しがないハナシ。

日常で感じたことを、ぽつぽつと更新中。

中国・貴州省 アメリカ編

2010-06-10 12:00:00 | 旅行
ミャオ族とベトナム戦争

先日、TVでアメリカ在住の某アナウンサーが、
「アメリカに住み、準戦争下でも、自覚はほとんど無かった」
というようなことを言っていました。

アメリカは何度も同じことを繰り返しています。

ベトナム戦争のときは、勇敢と言われるモン族(ミャオ族)を軍事訓練し、
独立・自治をちらつかせ利用。
結果、自国にいることの出来なくなったモン族は、
アメリカやフランスに移住することになりました。
移住先での生活も文化や言葉・宗教の違いから、
決して豊かでは無いそうです。。

また、ソ連のアフガン侵攻のときは、
アフガンのゲリラにに武力提供・軍事訓練を行い、対ソ連の兵士として利用。
(結果、その一部がタリバーンになってしまったので、
 アメリカは自国の首を絞めているのです)

そしてイラク戦争でのクルド人もしかり。
民族として独立国家を持たない彼らに、独立・自治を盾に利用したのです。

あの国は自国の土地で戦争は行わないのです。
そういう事例って他にもあると思うのですが…


日本は島国で、ほぼ単一民族国家(もちろんアイヌの人や、琉球の人もいる)なので、
日本は結構特殊な環境なんではないかなぁと思います。
そして民族としてのアイデンティテイは、
それほど確立していないのかも?と。特に若い人の。
私も日本の文化は大事にしたいと思うけれど、
民族としての自立心はそんなに無いし・・・

世界はいろいろだなぁと、そのTVを見て思ったのでした。

中国・貴州省 トン族編

2010-06-09 12:00:00 | 旅行
旅の後半はトン族の村を訪れます。

肇興というトン族の村は、一番楽しみにしていたので、
ゆっくり滞在できてよかったです。

トン族
 
この方達は垢抜けていますね。
すごく歌が上手でした。トン族は歌が上手な民族だそうです。
そして、うずまきの意匠。
こういう意匠、世界のあちこちにありますよね。
遠くだと北欧のほうにもあるそうです。
どこが発祥なんでしょうか。
調べると面白そうです。

藍染

軒下に、藍染の反物が干されていました。
木槌で叩いて綿をつぶしているので、
ピカピカしているの、わかりますか?


夜の肇興

夜、ぶらぶらしてると所々ライトアップされてました。
雰囲気あって、とっても素敵です。

鼓楼

トン族の村に必ずある、鼓楼。
反りのある屋根を持つ木造の塔です。
下は広場になっており、村人の集会所のようになっています。
こちらも、男女の出会いの場でしょうか。
名前のとおり、太鼓が置いてあるのですが、実際に見ることはできませんでした。
釘を使わず、ホゾだけで建てられています。

冠小村のトン族

肇興のトン族とはまた衣装が違います。

トン族 民家


百卓宴

トン族の百卓宴という宴に参加しました。
たくさんのテーブルに、それぞれお母さんが作った料理が並びます。
参加者は、いろんなテーブルを周りながら、料理をつまみます。
あと、トン族はお酒に強いので、飲まされますw
男性は、女性に取り囲まれて、焼酎を5~6杯。
その逆もしかり。楽しかったけど、ちょっと大変でした!

中国・貴州 姉妹飯編

2010-06-08 12:00:00 | 旅行
施洞の姉妹飯(しまいはん)というお祭りへ。
会場の川原へ向かいます。

この村の娘達が結婚相手を探すためのお祭り。
昔、娘達が川辺でご飯を作って祭りをして、賑やかに騒ぐと、
遠くの村から若者がやって来るようになった。
娘達は厚くもてなし、別れ際に自分のハンカチに
色をつけたもち米を包んでお土産に渡した。
若者達は、お返しに「OK」なら刺繍針と絹糸を返し、
「NO」なら唐辛子を入れて返す。
というふうに相手を探したそうです。

これが、姉妹飯。会場近くの民家でいただきました。
冷や飯って感じでした。笑
もち米につけた色には意味があるそうで、
(詳細は忘れましたが)
やはり、赤が「LOVE」だそうです。



お祭りのため、着飾った娘さん達。
多分、飾りは錫でできていると思われます。
 

観客。観光客もちらほら。


おばあちゃん達も素敵です。



今は観光用のようですが、
シャンシャンと音をさせながら歩いてくるお嬢さんは素敵でした。
中国人のカメラ小僧が、たっくさんいましたよ!
本気すぎて怖かった。笑。
日本人も、中国人も欧米人もカメラはみんな日本製でした!


午後3時くらいから始まる予定だったのですが、
この日は暑すぎて、お嬢さん達はなかなか出てきてくれませんでした…



中国・貴州省 苗族編

2010-06-07 12:00:00 | 旅行
苗族といっても、本当にたくさんの苗族がいて、
その姿・格好は異なります。
例えば、高地に住む民族はミニスカートをはき、
低地に住む民族はロングスカートをはいています。
髪型や帽子なども各民族で異なります。
本当に全然違うので、おもしろいですよ。

長角苗族
 
歓迎式の踊り/休憩中のお母さん
女性はみな大変小柄でした。
昔の日本人もこんな感じだったのでしょうね。

長袖苗族
 
歓迎のお接待が12回。つまり焼酎を12杯。
これをクリアしないと村に入れてもらえません。笑。
適当にこぼしつつ進みます。

八寨苗族
  
バスで移動の途中に、八寨ミャオの女性達がタバコを植えていました。
そして昭和の子供達。

芭沙苗族
 
服は藍染です。徳島の藍染とはちょっと違うみたいでした。
生地は綿で、藍染で染めた後、木槌でたたいて綿を潰します。
その後、防水加工のため卵白でコーティングするとか。
なので、見た目ピカピカしているのでナイロンかと思いました。

芭沙苗の村(観光村でしたが)では、男の人は辮髪でした。
小さい男の子もちょんまげ結ってましたよ。

どの村でも、若い男の人は少なく、
都会に出稼ぎに出ているそうです。
本当に全然見かけませんでした。

苗族はタイ・ラオス・ベトナム・ミャンマーにも分布しています。
タイではモン族。モン族も色々です。
そして、ベトナム戦争との関わりも深い。
この件については別途。

中国・貴州省 はじめに編

2010-06-06 18:58:58 | 旅行
旅行先から帰ってきてずいぶん経ちましたが、
GWに行ってきた貴州旅行のお話でも。


今回は、少数民族の村々を周る旅でした。
中国はとっても広いので、たくさんの民族から成り立っています。
漢族が大多数ですが、残りは55の少数民族で構成されています。
ちなみに、乗り継ぎの広州の現地係員はヤオ族のお姉さんが、
現地観光ガイドのお兄さんは満族の方でした。

今回は、貴州省に多く住む、苗(ミャオ)族、トン族の村を中心に。
苗族もトン族も、戦乱を逃れ(追いやられ)現在の山間部に定住したといわれています。
その土地は「天に三日の晴れ無し、地に三里の平地無し、人に三文の銭も無し」
と言われていたほど貧しい所だったそう。
今も、貴州省自体はそんなに経済的に豊かなところでは無いそうです。

彼らは文字を持たない民族であったので、
その歴史は口承伝承(歌、民話、巫詞など)によります。
特に苗族の女性達の繊細な刺繍はとっても美しく、
文字を持たない民族の言葉が、刺繍に込められているのです。

なので、ツアー参加者には織り物や刺繍を
専門・趣味にされている方が何人かいらっしゃいましたよ。

 
貴州はカルスト台地です