今宵の一枚はHampton Hawes trioのVol:1、録音は1955年6月。レーベルはContemporary。1950年代にもっとも活躍したpianistで、そのテクニックの凄さと強靭なタッチには圧倒される。凄まじいばかりでTrioなのに、drumssもbassもほとんど目立たない。独特のタッチも他に類がなく一聴してHamptonと識別できる。Duke Jordanのゴツゴツした拳のようなsoundに、Oscar Petersonの流麗な演奏を足したような、それでいてDukeのような固さがない、といったところだろうか。ノリノリのスイング感はちょっとほかに思いつかないほどだ。
B面冒頭のHamp's bluesは必聴。パワフルで流れるような演奏ながら強烈なblusが横溢しこれぞJazz、これぞbluesである。リズム感が素晴らしくこの1曲でHampton Hawesを体現しているといっても過言ではない。
Legendの一人に数えられる名人である。残念ながら48歳という若さで亡くなっレしまった。
side A
1.I got rhythm
2.What is this thing called love
3.Blues the most
4.So in love
5.Feelin' fine
side B
1.Hamp's blues
2.Easy living
3.All the things you are
4.These foolish things
5.Carioca
(personnel)
Hampton Hawes(piano)
Red Mitchell(bass)
Chuck Thompson(drums)