


今宵の1枚はJohn Coltraneの「Live at Village Vanguard」、1961年のアルバムでレーベルはImpulse!。このアルバムもJazzファンには耳タコだろうが、Village Vangurdeライブを収録した4枚のうちの1枚である。当然ながらアドリブの嵐、特にB面は聴いていていささか疲労感を覚えるほど長い。16分8秒のうち15分はアドリブが延々と続くのだ。聴きどころとしてはA面の1曲目でEric Dolphyとの掛け合い(もちろんアドリブ)がおもしろい。音色的にもEricのBass clarinetが珍しく聴いていて楽しい。
Side A
1.Spiritual
2.
Softy as in a morning sunshine
Side B
Chasin' the trane
Personnel
John Coltrane(ts,ss)
Eric Dolphy(bass clarinet)
MacCoy tyner(piano)
Reggie Workman(bass)
Elvin Jones(ds)
改めて聴いて驚いたのは直後に聴いた新しいLPとの音の違い。前者の方がはるかにリアリティがあり、何より定位が明解。実にステレオホニックなのだ。後者は耳辺りは良いが定位の明確さで明らかに劣り、いかにもマルチモノ録音でリアリティが薄い。1961年のライブ録音としてはたいしたものでかなり良い録音である。おもしろいのはA面のSpiritualのdsの録音が一瞬ブレること。オンマイクになってすぐ引く。マイクが動いてしまったのかな。