特別養護老人ホームに飼犬と共に入居されたある老人の愛犬が先日亡くなった。

犬は101匹わんちゃんでお馴染みのダルメシアンという犬種で、名前はアミちゃん♀。
ダルメシアンは猟犬類である。
アミちゃんもホームに入居した頃は、散歩に連れ出すと珍しさからか、里山に出没する鳥やリスに強い興味を持った。しかし元々家庭犬であったため、それらは長く続かず。
たいていは散歩に連れ出しても猟犬としての本能に目覚めることもなく、排泄が終われば一目散に飼主の下へ戻りたがるようになっていた。
ホームに入居する前まで、飼主が自分の食事を分け与えるという、人間と同じ食生活を長く続けていたため、アミちゃんは腎臓を患っていたことが施設が行なった動物病院での検診で判明している。
その後間もなく末期の腎不全となり、施設側が入院や通院での点滴等でケアを施していたが、2014年6月17日に逝去。高齢者の老人を残し、虹の橋を渡っていった。
けれどもアミちゃんが動けなくなってしまってからの最後の3日間は、振り返れば、互いにとても幸せであったと思う。
施設側も、いつも飼主の側でアミちゃんが少しでも辛くならぬような環境作りを職員さん達が配慮してくれていた。
入居した頃から最近までは、本人の意思により老人はベッド、個室の床に置いた犬ベッドにアミちゃんが寝起きしていた。
しかし、アミちゃんが衰弱していくうち、まるで自分の幼な子を看病するかのように、いつも側におくようになっていく。
新聞を読むとき、お茶のとき、食事のとき。
そしてアミちゃんの体力が限界となり、もう起き上がれないようになると...。
とうとう自分のベッドに迎え入れる。
時間を追うごとに弱っていくアミちゃんが、長く生活を共にしてきた老人を見る眼差しと、心配で心を痛めている老人がアミちゃんを見る眼差しが印象深い。これらの画像を追ううちに私の心にも深く刻み込まれいった。
それは人の伴侶として一緒に生きてきた犬と、家族の一員として犬と共に過ごしてきた老人の互いの絆で結ばれた、悲しくも自然な最期を迎える姿でもあると思う。
アミちゃんの命の灯が消えたあと、職員さん達や同じフロアで暮らす老人達が次々と最期のお別れに訪れる。
誰に声をかけられても、アミちゃんの遺体の手足をさすり続け、ただ黙って頭を下げる老人のその姿に、悲しみの深さがよく伝わってくる。
アミちゃんが飼主さんと過ごした最期の幸せな3日間。You Tubeにてスライドショーを作成してみました。
スライドショーの画像は全て、職員さん達が撮って下さっていたものです。
全4分半程、是非ご覧になってみて下さい。
なお、選曲したBGMをつけてある都合上、CMが流れますことをお許しください。CMは×をクリックして消すことができます。
音声を低めに設定することをお薦めします。
※追記
アミちゃんのお父さんはこの約4ヶ月後に心臓発作を起こし入院、そして眠るように息を引き取ったそうです。アミちゃんと天国で再会し、永久に離れることはないでしょう。
ここにご冥福をお祈りいたします。

犬は101匹わんちゃんでお馴染みのダルメシアンという犬種で、名前はアミちゃん♀。
ダルメシアンは猟犬類である。
アミちゃんもホームに入居した頃は、散歩に連れ出すと珍しさからか、里山に出没する鳥やリスに強い興味を持った。しかし元々家庭犬であったため、それらは長く続かず。
たいていは散歩に連れ出しても猟犬としての本能に目覚めることもなく、排泄が終われば一目散に飼主の下へ戻りたがるようになっていた。
ホームに入居する前まで、飼主が自分の食事を分け与えるという、人間と同じ食生活を長く続けていたため、アミちゃんは腎臓を患っていたことが施設が行なった動物病院での検診で判明している。
その後間もなく末期の腎不全となり、施設側が入院や通院での点滴等でケアを施していたが、2014年6月17日に逝去。高齢者の老人を残し、虹の橋を渡っていった。
けれどもアミちゃんが動けなくなってしまってからの最後の3日間は、振り返れば、互いにとても幸せであったと思う。
施設側も、いつも飼主の側でアミちゃんが少しでも辛くならぬような環境作りを職員さん達が配慮してくれていた。
入居した頃から最近までは、本人の意思により老人はベッド、個室の床に置いた犬ベッドにアミちゃんが寝起きしていた。
しかし、アミちゃんが衰弱していくうち、まるで自分の幼な子を看病するかのように、いつも側におくようになっていく。
新聞を読むとき、お茶のとき、食事のとき。
そしてアミちゃんの体力が限界となり、もう起き上がれないようになると...。
とうとう自分のベッドに迎え入れる。
時間を追うごとに弱っていくアミちゃんが、長く生活を共にしてきた老人を見る眼差しと、心配で心を痛めている老人がアミちゃんを見る眼差しが印象深い。これらの画像を追ううちに私の心にも深く刻み込まれいった。
それは人の伴侶として一緒に生きてきた犬と、家族の一員として犬と共に過ごしてきた老人の互いの絆で結ばれた、悲しくも自然な最期を迎える姿でもあると思う。
アミちゃんの命の灯が消えたあと、職員さん達や同じフロアで暮らす老人達が次々と最期のお別れに訪れる。
誰に声をかけられても、アミちゃんの遺体の手足をさすり続け、ただ黙って頭を下げる老人のその姿に、悲しみの深さがよく伝わってくる。
アミちゃんの肖像画

猫ユニットへの入居老人による作品

猫ユニットへの入居老人による作品
アミちゃんが飼主さんと過ごした最期の幸せな3日間。You Tubeにてスライドショーを作成してみました。
スライドショーの画像は全て、職員さん達が撮って下さっていたものです。
全4分半程、是非ご覧になってみて下さい。
なお、選曲したBGMをつけてある都合上、CMが流れますことをお許しください。CMは×をクリックして消すことができます。
音声を低めに設定することをお薦めします。
※追記
アミちゃんのお父さんはこの約4ヶ月後に心臓発作を起こし入院、そして眠るように息を引き取ったそうです。アミちゃんと天国で再会し、永久に離れることはないでしょう。
ここにご冥福をお祈りいたします。