―その1」
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※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
第一・第三土曜日の発行は、新規配信
第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
に変更しました。
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引き続き、再配信はしばらくお休みとします。
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◇◆◇◆◇◆ 左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii ◆◇◆◇◆◇
【左利きを考えるレフティやすおの左組通信】メールマガジン
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右利きにも左利きにも優しい左右共存共生社会の実現をめざして
左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第602号(No.602) 2021/9/4
「創刊600号突破記念―
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代―その1」
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創刊600号突破記念―
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代から
―その1―『モノマガジン』編集部A・K氏
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「創刊600号突破記念」として書き始めた
「私が影響を受けた左利き研究家・活動家」の二回目です。
1954-1989(0-35)
第一期「左利きライフ研究家以前」では、箱崎総一先生。
1990-2000(36-46)
第二期「左利きライフ研究家・紙の時代」では、○○さんか?
2001-(47-)
第三期「左利きライフ研究家・ネットの時代」では、××さんら?
さて今回は、「第二期・紙の時代」編、です。
書き出したら意外にアレもコレもと思い出話が書きたくなり、
次回に続けます。
(年をとると昔話が多くなって難儀なことです。
でも、言い訳かもしれませんが、昔のことを記録しておくのも、
将来につながるのではないでしょうか。
人間自分の知らないことはなかったことにしがちですから。)
今年の8月13日、東京新聞にはー
https://www.tokyo-np.co.jp/article/123836
きょうは何の日 8月13日
2021年8月13日 07時13分
◆左利きの日
1992年8月13日、
イギリスの「Left−Handers Club」という団体が、
左利きの人の生活環境を向上させる目的で制定。
日付は提唱者の誕生日。
と誤報が堂々と出ていました。
日本語版Wikipediaの「左利きの日」を丸写ししたものでしょう。
新聞社なんだから、きちんと裏をとってから記事にするべきです。
少なくとも、出典ぐらいは明記すべきです。
(最悪、責任転嫁できますからね。)
こういう事があるので、知っている人が記録しておくべきなのです。
といいつつ、毎年この8月13日について
ブログ等で正しい情報を書いているのですが、
なかなか浸透しませんね。
*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』
2021.8.12
8月13日「国際左利きの日」を前に、左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」
創刊600号達成
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/08/post-bfd6a9.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/b613adabbcb89d8f00ef50b54f7126b6
2015.8.12
明日8月13日は1976年制定から40回目の国際左利きの日
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2015/08/813197640-3f94.html
他多数……
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
<私が影響を受けた左利き研究家・活動家>
(2)第二期・紙の時代から―その1―
◆ 左利き用品の総カタログ的『モノ・マガジン』左利き特集号 ◆
『モノ・マガジン』「左利き生活向上委員会」編集部A・K氏
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●第二期・紙の時代―左手用カメラとの出会いに始まる
この時期は、
36歳にして初めて手にした左利き用品である左手用カメラ
「京セラ サムライ SAMURAI Z2-L」によって、
「左利きの人は、自分の身体に合った道具や機械(左利き用品)を!」
それが「自分の能力を最大限に発揮できる方法である」
と実感したことで始まりました。
(画像:36歳にして初めて手にした左利き用品である左手用カメラ「京セラ サムライ SAMURAI Z2-L」)
実際にこのカメラを持って色々な場所に出かけ、写真を撮ってみました。
しかし、この段階ではまだカメラだけのお話でした。
ここで、神風が吹きました。
●『モノ・マガジン』左利き特集号がスゴかった!
翌年の3月に、新製品情報誌で「左利き特集号」が出ました。
『モノ・マガジン』1991年4月2日号(NO.188)
<特集/左を制するモノは時代を制す!>
です。
(画像:『モノ・マガジン』1991年4月2日号(NO.188)左利き特集号<特集/左を制するモノは時代を制す!>の表紙
(画像:『モノ・マガジン』1991年4月2日号(NO.188)左利き特集号<特集/左を制するモノは時代を制す!>の目次「左利きの商品学」)
左手・左利き用品の総カタログ的な大特集号でした。
これで話にはきいていたけれど、実際にその存在を知らなかった
様々な左手・左利き用品が写真入りで紹介されていたのです。
さらに諸外国にある左利き用品店の紹介や、
アメリカの左利きの会の紹介、
さらに左手・左利き用品の開発に関わる話など、
実に豊富な情報が溢れた、
左利き生活上、非常に貴重な“左利きの教科書”的な雑誌でした。
これを手に私の左手・左利き用品探しが始まりました。
近所の総合スーパーやホームセンターの文具品コーナーや工具売り場など、
いろんなところで探してみると、思いのほか見つかるのでした。
ハサミ(子供用や一般用)始め、カッターナイフ(左右共用タイプ)や、
さらに、当時は大阪の北部にしかなかった東急ハンズにも出掛け、
缶切りや洋裁ハサミなど多くの戦利品を手に入れました。
その後、当時身近に何人かいた左利きの友人知人に、
この報を伝えるべく、紙媒体でお便りを出すことにしました。
1992(平成4)年1月1日付けで、「左組通信」創刊0号発行。
38歳のときでした。
直接会って話すにしても、口下手で思いを充分伝えられなかったので、
書いて伝える方法をとりました。
小学生時代からそういう性格で、
口では言えないことでも書いて表現することならできたのです。
そして、少しですが、書くことなら自信があったからでもあります。
当時もっていた年賀状印刷用の「プリントゴッコ」を利用して、
はがきに印刷して送ることにしました。
これが私にとっての最初の左利き活動でした。
タイトルは「左組通信」。
普通に考えれば、「左利き通信」でしょう。
でも、心の底に強烈な「左利き」コンプレックスがあったので、
タイトルに「左利き」と入れることはできませんでした。
●『Lefties' Lifeレフティーズ・ライフ』創刊
ただはがきサイズでは、多くを紹介しきれない、ということ、
また商品紹介だけでなく、語りたいことも増えてきました。
そこで、季刊誌としてもう少し分量のある小冊子を出すことにしました。
季刊誌なのは、
仕事が週6日、残業込みでかなりの時間働かざるを得ない状況で、
時間的に難しいという事情があったからでした。
1994(平成6)年、40歳の夏、『Lefties' Lifeレフティーズ・ライフ』創刊
(1996秋・第10号まで)。
その間に、
1993年にアメリカの左利きの会「Lefthanders International」に
問い合わせの手紙を出し、
隔月刊の機関誌『Lefthanders Magazine』の見本誌を手に入れ、
11・12月号から定期購読を始める(1996年3・4月号まで)。
さらに、1994年には、
イギリスの左手・左利き用品通販の店「Anything Left-Handed」を知り、
万年筆や文具セットなどを購入、
この店の顧客が参加できる左利きの会「Left-handers Club」に入会。
会誌「The Left-hander」No.16から定期購読(1997年10月No.27まで)。
●左利き関連本あれこれ
一方、1993年4月に、文庫本で、
斎藤茂太さんの1987年の著作『左ききの本』の再刊本
『左ききの人はなぜ才能があるのか―左ききの性格分析』
(KKベストセラーズ/ワニ文庫)を手に入れました。
他にも、左利きの画家が登場する、推理小説『左ききの名画』
(ロジャー・オームロッド著 野中千恵子訳 社会思想社 現代教養文庫
〈ミステリ・ボックス〉原著1988)を発見。
さらに1994年、今も「左利きは短命」説で有名になった
スタンレー・コレン著『左利きは危険がいっぱい』
(石山鈴子訳 文藝春秋)が出版され、早々に読みました。
左利きの本が大手の出版社から出ること自体がめずらしく、
センセーショナルな売り方も手伝って、結構売れ、話題にもなりました。
それ以前に、1989年刊の前原勝矢著『右利き・左利きの科学』
(講談社 ブルーバックス)という、
利き手・利き側の科学を紹介する本を見つけ、読んでいました。
この本は、一部この著者の考えに賛同できない部分はありましたが、
新書という廉価で手に入れやすい叢書での出版で、
手軽に左利きや利き手のことが学べる貴重な著作でした。
他にも、1992年発行のM・ガードナー著『新版・自然界における左と右』
(坪井忠二、児島弘訳 紀伊国屋書店)や
坂野登著『かくれた左利きと右脳』(青木書店 1982)
といった科学系の本、
左利きのイラスト集の秋山孝著『左手のことば』(日貿出版社 1990)
梅田香子著『勝利投手』(河出文庫 1989)や
ロスワイラー著『赤毛のサウスポー』(集英社文庫 1979 原著1976)
といった左腕投手の物語などを見つけ、読んでいました。
●「左利き生活向上委員会」のA・K氏
『モノ・マガジン』ではその後、反響が多かったのでしょう、
編集部A・K氏による
左利きコラム「左利き生活向上委員会」が始まりました。
文字通り、左利きの人の生活の質を向上させられるような
新たな左手・左利き用品を探し出そうという内容です。
ここに私の季刊誌『LL(レフティーズ・ライフ)』誌も送ってみました。
すると、なんとこの欄で紹介してくださったのです。
これが私の「国内」メディア・デビューということになります。
正直嬉しい反面、ちょっと恥ずかしい思いでした。
ワープロ原稿を切り貼りし、コピーしたものを
ホッチキスでとめた手作り感満載の小冊子でしたから。
(画像:『モノ・マガジン』1994年11月2日号(NO.278)に掲載された編集部A・K氏の左利きコラム「左利き生活向上委員会」の記事)
・・・
この季刊誌『LL』は、アメリカの「Lefthanders International」や
イギリスの「Left-handers Club」にも
簡単な英文の説明を付して送ってみました。
すると、イギリス「Left-handers Club」の機関誌
「The Left-hander」no.20でフロント・ページでも紹介されました。
これが私の「海外」デビューですね。
(画像:今はなきホームページ『レフティやすおの左組通信』の「レフティーズ・ライフLL再録5」より、『LL5号 1995(平成7)年 夏号』に掲載した、イギリス左利きの会機関誌のフロントページでのLLと左組の紹介)
・・・
次回は、「その2」です。
当時読んだ左利き関連本について書いてみようと思います。
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★600号までの道のり(3)第41号~第60号
第41号(No.41) 2006/7/29「私にとっての左利き活動(2)」
第42号(No.42) 2006/8/5「左手で字を書くために(3)」
第43号(No.43) 2006/8/12<「国際左利きの日」記念号>
「私にとっての左利き活動(3)」
第44号(No.44) 2006/8/19「左手で字を書くために(4)」
第45号(No.45) 2006/8/26「私にとっての左利き活動(4)」
第46号(No.46) 2006/9/2「左手で字を書くために(5)」
第47号(No.47) 2006/9/9 「私にとっての左利き活動(5)」
第48号(No.48) 2006/9/16 「左手で字を書くために(6)」
第49号(No.49) 2006/9/23 「<左利きプチ・アンケート>第33回
新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性係数を調べる」
第50号(No.50)2006/9/30「左利き講座<左利きQ&A>(1)」
第51号(No.51) 2006/10/14「左手で字を書くために(7)」
第52号(No.52) 2006/10/21「私にとっての左利き活動(7)」
第53号(No.53) 2006/10/28「<左利きプチ・アンケート>第34回
あなたの父母は右利きor左利き?」
第54号(No.54) 2006/11/4「<左利きQ&A>左利きは遺伝ですか?」
第55号(No.55) 2006/11/11「左手で字を書くために(8)」
第56号(No.56) 2006/11/18「私にとっての左利き活動(7)」
第57号(No.57) 2006/11/25「<左利きプチ・アンケート>第35回
新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査」
第58号(No.58) 2006/12/2「<左利きQ&A>(3) 左利きは器用?」
第59号(No.59) 2006/12/9「左手で字を書くために(9)」
第60号(No.60) 2006/12/16「私にとっての左利き活動(8)」
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本誌では、「創刊600号突破記念―私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代―その1」と題して、今回も全紹介です。
今回も「創刊600号突破記念」エッセイということで「私が影響を受けた左利き研究家・活動家」について二回目です。
予定では三期を三回でお話するはずでしたが、昔話が伸びてしまいました。
また次回も引き続き続編をお送りします。
第二期「左利きライフ研究家・紙の時代」は、1990-2000年(36-46歳)です。
本文でもふれていますように、生まれて初めての左手・左利き用品となる左手用カメラ京セラSAMURAI Z2-Lを手に入れて、「人間は自分の身体に合った道具を使うのが一番! 左利きは左利き用の道具を使うべきだ!」と実感し、左利き用品の重要性を当時私のまわりにいた数人の左利きの友人知人に伝えることを始めました。
そんなときに出会ったのが、『モノ・マガジン』左利き特集号でした。
ここから私の左利きライフ研究家としての活動に拍車がかかりました。
そして、遂に紙の情報誌を出すことになり、現在につながっています。
・・・
年をとると昔話が増えてしまいます。
その点は反省ですが、今の時代の人に過去の出来事を伝えるのも年寄りの仕事だと思います。
要は、いかに正確に伝えるかだと思うのです。
きちんと根拠となる事実を列挙し、客観的に「歴史」を綴るように心掛けています。
・・・
これを機会に、本誌をご購読の上でお楽しみいただけると幸いです。
(ご登録・ご購読は無料です。ご登録をいただくと毎号メールで送られてきます。読み落としを避けることができます。読む読まないは自由ですし、いつでも好きなときにお読みいただけるので便利だと思います。不要の折には解除も自由です。)
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(まぐまぐ!)『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
『レフティやすおのお茶でっせ』〈左利きメルマガ〉カテゴリ
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代1(創刊600号突破記念)-週刊ヒッキイ第602号
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第602号(No.602) 2021/9/4
「創刊600号突破記念―
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代―その1」
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※『週刊ヒッキイ』は、
・ 2014年7月より
月二回(第一・第三土曜日)の発行に変更しました。
・ 2019年10月より
第一・第三土曜日の発行は、新規配信
第二・第四土曜日の発行は、バックナンバーからの再配信
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左利きおよび利き手についていっしょに考えてゆきましょう!
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第602号(No.602) 2021/9/4
「創刊600号突破記念―
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代―その1」
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創刊600号突破記念―
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代から
―その1―『モノマガジン』編集部A・K氏
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「創刊600号突破記念」として書き始めた
「私が影響を受けた左利き研究家・活動家」の二回目です。
1954-1989(0-35)
第一期「左利きライフ研究家以前」では、箱崎総一先生。
1990-2000(36-46)
第二期「左利きライフ研究家・紙の時代」では、○○さんか?
2001-(47-)
第三期「左利きライフ研究家・ネットの時代」では、××さんら?
さて今回は、「第二期・紙の時代」編、です。
書き出したら意外にアレもコレもと思い出話が書きたくなり、
次回に続けます。
(年をとると昔話が多くなって難儀なことです。
でも、言い訳かもしれませんが、昔のことを記録しておくのも、
将来につながるのではないでしょうか。
人間自分の知らないことはなかったことにしがちですから。)
今年の8月13日、東京新聞にはー
https://www.tokyo-np.co.jp/article/123836
きょうは何の日 8月13日
2021年8月13日 07時13分
◆左利きの日
1992年8月13日、
イギリスの「Left−Handers Club」という団体が、
左利きの人の生活環境を向上させる目的で制定。
日付は提唱者の誕生日。
と誤報が堂々と出ていました。
日本語版Wikipediaの「左利きの日」を丸写ししたものでしょう。
新聞社なんだから、きちんと裏をとってから記事にするべきです。
少なくとも、出典ぐらいは明記すべきです。
(最悪、責任転嫁できますからね。)
こういう事があるので、知っている人が記録しておくべきなのです。
といいつつ、毎年この8月13日について
ブログ等で正しい情報を書いているのですが、
なかなか浸透しませんね。
*参照:『レフティやすおのお茶でっせ』
2021.8.12
8月13日「国際左利きの日」を前に、左利きメルマガ「週刊ヒッキイ」
創刊600号達成
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2021/08/post-bfd6a9.html
https://blog.goo.ne.jp/lefty-yasuo/e/b613adabbcb89d8f00ef50b54f7126b6
2015.8.12
明日8月13日は1976年制定から40回目の国際左利きの日
https://lefty-yasuo.tea-nifty.com/ochadesse/2015/08/813197640-3f94.html
他多数……
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<私が影響を受けた左利き研究家・活動家>
(2)第二期・紙の時代から―その1―
◆ 左利き用品の総カタログ的『モノ・マガジン』左利き特集号 ◆
『モノ・マガジン』「左利き生活向上委員会」編集部A・K氏
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●第二期・紙の時代―左手用カメラとの出会いに始まる
この時期は、
36歳にして初めて手にした左利き用品である左手用カメラ
「京セラ サムライ SAMURAI Z2-L」によって、
「左利きの人は、自分の身体に合った道具や機械(左利き用品)を!」
それが「自分の能力を最大限に発揮できる方法である」
と実感したことで始まりました。
(画像:36歳にして初めて手にした左利き用品である左手用カメラ「京セラ サムライ SAMURAI Z2-L」)
実際にこのカメラを持って色々な場所に出かけ、写真を撮ってみました。
しかし、この段階ではまだカメラだけのお話でした。
ここで、神風が吹きました。
●『モノ・マガジン』左利き特集号がスゴかった!
翌年の3月に、新製品情報誌で「左利き特集号」が出ました。
『モノ・マガジン』1991年4月2日号(NO.188)
<特集/左を制するモノは時代を制す!>
です。
(画像:『モノ・マガジン』1991年4月2日号(NO.188)左利き特集号<特集/左を制するモノは時代を制す!>の表紙
(画像:『モノ・マガジン』1991年4月2日号(NO.188)左利き特集号<特集/左を制するモノは時代を制す!>の目次「左利きの商品学」)
左手・左利き用品の総カタログ的な大特集号でした。
これで話にはきいていたけれど、実際にその存在を知らなかった
様々な左手・左利き用品が写真入りで紹介されていたのです。
さらに諸外国にある左利き用品店の紹介や、
アメリカの左利きの会の紹介、
さらに左手・左利き用品の開発に関わる話など、
実に豊富な情報が溢れた、
左利き生活上、非常に貴重な“左利きの教科書”的な雑誌でした。
これを手に私の左手・左利き用品探しが始まりました。
近所の総合スーパーやホームセンターの文具品コーナーや工具売り場など、
いろんなところで探してみると、思いのほか見つかるのでした。
ハサミ(子供用や一般用)始め、カッターナイフ(左右共用タイプ)や、
さらに、当時は大阪の北部にしかなかった東急ハンズにも出掛け、
缶切りや洋裁ハサミなど多くの戦利品を手に入れました。
その後、当時身近に何人かいた左利きの友人知人に、
この報を伝えるべく、紙媒体でお便りを出すことにしました。
1992(平成4)年1月1日付けで、「左組通信」創刊0号発行。
38歳のときでした。
直接会って話すにしても、口下手で思いを充分伝えられなかったので、
書いて伝える方法をとりました。
小学生時代からそういう性格で、
口では言えないことでも書いて表現することならできたのです。
そして、少しですが、書くことなら自信があったからでもあります。
当時もっていた年賀状印刷用の「プリントゴッコ」を利用して、
はがきに印刷して送ることにしました。
これが私にとっての最初の左利き活動でした。
タイトルは「左組通信」。
普通に考えれば、「左利き通信」でしょう。
でも、心の底に強烈な「左利き」コンプレックスがあったので、
タイトルに「左利き」と入れることはできませんでした。
●『Lefties' Lifeレフティーズ・ライフ』創刊
ただはがきサイズでは、多くを紹介しきれない、ということ、
また商品紹介だけでなく、語りたいことも増えてきました。
そこで、季刊誌としてもう少し分量のある小冊子を出すことにしました。
季刊誌なのは、
仕事が週6日、残業込みでかなりの時間働かざるを得ない状況で、
時間的に難しいという事情があったからでした。
1994(平成6)年、40歳の夏、『Lefties' Lifeレフティーズ・ライフ』創刊
(1996秋・第10号まで)。
その間に、
1993年にアメリカの左利きの会「Lefthanders International」に
問い合わせの手紙を出し、
隔月刊の機関誌『Lefthanders Magazine』の見本誌を手に入れ、
11・12月号から定期購読を始める(1996年3・4月号まで)。
さらに、1994年には、
イギリスの左手・左利き用品通販の店「Anything Left-Handed」を知り、
万年筆や文具セットなどを購入、
この店の顧客が参加できる左利きの会「Left-handers Club」に入会。
会誌「The Left-hander」No.16から定期購読(1997年10月No.27まで)。
●左利き関連本あれこれ
一方、1993年4月に、文庫本で、
斎藤茂太さんの1987年の著作『左ききの本』の再刊本
『左ききの人はなぜ才能があるのか―左ききの性格分析』
(KKベストセラーズ/ワニ文庫)を手に入れました。
他にも、左利きの画家が登場する、推理小説『左ききの名画』
(ロジャー・オームロッド著 野中千恵子訳 社会思想社 現代教養文庫
〈ミステリ・ボックス〉原著1988)を発見。
さらに1994年、今も「左利きは短命」説で有名になった
スタンレー・コレン著『左利きは危険がいっぱい』
(石山鈴子訳 文藝春秋)が出版され、早々に読みました。
左利きの本が大手の出版社から出ること自体がめずらしく、
センセーショナルな売り方も手伝って、結構売れ、話題にもなりました。
それ以前に、1989年刊の前原勝矢著『右利き・左利きの科学』
(講談社 ブルーバックス)という、
利き手・利き側の科学を紹介する本を見つけ、読んでいました。
この本は、一部この著者の考えに賛同できない部分はありましたが、
新書という廉価で手に入れやすい叢書での出版で、
手軽に左利きや利き手のことが学べる貴重な著作でした。
他にも、1992年発行のM・ガードナー著『新版・自然界における左と右』
(坪井忠二、児島弘訳 紀伊国屋書店)や
坂野登著『かくれた左利きと右脳』(青木書店 1982)
といった科学系の本、
左利きのイラスト集の秋山孝著『左手のことば』(日貿出版社 1990)
梅田香子著『勝利投手』(河出文庫 1989)や
ロスワイラー著『赤毛のサウスポー』(集英社文庫 1979 原著1976)
といった左腕投手の物語などを見つけ、読んでいました。
●「左利き生活向上委員会」のA・K氏
『モノ・マガジン』ではその後、反響が多かったのでしょう、
編集部A・K氏による
左利きコラム「左利き生活向上委員会」が始まりました。
文字通り、左利きの人の生活の質を向上させられるような
新たな左手・左利き用品を探し出そうという内容です。
ここに私の季刊誌『LL(レフティーズ・ライフ)』誌も送ってみました。
すると、なんとこの欄で紹介してくださったのです。
これが私の「国内」メディア・デビューということになります。
正直嬉しい反面、ちょっと恥ずかしい思いでした。
ワープロ原稿を切り貼りし、コピーしたものを
ホッチキスでとめた手作り感満載の小冊子でしたから。
(画像:『モノ・マガジン』1994年11月2日号(NO.278)に掲載された編集部A・K氏の左利きコラム「左利き生活向上委員会」の記事)
・・・
この季刊誌『LL』は、アメリカの「Lefthanders International」や
イギリスの「Left-handers Club」にも
簡単な英文の説明を付して送ってみました。
すると、イギリス「Left-handers Club」の機関誌
「The Left-hander」no.20でフロント・ページでも紹介されました。
これが私の「海外」デビューですね。
(画像:今はなきホームページ『レフティやすおの左組通信』の「レフティーズ・ライフLL再録5」より、『LL5号 1995(平成7)年 夏号』に掲載した、イギリス左利きの会機関誌のフロントページでのLLと左組の紹介)
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次回は、「その2」です。
当時読んだ左利き関連本について書いてみようと思います。
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★600号までの道のり(3)第41号~第60号
第41号(No.41) 2006/7/29「私にとっての左利き活動(2)」
第42号(No.42) 2006/8/5「左手で字を書くために(3)」
第43号(No.43) 2006/8/12<「国際左利きの日」記念号>
「私にとっての左利き活動(3)」
第44号(No.44) 2006/8/19「左手で字を書くために(4)」
第45号(No.45) 2006/8/26「私にとっての左利き活動(4)」
第46号(No.46) 2006/9/2「左手で字を書くために(5)」
第47号(No.47) 2006/9/9 「私にとっての左利き活動(5)」
第48号(No.48) 2006/9/16 「左手で字を書くために(6)」
第49号(No.49) 2006/9/23 「<左利きプチ・アンケート>第33回
新版・利き手調査第1回―利き手テスト側性係数を調べる」
第50号(No.50)2006/9/30「左利き講座<左利きQ&A>(1)」
第51号(No.51) 2006/10/14「左手で字を書くために(7)」
第52号(No.52) 2006/10/21「私にとっての左利き活動(7)」
第53号(No.53) 2006/10/28「<左利きプチ・アンケート>第34回
あなたの父母は右利きor左利き?」
第54号(No.54) 2006/11/4「<左利きQ&A>左利きは遺伝ですか?」
第55号(No.55) 2006/11/11「左手で字を書くために(8)」
第56号(No.56) 2006/11/18「私にとっての左利き活動(7)」
第57号(No.57) 2006/11/25「<左利きプチ・アンケート>第35回
新版・利き手調査第2回―エディンバラ利き手調査」
第58号(No.58) 2006/12/2「<左利きQ&A>(3) 左利きは器用?」
第59号(No.59) 2006/12/9「左手で字を書くために(9)」
第60号(No.60) 2006/12/16「私にとっての左利き活動(8)」
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本誌では、「創刊600号突破記念―私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代―その1」と題して、今回も全紹介です。
今回も「創刊600号突破記念」エッセイということで「私が影響を受けた左利き研究家・活動家」について二回目です。
予定では三期を三回でお話するはずでしたが、昔話が伸びてしまいました。
また次回も引き続き続編をお送りします。
第二期「左利きライフ研究家・紙の時代」は、1990-2000年(36-46歳)です。
本文でもふれていますように、生まれて初めての左手・左利き用品となる左手用カメラ京セラSAMURAI Z2-Lを手に入れて、「人間は自分の身体に合った道具を使うのが一番! 左利きは左利き用の道具を使うべきだ!」と実感し、左利き用品の重要性を当時私のまわりにいた数人の左利きの友人知人に伝えることを始めました。
そんなときに出会ったのが、『モノ・マガジン』左利き特集号でした。
ここから私の左利きライフ研究家としての活動に拍車がかかりました。
そして、遂に紙の情報誌を出すことになり、現在につながっています。
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年をとると昔話が増えてしまいます。
その点は反省ですが、今の時代の人に過去の出来事を伝えるのも年寄りの仕事だと思います。
要は、いかに正確に伝えるかだと思うのです。
きちんと根拠となる事実を列挙し、客観的に「歴史」を綴るように心掛けています。
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これを機会に、本誌をご購読の上でお楽しみいただけると幸いです。
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『レフティやすおのお茶でっせ』より転載
私が影響を受けた左利き研究家・活動家(2)第二期・紙の時代1(創刊600号突破記念)-週刊ヒッキイ第602号
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