
真っ白な頂上に長居しても仕方ないので5分ほど立ったまま水分補給等して権現岳に向けて1010出発です。

一気に下ります。

この後の登り返しての権現岳が恐ろしくなるくらい、グンググーンと下ります(^^;)

眼下に薄っすらと青年小屋が見えて来ました。

すごい岩がゴロゴロしてるとこです。
子供の時のテトラポット遊びがこういう時に生かされます(笑)

トタンでボロ家に見えますが、カキ氷とかジュースとかアルコール売ってるみたいですね。
私は寄らずにスルーしました。

権現岳に向けて登り返しのスタートです。
しかし助かったのが急登ではなかったこと。
一度オーバーヒートしてるので、急登だと心肺と足にすぐ来るような状況でしたから、ある程度の斜度であればゆっくり休まず登れるのですが、青年小屋から権現岳までは正にそういった登りでした。
マジに助かりました。

とは言え急登区間もあるわけですが、体調も少し復調気味で休まず登ることが出来ました。

稜線歩きでフラットに近い区間もあり、歩きながら体を休めれます。

のろし場(2,530m)。編笠山が2,524mだから一気に下った分はほぼ登り返したことになり一安心。

ガスが酷い。
10mくらいしか視界がありません。

楽しい岩場登りです。

ところどころ鎖が掛かっており、西ギボシをトラバースしながら権現岳を目指します。

東ギボシの鎖場。
進行方向右手が結構なガケになってます。
視界も悪いのでより慎重に進みます。

少しだけルートに迷い、東ギボシ山頂に登頂してしまいました(^^;)
巻いて行く予定だったのに。

修験者への言葉やお地蔵さんがありました。
ギボシから登山道に復帰を目指します。
これ、晴れてたら細尾根だから結構おっかなかっただろうな。
ガスのお陰で下まで見えないから、恐怖感はなくなります。

権現小屋に到着。
ジュース400円の文字を見てスルー。
なんかシャキッとしない体調だから、リフレッシュの意味でもコーラでもシュワっと飲みたかった気分でしたけどね。

赤岳も縦走出来るんですよね。しかも意外と近いし。
権現岳頂上は3分と表示あり、安心して体の力が抜けます。

岩場下にまずは山梨県の山頂標識がありました。

岩場をよじ登ると、

1125権現岳登頂です。
スタートから3時間半での登頂です。
編笠山までの後半がかなりペースダウンしましたのでこんなタイムになりましたが、それでも編笠山から権現岳まではやや復調して地道に登って来れたと思います。調子が悪い中で立て直して頑張れた方かなと思います。
山登りは楽じゃないですね。

東ギボシを臨む。

気持ち休んで、周回コースにて下山開始です。

こちら側も頂上直下は急登ですね。

ザレてますので転ばないように注意して歩きます。
そしてこの辺で、権現岳から下って10分くらいで、まさかの晴れ間が出て来たのです(笑)

編笠山がハッキリと見えます。
白の世界の住人でしたので嬉しい気持ちの反面、権現岳頂上まで戻ろうかと少し悩むくらいの晴れ間でした。

下界まで見えて来ました。

くどいですが編笠山。まさか晴れるようなガスとは思わなかったもんですから撮影会ですよ。

振り返ると権現岳も晴れて来ました。

1155三ツ頭(みつがしら)に到着しました。

三ツ頭からは一気に下って標高を下げて行くだけです。

完全なる晴れやんけ。

俺を苦しめた編笠山よ、さようなら。

権現岳よ、さようなら。

1220木戸口公園に到着しました。

地図とか持たなかった(車中に忘れた)わたしが悪いのですが、それにしても観音平の周回コースなのに「観音平」って文字が案内標識に出て来ないんですよ。
ずっとずっと一切出て来ない。
間違えてるんじゃないかと何度も不安になり、3Gの脆弱なる環境でネットを調べ人のヤマレコ等で確認を繰り返しました。
電波通じる登山道で良かったです。
一番迷ったのが写真の分岐。
延命水ってのが観音平駐車場のすぐ横にあったのを記憶してたから、延命水方面が正解かと思い、少しそっちを歩きましたが、やはり思い直して戻って来て甲斐小泉駅方面に進み出したのです。

そしてT字路にぶつかった時、ようやく「観音平」の文字を見て安心しきりました。

トラバースする感じなので緩やかな道が多かったですが、

最後は登り返しもあり(^^;)

1325観音平駐車場に戻って来ました。
総評です。
登り3時間半、下り2時間の計5時間半の登山でした。
南八ヶ岳の名峰権現岳を目指した今回の登山でしたが、前日の天狗岳の疲れが残っていたのか、編笠山までの後半急登区間でバテてしまい、久しぶりに下山後グッタリするような山行となりました。
恐らく晴れていれば編笠山から三ツ頭にかけてくらいまでが、驚くべきほど美しいだろう行程でしたが、残念ながらガスに覆われてほとんどが真っ白の世界でした。
しかしこれも時の運なんで。山では良くあることです。天気が良い日にまた来ればいいじゃないか。
後は八ヶ岳のどこを登っても思うのですが、今回も青年小屋と権現小屋と小屋が2つもあり、水分補給もそうですがトイレにも困らない、女性に優しい山だと思います。