夕方すぎから雪が降り出した。
気がつくと、外はあっという間に白い世界になっていた。
夜の雪はなんだか不思議で、美しくて、うれしくて、
てぶくろ、マフラー、帽子をかぶって、
外へ飛び出した。
雪・雪・雪
あたり一面、すべて真新しい雪に覆われていた。
足元はさく、さくと音がする。
だれも通っていない、真新しい雪の上を
うれしくなって、足跡をつけて回った。
まるで子供。
上を見ると、暗い空から
しんしんと降ってくるこまかな雪。
真っ白な雪がどんどん降ってくる
暗い空をじっと見上げてていると、
ふと自分がどこにいるのか
わからなくなった。
迷子になってはいけないよ・・・
さあ、自分の立ち居地を確認して
学ぶことは学んで、さっさと先へ進もう!
そう思い返して、また雪が積もった道を
元気よくさく、さくと家に帰ってきた。
家の中はあったかかった。
うふふふ。