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ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

オカロランの物語 (その2)

2008年08月18日 | オカロラン物語
(写真:オカロランの銅像 )

♪ 旅立ちの巻 ♪

アイルランドという国では
昔から「ハープ」はとてもスペシャルな楽器。
ハープには不思議な力が宿っていると信じられていました。
昔の部族の王様はだれもがハープの名手でした・・・

ユーロ通貨統合になる前も、なった後も
アイルランド通貨の全種類のコインの後ろには
ハープが描かれているほど。(かわいいです・・・)

300年前の当時のオカロランの時代
アイルランドの田舎では娯楽があまりなく
旅回りのハープ弾きがやってくることは
人々にとってはおおきなイベントで、楽しみな出来事。

*****
さて、オカロランがハープ弾きとして
農場主一家から紹介され、はじめてやってきた家は、
Reynolds(レイノルズ)家でした。

レイノルズ氏自身がハープを演奏する人だったので、
オカロランのハープの演奏を聴いて、こうアドバイスしました。

「あんなぁ、オカロランはん、正直いわせてもろたら
あんたのハープの腕前はかなり、いまいちや。 
わしかてハープ弾くさかい、ようわかるわ。
そりゃ、仕方ないわ。18歳から音楽始めてんねんからな。

あんたね、自分の曲を作ったらええがな。
あんた、ようしゃべるやろ? そやさかい、詩も作んねん。
自分の曲が作れるようになったら、あんた、きっと成功するわ。」

オカロランはおしゃべりでした。
彼のその特技を見抜き、これから訪問することになる
パトロンたちのために作詞作曲をすることが
オカロランの才能を開花させるかもしれない
レイノルズ氏は、そう思ったのでした。

そのレイノルズ氏のアドバイスに従って
オカロランが初めて作った曲が
「Sheebeg Sheemor」(シーベック・シーモア)。
(直訳すると、「大きい妖精・小さい妖精」
その地方に伝わる伝説を歌にしたもの。
拙作ライアーCD「スイート・ライアー」に収録してます☆)

そして、これからの47年間の旅回りの生活で
オカロランは実に膨大な数の曲を
彼のパトロンたちのために作りました・・・

・・・つづく・・・
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