アナログおやじのJazz&Audio日記

アナログ好きのおっさんが綴るJazz&Audioの四方山話です。夜な夜なレコード三昧、オーディオ三昧です。

バーニー・ケッセル(Kessel Play Standards)

2015年04月05日 23時33分59秒 | ジャズ






今宵の一枚はバーニー・ケッセルのkessel play standars。録音は1954年6月、1955年9月。レーベルはContemporary。ウェス・モンゴメリーと来ればお次はバニー・ケッセルでしょうか。ジム・ホールかな、とも思ったがまずはバーニーから。ウェスと比べると、目立たない。言い換えれば一人前面にでることなく、他のプレーヤーと実に気の合った演奏をする。弾き方もウェスほど強く弾かず、まさに流れるような演奏である。アンサンブルが得意、いやアンサンブルの妙こそ彼の真骨頂である。とりわけ、このアルバムはB面におけるボブ・クーパーとオーボエとの絡みが素晴らしい。

ボブのオーボエは本当に綺麗な音色で素晴らしい。柔らかく軽やか、いやでも耳が粗朶だてられる良い音だ。

モノーラルなのにまったく気にならないほど録音が素晴らしい。音がとにかく厚く、それでいて分離がハッキリ。奥行きが出て各楽器の位置関係も明確。かつ音が溶け合って惚れ惚れする。このところモノばかり聴いているが、どれも録音が良い。中でものアルバムは出色の出来である。


side A

1.Speak low

2.Love is here to stay

3.On a slow boat to china

4.How long has this been going on?

5.My old flame

6.Jeepers creepers

side B

1.Barney's blues

2.Prelude to a kiss

3.A foggy day

4.You stepped out of dream

5.I don't know what time it was.



Personnel

Barney Kessel(guitar)

Bob Cooper(oboe&ts)

Claude Williamson(piano)

Monty Budwig(bass)

Shelly Manne(drums)


ウェス・モンゴメリー(The Incredible Jazz)

2015年04月02日 23時07分49秒 | ジャズ






今宵の一枚はウェス・モンゴメリーのThe Incredible Jazz。録音は1960年1月、レーベルはRiverside。Jazz Guitarはラッパやドラムのように前面に出ることは少なく、ベースほどではないしろ脇役と言ったら言い過ぎだろうか。ロックと違い、賑々しく振る舞うことは至極少ない。そんな中でウェス・モンゴメリーは別格。とにかく一音一音が明確で力強い。親指1本で爪弾くオクターブ奏法はつとに有名だが、演奏の上手さはもちろん後のギター奏者たちに与えた影響は計り知れないし、また決定的である。Jazzギターの始祖だ。

パワフルかつメロディアスな演奏はグイグイと引き込まれる。流麗な、文字通り澱みなく流れるような演奏で圧巻。トニー・フラナガン(piano)との絡みを聴くのも楽しいがやはり存在感が際立つモンゴメリーのギターの調べに、知らず知らず耳を傾けてしまう。他のプレーヤーを圧倒する存在感で俺がウェスだと主張しているサウンドである。

side A

1.Airegin

2.D-Natural Blues

3.Polka Dots and Moonbeams

4.Four on Six

side B

1.West Coast Blues

2.In Your Own Sweet

3.Mister Walker

4.Gone with the Wind


(personnel)

Wes Mongomery(Guitar)

Tommy Flnagan(piano)

Albert Heath(drums)

Percy Heath(bass)



ジャッキー・マクリーン(Mclean Scene)

2015年04月01日 23時15分29秒 | ジャズ






今宵の一枚はジャッキー・マクリーンのMclean Scene。1956年12月、1957年2月の録音、レーベルはプレスティッジ。マクリーンのアルバムはそれこそ紹介しきれないほどあり、代表作でもいないのだが、妙にこのアルバムに惹かれる。ジャケットのサックスを吹く写真の印象からだろうか。レフトアローンのサウンドと、この写真がマクリーン=カッコいいサックス吹き、というイメージが脳裏に刻まれている。いわゆるJazz Musicianの典型として。実にカッコいい。

レッド・ガーランドとマル・ウォロドンのピアノの違いを聴き比べるのも面白いが、ポール・チェンバースのベースが凄い。A面最後のトラック、Mean to meはバースはまるでギターのようなベースで、およそベースらしくない音色で驚かされる。軽やかで流れるよなサウンドである。この人、本当に上手い。

なぜかCDよりLPの方が音が伸びやかに聴こえる。

side A

1.Gone with the wind

2.Our love is here to stay

3.Mean to me

side B

1.Mclean's Scene

2.Old folks

3.Outburst

(personnel)

Jackie Maclean(as)

Bill Hardman(tp)

Paul Chambers(bass)

Mal Waldron or Red Garland(piano)

Arthur Taylor(drums)