6月4日にあるニュースが流れました。
兄の後見人をしていた妹を、業務上横領で東京地検が逮捕したという記事です。
事件の経過は、
2002年に兄が交通事故で高次脳機能障害になり、
2003年に妹が家庭裁判所から成年後見人に選任されました。
2007年2月に、妹が3000万円を引き出して着服した疑いということです。
東京地検はこの3000万円の着服の行為を、業務上横領ということで逮捕したということです。
この事件が与える影響について考えてみました。
まず、家庭裁判所の成年後見人に対する監督が、厳しくなることが予想されます。
家庭裁判所は成年後見人に対して、年1回収支状況の報告を求めていますが、このチェックが厳しくなるだろうと思われます。
また、成年後見人を選任する時にも、後見人の候補者が適正かどうか、ちゃんとした人かどうかというものを厳しくチェックするということも予想されます。
しかし、家庭裁判所のチェックが厳しくなればなるほど、成年後見の使い勝手が悪くなり、逆に、成年後見を本来は申し立てるべき、または申し立てたほうがいい事案にもかかわらず、成年後見を申し立てないケースが増える可能性があります。
このように制度をどのように運営していくかは、非常に難しい問題がありますけれども、この逮捕の記事は、ひとつの問題を示していると思います。
兄の後見人をしていた妹を、業務上横領で東京地検が逮捕したという記事です。
事件の経過は、
2002年に兄が交通事故で高次脳機能障害になり、
2003年に妹が家庭裁判所から成年後見人に選任されました。
2007年2月に、妹が3000万円を引き出して着服した疑いということです。
東京地検はこの3000万円の着服の行為を、業務上横領ということで逮捕したということです。
この事件が与える影響について考えてみました。
まず、家庭裁判所の成年後見人に対する監督が、厳しくなることが予想されます。
家庭裁判所は成年後見人に対して、年1回収支状況の報告を求めていますが、このチェックが厳しくなるだろうと思われます。
また、成年後見人を選任する時にも、後見人の候補者が適正かどうか、ちゃんとした人かどうかというものを厳しくチェックするということも予想されます。
しかし、家庭裁判所のチェックが厳しくなればなるほど、成年後見の使い勝手が悪くなり、逆に、成年後見を本来は申し立てるべき、または申し立てたほうがいい事案にもかかわらず、成年後見を申し立てないケースが増える可能性があります。
このように制度をどのように運営していくかは、非常に難しい問題がありますけれども、この逮捕の記事は、ひとつの問題を示していると思います。