アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

マックス・ローチ2(We insist!)

2015年02月11日 23時31分24秒 | ジャズ






今宵の一枚はMax Roach's Freedom mow suiteの「We insist!」、1960年の制作でレーベルはCANDIO。ドラマーの中では一番好きなマックスローチ、このアルバムは黒人であることを明確にかつ強烈に主張した他のアルバムとは全く違う観念、思想で創られたアルバムである。黒人のルーツはアフリカであることも強くアピールしている。曲の構成も素晴らしく考え抜かれている。後にマックスローチの妻となるVocalのAbeey Lincolnの歌声が出色。黒人霊歌を想起させられる瞬間があるが、心の奥底から湧き上がる歌声は心に響く。


Abeey Lincoln(vocal)

Coleman Hawkins(ts)

Walter Benton(ts)

Booker Little(tp)

Julian Priester(tb)

James Schenck(bass)

Max Roach(ds)

Michael Qlatunji(conga)

Raymondo Mantillo(Percussion)

Tomas Dovall(percussion)


sideA

1.Tears for Johannesburg

2.Driva' Man

sideB

1.ALL AFRICA

2.Freedom Day





B面のAll Africaの打楽器の競演(饗宴か?)はまさにアフリカを実感できるほどに感動的である。これはぜひ、聴いてほしい。

アルバムが制作された1960年前後は、まさにアメリカで黒人の公民権運動が燃え盛った時期で、Jazz界の社会派の重鎮であるマックローチの当然の帰結として結実した音楽である。時代背景、世の動きは音楽に限らず、すべからく常に頭に入れておくべき事象だ。