今宵の一枚はバーニー・ケッセルのkessel play standars。録音は1954年6月、1955年9月。レーベルはContemporary。ウェス・モンゴメリーと来ればお次はバニー・ケッセルでしょうか。ジム・ホールかな、とも思ったがまずはバーニーから。ウェスと比べると、目立たない。言い換えれば一人前面にでることなく、他のプレーヤーと実に気の合った演奏をする。弾き方もウェスほど強く弾かず、まさに流れるような演奏である。アンサンブルが得意、いやアンサンブルの妙こそ彼の真骨頂である。とりわけ、このアルバムはB面におけるボブ・クーパーとオーボエとの絡みが素晴らしい。
ボブのオーボエは本当に綺麗な音色で素晴らしい。柔らかく軽やか、いやでも耳が粗朶だてられる良い音だ。
モノーラルなのにまったく気にならないほど録音が素晴らしい。音がとにかく厚く、それでいて分離がハッキリ。奥行きが出て各楽器の位置関係も明確。かつ音が溶け合って惚れ惚れする。このところモノばかり聴いているが、どれも録音が良い。中でものアルバムは出色の出来である。
side A
1.Speak low
2.Love is here to stay
3.On a slow boat to china
4.How long has this been going on?
5.My old flame
6.Jeepers creepers
side B
1.Barney's blues
2.Prelude to a kiss
3.A foggy day
4.You stepped out of dream
5.I don't know what time it was.
Personnel
Barney Kessel(guitar)
Bob Cooper(oboe&ts)
Claude Williamson(piano)
Monty Budwig(bass)
Shelly Manne(drums)