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ライアー(竪琴)奏者の三野友子です。ライア-や日常生活のこと、あれこれを気ままに綴ってます♪

オカロランの物語 (その1)

2008年08月17日 | オカロラン物語
オカロランというアイルランドのハープ弾きがいました。
今から約300年前のことです。

わたしは、彼のメロディーがだいすきです。
拙作ライアーCDにも、3曲彼の音楽を収録しました。
(ブリジット・クルーズ ブラインド・メアリー、 シーベック・シーモア)

彼の話を少ししたいな、と思いました・・・

アイルランドの最後の吟遊詩人
Turlough O'carolan (ターロック・オカロラン もしくはオキャロラン)

彼のハープの音楽は、楽譜に残されているだけでも200曲以上もあり、
6年半前にユーロ通貨統合される前のアイルランドの
100ポンド紙幣にはオカロランの肖像画が印刷されていたほど
アイルランド音楽の英雄であったのです。

オカロランは1670年に、貧しい鍛冶屋の息子として生まれました。
お父さんは大きな農場主に仕える鍛冶屋でしたから、
オカロランも当然、鍛冶屋としての人生を送るはず・・・でしたが・・・

オカロランが18歳のときに当時のヨーロッパで猛威をふるっていた
天然痘にかかり、はからずも失明・・・
彼は、この世の光を失ってしまったのです。

ところが、オカロラン一家が奉公していた農場主の奥さんがとてもよい人で
この奥さんの計らいで、オカロランはとあるハープ奏者のもとへ
ハープの修行に出されました。

当時のアイルランドでは目の不自由な人の
ハープ弾きというのがとても多かったそうです。

それまで、音楽の経験などまったくなかったオカロランでしたが、
約3年のハープ修行の後、農場主の奥さんから馬とガイドの人
(オカロランは目が見えないので、案内役が必要だった)
を用意してもらい、その後1738年に68歳でなくなるまでの間
アイルランド中を巡る、旅回りの吟遊詩人として人生をすごしました。

ハープを弾きながらの吟遊詩人として
たくさんのパトロンたちの家々を回るという
まったく新しい人生をスタートさせたオカロラン・・・

さあ、これからどういう話になるか
次回へつづく・・・
コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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ありがとうございます☆ (みのともこ)
2008-08-19 08:06:31
かーみんさま♪

とっても波乱万丈なオカロランの人生です。
まだまだ続きがありますよ~♪
返信する
楽しいです。 (かーみん)
2008-08-18 23:12:17
 オカロラン君の旅おもしろそーです。
次回も待ってます。
返信する
なりましょう♪ (みのともこ)
2008-08-18 00:50:05
緑の風さま

オカロラン・ファンクラブ作りましょうかっ!
返信する
いいですね (緑の風)
2008-08-17 23:55:57
素敵なお話ですね。私もオカロランになりたいです。
返信する

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